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鈴木蓮一郎
鈴木蓮一郎
novelistID. 68389
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鬼滅の刃 外伝(非公式) 〜永遠につづくきせき〜

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まえがき、改め、取扱説明書(最初に読まないと意味ないです)

 本作に登場する鬼滅の刃の登場人物は2人(夫婦)だけで、少しだけしか登場しません。炭次郎達や柱達は登場しません。小鉄という名前の謎の子供と鬼の始祖は登場しますが、鬼滅の刃の小鉄君や鬼舞辻 無惨とは別の世界の人です。
 本作に登場する あの花の登場人物は2人だけです。鉄道と仁太が短い冒頭パート(現代パート)にだけ登場します。

 絶対に、本作より先に鬼滅の刃の単行本を(最終巻まで買い揃えていただき)お読みください。なぜなら、クロスオーバーさせるために必要だったため、本作中には鬼滅の刃の一部の超重要なセリフや主人公の似通った行動などが含まれていてネタバレになるかもしれないからです。
 余談ですが、僕は(部屋が狭くて本を置くスペースを節約したかったので)電子書籍版で買い揃えています。(管理番号 ABJ 10821001)(ABJマーク ホワイトリスト https://aebs.or.jp/ABJ_mark.html)
 物凄く余談ですが、僕が利用している電子書籍配信サービスだと、さすがに帯は含まれていませんでした。おそらく、他のサービスでも同様なんじゃないかと思います。ジャケット(折り返しのワニ先生のコメント含む)・ジャケットを外して見られる表表紙と裏表紙は含まれています。

 あの花(アニメ)については、重要なネタバレはないと思います。
 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、あの花は2011年に放送された作品です。

 本編パートは1966年の東京です。

***

    鬼滅の刃 外伝(非公式) 〜永遠につづくきせき〜

〇線路
テ(テロップ)「2016年12月」
テ「埼玉県某所」
 プァー ガタンゴトン 電車が通る。
 ガチャン 線路の軌道が変更され、別の方向の線路と繋がる。
 井上 源三郎(23)が線路を見ている。
 パシャ 源三郎は線路を撮影する。
源「完璧だ」
源「奇跡の軌跡を描いている」
 久川 鉄道(21)が通りかかる。
鉄(この人(源三郎)は線路に立ち入らずにマナーを守ってるな)
鉄「寒い中、精が出ますね!」
 ややっ
源「誰だね、君は?」
鉄「俺 久川 鉄道っていいます」
源「鉄道!?」
鉄「ええ。あだ名は“ぽっぽ”なんすよ」

〇路上
 近藤 勇(35)と藤堂 平助(25)が歩いている。
 へっきし
勇「やっべー寒さだぞ」
 と、くしゃみが出る。
 ダンボール箱が置かれている。
 勇と平助はダンボール箱の中を見る。ダンボール箱の中には1匹の子猫が入っている。
勇「捨て猫か」
平「あー」
勇(可愛い子猫を見た第一声が“あー”て、どういうこと?)
平「近藤さんち 猫2匹も飼ってるから、もう無理だよね?」
 ヒョイ 平助は子猫を抱き上げ、暖めてやる。
勇「もう1匹くらいなら飼えると思うけど」
平「そう? お父さんが拾ってきちゃうのは娘が拾ってきちゃうのとは話が変わってくるんじゃないの?」
勇「そうかな…?」
勇「でも、平助んちも無理だよね?」
平「うん。俺は別に動物なんか飼いたくないからなー」
勇(ハムスターを飼ってるでしょ(密かに))
勇(成長した猫に食べられてしまう危険があるから、平助は猫を飼えそうにないな)
 通行人Aが通りかかる。
平「あー、子猫を世話できる人 通りかからないかなー」
 と、通行人Aに聞こえるように言いながら通行人Aを見る。
 サッ
A(ヤバイ奴だ)
 と、目をそらして通りすぎる。
 ちっ 平助は通行人Aに聞こえるように舌打ちをする。
勇「おいおい、あの人(通行人A)のせいじゃないだろ」
平「いいや、今、偶然ここを通りかかる人間、全員の問題だよ」
勇(平助のガラの悪さのせいで素通りされてる気がするぞ)
 宿海 仁太(21)が通りかかる。
仁「捨て猫っすか」
勇「そうみたい」
平「俺は動物なんか飼いたくないなー。こっちのおじさん(勇)ちも既に2匹も飼ってるから、これ以上は無理かもなー」
仁「じゃ、俺 拾っていっすか」
勇「えっ、うん。飼えるの?」
仁「はい」
 じっ
平「君 猫飼ったことあるの?」
 と、仁太を見る。
仁「ないっす」
勇(あれ? この人(仁太)あそこの店でバイトしてた人だ)
勇「平助、この人なら大丈夫だと思うよ」
平「あ、近藤さんの知り合い?」
勇「彼(仁太)になら猫を渡しても平気だよ」
 平助は子猫を仁太に渡す。
 仁太は子猫を暖めてやるために懐に入れる。
 ヒョコ 子猫は顔だけ覗かせる。
テ「ブリーダー(繁殖業者)について」
平「この子猫の品種はスコティッシュ・フォールドだね」
仁「耳が折れてるんすね」(それでFoldか)
平「それは、この子猫が折れ耳の形質の優性(後述)の対立遺伝子(F)を1個(Ff)か2個(FF)持っているからだね」
平「耳の折れていない個体(通常の個体)は通常の対立遺伝子2個(ff)だ(折れ耳の遺伝子0個)」
仁(FF,Ff,ffの3種類…)
平「折れ耳の個体は軟骨や骨の疾患になりやすい(骨軟骨異形成症(Osteochondrodysplasia))」
仁(FFとFfは軟骨や骨を患いやすい…)
平「特にFFだと深刻な痛みをともなう関節疾患(degenerative joint disease)になるので、“倫理的なブリーダー”はFFが生まれる可能性のある交配を避ける」
仁(FF,Ff,ffの3種類から重複を許して父母2匹選ぶ交配は6通りある(重複組み合わせ))
仁(1. FFxFF)
仁(2. FFxFf)
仁(3. FfxFf)
仁(4. FFxff)
仁(5. Ffxff)
仁(6. ffxff)
仁(1番から3番までは折れ耳の個体同士の交配)
仁(4番と5番は折れ耳の個体と通常の個体の交配)
仁(6番は通常の個体だけなので除外して考える)
仁(交配の結果は)
仁(1番では100%の確率で深刻な疾患になる)
仁(1-1. FF(深刻な疾患))
仁(1-2. FF(深刻な疾患))
仁(1-3. FF(深刻な疾患))
仁(1-4. FF(深刻な疾患))
仁(2番では50%の確率で深刻な疾患になる)
仁(2-1. FF(深刻な疾患))
仁(2-2. Ff)
仁(2-3. FF(深刻な疾患))
仁(2-4. Ff)
仁(3番では25%の確率で深刻な疾患になる)
仁(3-1. FF(深刻な疾患))
仁(3-2. Ff)
仁(3-3. fF)
仁(3-4. ff)
仁(4番と5番では0%で、“倫理的なブリーダー”と称される)
仁(4-1. Ff)
仁(4-2. Ff)
仁(4-3. Ff)
仁(4-4. Ff)
仁(5-1. Ff)
仁(5-2. Ff)
仁(5-3. ff)
仁(5-4. ff)
 ※https://en.wikipedia.org/wiki/Scottish_Fold#Genetics の表の方が圧倒的にわかりやすい(FFはFd Fd(Homozygous), FfはFd fd(Heterozygous))
仁「“倫理的なブリーダー”は通常の個体(ff)と交配するってことか…」
平「! そうなんだよ!! 君 わかってるね!」