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鈴木蓮一郎
鈴木蓮一郎
novelistID. 68389
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鬼滅の刃 外伝(非公式) 〜永遠につづくきせき〜

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仁(1番から3番は論外だ。絶対にやってはならない)
仁(折れ耳の方が高額な場合、5番よりも4番の方が利益が大きくなる確率が高い)
仁(4番は、FFを保有するに至った経緯によっては倫理に反している可能性がある…)
平「さっき俺は“優性”と説明したけど、実は不完全優性を示唆する報告がある」
平「折れ耳でないスコティッシュフォールドは通常の個体(ff)に見えてもそうでない疑いがある(ffでなくFfである疑いがある)」
仁(5番のつもりが3番になってしまうリスクがあるってことだ(4番ならば4番のつもりが2番になってしまう))
平「日本でブリーダーとして独立するには半年以上の実務経験がありさえすれば良く、資格は不要だ」
平「俺の個人的な意見としては、基本免許と追加免許がなければブリーダーになれないようにすべきだと思う」
平「追加免許は品種ごとに設け、各品種の知識を要求する(登録機関に登録されている品種と登録されていなくても一般に認知されている品種の両方)」
テ「自治体での殺処分と“引き取り屋”の台頭について」
平「自治体で殺処分されるペットは年間10万匹におよんでいて問題視されていたけど、今は“引き取り屋”の問題もある」
平「2013年に動物愛護法が改正されるまでは、ブリーダー・ペットオークション・ペットショップは売れ残ったペットを自治体に持ち込んで殺処分を依頼できたんだけど」
平「法改正後は自治体が拒否できるようになったから、有料でペットを引き取る“引き取り屋”の需要が高まった」
平「引き取り自体は違法じゃないんだけど、適切な世話をせずにペットを衰弱死させたりする虐待が疑われるケースが少なくない」
平「悪質な引き取り屋はペットをお金としか見ていない。不衛生な状態でペットを放置するからペットが皮膚病になったりもする」
平「今年の5月26日にNHKのクローズアップ現代で放送された映像はあまりにも残酷だった。ある猫は耳ダニのせいで自分で掻き毟って、深い傷になっていた」
 ※追跡!ペットビジネスの闇(https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3811/)
平「薄暗い場所で狭いケージに閉じ込められたペット達の痛みや苦しみは想像を絶するだろう」
仁(命を何だと思っているんだ)
平「環境省は繁殖回数の制限やケージの広さなどの飼育環境に明確な基準をもうけることを検討中って話だったけど…」
平「殺処分をなくす努力をすることは必要だ。しかし、現状では相変わらず多くのペットを死なせている。むしろ、高濃度の二酸化炭素で殺処分するよりも苦痛が増大している」
テ「ペットを物のように流通させる仕組みについて」
平「引き取り屋に限らず、繁殖場や流通途中でも死亡する。年間2.6万匹が死んでいるって話だ」
 ※犬猫、流通中に年2.6万匹死ぬ ペットショップ・業者(https://www.asahi.com/articles/ASN3Y575NN3KUUPI001.html)
平「日本は、ブリーダー→ペットオークション→ペットショップという流通の仕組みが主流なんだけど」
平「スイスでは、ブリーダーか保護施設のいずれかからしかペットを入手できない。しかも、飼い主は免許が必要で、違反すると罰金が科される」
仁(俺も飼い主になる以上は必要な知識を身につけなけりゃいけねえな)
仁(スコティッシュフォールドが他に遺伝的に患いやすい病気がねえか調査する必要がある)
仁(あと、獣医に健康診断してもらわねえとな)
 ※この子猫がFfであったとしても関節炎(progressive arthritis)になりやすい。多嚢胞腎症(polycystic kidney disease)や心筋症(cardiomyopathy)にもなりやすい(Wikipedia)
 ※一部の研究者は折れ耳の一切の繁殖を非推奨としている。このため、一部の登録機関(the Governing Council of the Cat Fancyやthe Fédération Internationale Féline)は品種として認めていない
テ「結論:ペットを物のように流通させて死なせている事実を知るのが第一歩」
平「まず日本人は全員、ペットを物のように流通させて死なせていることを知る必要がある」
平「この問題がいつまで経っても解決されない原因は、たぶん、知らない人が多すぎるからなんだと思う」
仁「俺も……知らなかった」
勇「俺も……知らなかった」
平「かく言う俺も……クロ現で見るまでは知らなかったんだ」
仁「…………」
勇「…………」
平「…………」
子猫「…………?」
平(イエーイ。場の空気をすっかり重苦しくしてやったぜー)
平(話題を変えよう)
 コロッ
平「君 学生ー?」
仁「あっ、はい。大学生っす」
平「どこの大学ー?」
仁「あー、……東京大学っす」
平勇「凄えな!」
平「何学部なのー?」
仁「理学部っす」
平「何学科ー?」
仁「物理学科っす」
平「ガリレオか。」(イケメンだしな。この人(仁太))
勇「じゃあ、今は帰省中なんだ?」
仁「はい」
平「彼女いるのー?」
仁「はい。地元に」
勇「地元ってことは同じ高校だったの?」
仁「はい。つか、子供の頃から同じ学校でした(高校までは)」
平「おさななじみか」
勇「じゃあ、そのうち結婚するのは、ほぼ確実なのかな」
仁「俺はそのつもりです」

〇遠景
 仁太たちから離れて行く。雲を抜けて行く。

〇宇宙
 青い地球が見える。
 地球に寄っていく。東京都を拡大していく。

〇宿海家・外観(夜)
テ「1966年」
 家の中から男子の声が聞こえる。
仁「芽衣子!!」

〇宿海家・居間(夜)
 宿海 仁太郎(14)は倒れている本宮 芽衣子(10)に必死で声をかける。
 芽衣子は息をしていない。
 近くには隈川 鉄男(14)が壁にもたれかかりながら座っている。右前腕を切り落とされている。
 鉄男も絶命する。腹部からも出血がある。しかし、鉄男が残った左腕で右上腕を掴んで止血するふりをしながら隠しているせいで仁太郎は気づいていない。
仁(なんで こんなことになったんだ)

〇路上
ABC「またね、宿海君!!」
C「と隈川!」
 と、女子中学生A, B, Cは別の方角へ行く。
 残った2人の男子が歩いている。仁太郎と鉄男だ。
 仁太郎の父と芽衣子が声をかけてくる。
芽「仁太くん!!」
芽「くまちゃん!」
鉄「おう、みーこ!!」
鉄「こんちは、おじさん!!」
父「こんにちは」
 と、仏スマイルで言う。
父「仁太郎、今帰るところ?」
仁「ああ」
父「今日から、芽衣子ちゃんをしばらくうちで預ることになるからね」
芽「お頼み申す!!」
仁「おう」
父「で、悪いんだけど、僕 これから会社に戻らなきゃならないから夕飯お願いできる?」
仁「ああ」
仁(大変だな会社。今日も泊り込みになるのかな)
鉄「任せてくださいよォ、おじさん!!」
仁「おまえ 飯まで食ってく気?」
鉄「いーじゃん いーじゃん」

〇宿海家・外観
 近所に住む宏(7)が仁太郎に声をかける。
宏「あっ、アニキ!!」
仁「おう、宏」