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マール視点のクロノトリガー 現代アレンジ

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『こいつら私を失明させようとしたの。』

 

クロノは手近な石を拾い上げると3体の魔族の目を潰した。

 

この先、一生目が見えなくなる魔族達。

でもそれでいい。この魔族を野放にしておけば、犠牲者が出るだろう。マール達はまだ見ぬ未来の被害者を救ったのである。

 

とはいえ二人共、細々と未来の事を考えていた訳でない。ただ目先の脅威を排除し、恐怖に支配された憎しみを解消したかっただけ。

 

 

「ねえ? あれってガルディア城よね?」

 

「私達、会場からここまで、飛ばされたってこと?」

 

 

マールはクロノの手を強く握った。

 

山から見えるガルディアの城下の景色への違和感。

城下は二人が知っている2020年の町並みではなかった。

 

マールもクロノも不安だった。

山を降りてもさっきの様な化物に襲われるかもしれない。

 

「クロノ…。助けに来てくれて有難う。私、絶対貴方を…」

 

守るから! あるいは「死なせない!」

男らしい言葉が出そうになり、恥ずかしくなるマール。言葉を飲み込んだ。

 

マールはクロノの前を歩き出した…

 




原作に忠実であるなら下山の際には4体の青色の魔族がたむろしている。
この物語も同じ設定で、川を挟んで吊橋を渡った先に2体、山の出口に2体が配置されている。
マールは吊橋を渡る前に2体の魔族に気付いた。

3話

 

「注意を反らして進もう…」

 

クロノは石を拾うと上流に向かって投げた。

音に反応し、川を見に向かう魔族達。

 

二人は先に進んだ。

 

出口にいる2体は緑の魔族をボールの様に蹴り合うという虐めをしていた。

虐めに夢中な魔族達は、ある程度の隙がありそうだった。

 

二人は意を決して、全力で走り抜けた。

 

魔族達の視界を横切る二人。

魔族は二人に気付くと、食料を見つけたと喜び、追いかけてくる。

 

 

 



山を降り、見覚えのない村まで行くと、魔族達は追いかけるのを諦めた。

 

 

 

「王妃様!?」

 

行方不明だったリーネ王妃とマールが間違われる。 

 

「王妃様! ご無事でなにより…」

 

兵士は大声出し、王妃の発見を周囲に知らせた。

 

10名程の兵士が集まり、マールの前に跪いた。

 

マール達が戸惑っていると、兵士が一人の老婆(侍女)を引き連れてくる。

 

侍女「一体今まで、どこに行ってらしたのですか! 王宮は大騒ぎですよ!」

 

「しかもそのお召し物はなんですか! まるで殿方の様な格好…。ドレスはどうなさったのですか!」

 

侍女はマールをリーネ王妃だと勘違いしていた。人違いだと説明するが、侍女は高齢故にて耳が遠く、マールの反論に聞く耳を持たなかった。

 

「ところで、隣におる者は一体…まさか! 王妃様を誘拐した者か!! この者を捕らえよ!」

 

兵士達がクロノを囲み腕を掴んだ。マールはそれを止めようとするが…

 

兵士「王妃様、申し訳ありません。この者、魔族が人間に成りすまし、王妃様を拐かしておるのやもしれませぬので…」

 

 

魔族についてマールは知らない。訳が分からないまま連れていかれるクロノ。

マールは力ずくでクロノを開放しようとするが侍女がマールにしがみつき邪魔をする…

 

堪忍袋のおがきれたマール。侍女に手をあげようとすると、カエルが腕を掴み、侍女とマールを引き離した。

 

侍女の耳元でカエルが説得を始めた。

 

「この方は…リーネ様ではない…」

 

「はあ? 何を申している? どこからどう見てもリーネ様ではないか。」

 

「合言葉の確認はしたか?」

 

合言葉。この世界の人々は、魔族が人間に成りすまして騙してくる場合に備えて、親しい間柄同士で合言葉を決めていた。王妃専属の侍女と、王妃専属の護衛であるカエルは、リーネが本物かどうかを知る為の合言葉を知っている。

 

侍女はマールに合言葉を問うものの答えられず、マール達は誤解が解ける。

 

「しかし…王妃様に似過ぎておる…。これでは余りにも紛らわしい…」

 

侍女はマールの顔をジロジロと見ると髪留めを外した。

 

「その姿でいるように。」

 

侍女が去ると、集まっていた兵士達も潮が引く様に去っていく。

 

カエル「二人とも誤解して済まなかった。あの者は目も悪く、耳も遠くてな…。兵士達はリーネ様のお顔を間近で拝見した事が無い故に、勘違いしたのだ…」

 

「私の名はグレン。先程はそなたの身体に失礼な扱いをした。」

 

 

マール「誤解が解けたからいいけど、一体何があったの?

 

 

カエル「実はリーネ様が今朝から行方不明なのだ。我々はリーネ様の捜索にあたっていのだが全く手掛かりが無く…」

 

マールはガルディアの歴史書から、リーネ王妃の行方不明事件についての真相を知っていた。

 

リーネ王妃はその日、大臣と共に盗賊団に誘拐され、教会に監禁されている。教会は盗賊に占拠されていてリーネを人質にとり、大臣に王宮から金品を持ってくる様にと交渉をする。

 

リーネは400年前の王妃である。マールは自分達がタイムスリップしてきた事に驚きつつ、目の前にいる紳士的なカエルの化物についても驚きを隠せなかった。

 

マール達は原作とは異なり、魔族の存在を知らない。カエル騎士の存在にも知識に無かった。

 

「王妃様の顔立ちはそなたと似ている。もし見つけたら至急、王宮まで連絡を…」

 

マールはこの世界の歴史を知っているが知らない。マールの知る歴史には魔族やカエル騎士は存在しない。自身が本当にタイムスリップしたかどうかを確認する必要があった。

 

「私…王妃様を見たかもしれない。」

 

「それは本当か!」

 

「ええ、教会で…」

 

「教会とはいえばマノリア修道院のことか? あそこには既に行ってみたのだが…」

 

マールの知る歴史では、マノリア修道院で盗賊達がリーネを監禁している。

 

マール「教会は修道女しか入れない部屋があったはず…そこに隠れているということは?」

 

カエル「リーネ様が教会に隠れる? まさかそんな…」

 

カエルはシスター長(責任者)と魔族かどうかの合言葉を確認していた。魔族がシスター長に成りすましている可能性を排除していて、リーネが誘拐されているとは思いもしてない。

 

カエルはマールに一礼するとマノリア修道院へと走った。

その後を追いかけるマール。

 

「クロノはここで待ってて」

 

マールは念の為、盗賊と出くわした場合に備えて武器を探した。

街の各所に火の着いてないタイマツ棒があり、マールはそれを手に取った。

 

クロノはマールの行動の真意が分からず自身もタイマツ棒を持ち、後を追いかけた。

 

 

 

〜マノリア修道院〜

 

 

カエル「やはり王妃様は今日はまだ、お祈りに来ていないか?」

 

シスター長「いえ、今日はまだ一度も…