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クロノ・トリガー『全体的にハリウッド映画を意識したもの』

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クロノ・トリガー『全体的にハリウッド映画を意識したもの』

作者:クロノファン2020

原作:クロノトリガー 
タグ:R-15 残酷な描写 クロノ・トリガー

タイムスリップしたマールを追いかけてクロノ
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この物語は原作設定と大きく異なります。年代設定は暦2020年。マールはクロノと偶然出会う訳ではなく、自らクロノにぶつかりに行きます。

第1話

「キャッ!」

リーネの鐘の下で、マールは友達候補を探していた。

王族としてのしきたりで、平民とは友達になれないのが悩みだったマール。ドラマや漫画の様な熱い青春と友情と憧れていたマールは、ついに狙いをつけ飛び込んだ。

 

マールは女優バリの演技をし、さもぶつけられたような態度でクロノへとぶつかった。

 

さり気なくペンダントを落とし、探している振りをして、あえてクロノに拾わせる。そうすることで「拾ってくれてありがとう!」を自然に言うことができ、名乗りやすくなる。

 

ぶつかった罪悪感による惹きつけ効果と恩着せ優越感効果の連携技を見事に利用したマールは、クロノを手中に収め、エスコートさせまくる。

正直いうと調子こいてた。だからこんな事になったのかもしれない。

 

「ここ、どこ…?」

 

マールがいたのは千年祭会場の裏山のトルース山だった。

 

事故なのか、単にテレポートに失敗したのか、、千年祭会場から離れた場所に転送されたマール。

 

「王宮が見えるから、そんなに遠くまでは飛ばされてないようね…」

 

クロノや会場のみんなが心配しているかもしれない。

マールは駆け足で山を降りた。

 

 

 

 

 

 

ークロノー

 

 

マールとは5分と間を開けてないから、急いで降りれば合流できるかもしれない。

 

山を降りると千年際会場敷地の裏側に出る位置だろうから、この位置ならマールも道に迷う事もないだろう

 

しかし、見えない。千年際会場がない。

リーネの鐘はある。ここにルッカや見物人が多くは居たはずなのに誰もいない。

 

夢でも見ているのか? だが自宅に帰ってみるも、家がない。家がないどころか、街自体おかしい。

大昔にある様な水車小屋や牧場、井戸。

まるで過去にタイムトラベルしたかの様な光景。

 

クロノは落ちてる新聞を拾った。

日付、ガルティア歴600年。クロノは400年前にタイムスリップしていた。

 

 

新聞の広告欄には大きく『戦争兵募集中』と書いてある。

 

「おい、あんちゃん。いい加減返してくれよ。拾ってくれたのは嬉しいけどさ…」

 

クロノは新聞を貸してくれた気の良さそうな男に、スマホに映るマールの写真を見せた。

 

※マールがタピオカミルクティーを買い食いしている写真。インスタ栄えを狙ったものでグッドな笑顔を見せている。

 

 

「あんちゃん! なんだこの鉄板!? 人が中に入ってるぞ!? おーいおーい!」

 

写真の技術すらまだ無い戦国時代の人間にスマホを見せたらどんなリアクションをするのか、クロノ自身想像はつかなかったが、マールを探すのに他に効率の良いやり方を思いつかなかった。

 

「さてはお前、魔族だな! 魔術で人をこの板の中に閉じ込めたな!」

 

クロノにはサッパリ意味が分からなかった。

魔族とは何? 何を言っているのこの人は?

 

「分からないふりしてとぼけるつもりか!さては人に成りすます魔族か!」

 

男は警笛を吹いた。民家に笛の音が鳴り響き、男達がぞろぞろと現れた。どの男達も農機具や剣を持ち、クロノに敵意を向けている。民家では男達を心配そうに見つめている女子供がいる。

 

「みんな取り押さえろ!」

 

クロノは突然の事で思わずしゃがみこんでしまった。

 

 

 



 

クロノはロープでグルグル巻きにされ、納屋に放り込まれていた。

外では人々が、「魔族が街に現れた!」と騒がしくしていた。

 

クロノに槍を向け、監視する男が2人。

しばらくすると、ギシギシという音が迫ってくる気配がし、監視する男と入れ替わる様に鎧姿の男が納屋に入ってきた。

 

男はクロノのスマホを手に持っている。

 

「おい、魔族! これは一体なんなんだ? 人をこの中に閉じ込めたのか?」

 

クロノは現代のスマホについて説明した。

 

「離れた人と話せる道具? 写真を撮る装置? …」

 

この時代ではスマホは繋がらない。

 

「はあ? 未来から来ただと? 意味の分からないことを…嘘を言うと為にならんぞ!」

 

クロノは写真の撮影のやり方を教えた。

 

「魔族の言葉に従うと思っているのか? 私に何かをさせて、私もこの中に閉じ込めるつもりなのだろう!」

 

 

男はクロノに剣を当てた。

「目的はなんだ! カネか? 人さらいか?」

 

 

「言わなければ痛い思いをするぞ」

 

 

「正体を見せないというなら…」

 

男は剣をクロノの首に強く押し当てた。

 

その時、外が騒がしくなる。

 

納屋の戸が勢い良く開き、ドレス姿の女が現れた。

 

「この者は魔族ではありません!」

 

女が言うと、男は跪き、外にいる兵士や町人も膝ずいた。

 

兵士「王妃様、恐れながら、この者はこのような不可解な物を所持し…

 

王妃「それは魔族がこの者に与えたもの。この者を罠に嵌めようとせんとしたのです。」

 

 

「この者は王宮の大切な従者、この者を即刻開放せよ。それからしばし、この者と2人になりたい。席をはずせ!』

 

兵士は踵を返し、納屋から離れた。

 

しばらく、沈黙し、王妃は突然、腹を抱えて笑いだした。

 

「クロノってば顔が面白いー!」

 

鳩が豆鉄砲を食らった顔をしていたクロノ

 

 

「はぁはぁはぁ。めちゃ緊張した! とにかく、落ち着こう私。

 

「私だよ。マールだよ。」

 

 

「おかしいよね〜。私、この街に来て、いきなり王妃に間違われて無理やり王宮に連れていかれて、ドレス着させられて…

 そしたら赤い髪をした魔族が出たって街で大騒ぎになってるって話を聞いて、すっ飛んできたの。

 私、一方的に間違われたんだから、ちょっとくらい王妃に成りすましてもいいよね。」

 

クロノは魔族に間違われて殺されそうになった。魔族について疑問が晴れなない

 

「私も見た訳じゃないから、良く判らないのだけど…

 とにかくここで長話するのあれだし、王宮に行こう。」

 

マールに連れられクロノは王宮に向かった。

 

 

 

 

〜王妃の部屋〜

 

マールは400年前、日付7月1日の新聞をクロノに見せた。現代では使われない活版印刷調で独特の紙質の新聞。その中には魔族と戦争記事か書かれていた。

 

 

 

マール

「私達が知っている歴史には魔族なんて存在しない。だからきっとここはガルディアに似た異世界なんだと思う。」