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ハリウッド、クロノトリガー

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【ハッシュとマールのQ&Aコーナー】

質問「時の狭間って何ですか?」

 

回答「ちょっと説明しにくいが、タイムゲートの出口がない場合に辿り着くところ…かのう。」

 

質問「ここに来た後から、ゲートを潜ると必ずここに辿り着くみたいですが…

 

回答「そなたがここに来たいと求めれば、ここに来れる様にと魔法をかけておいたんじゃ。」

 

質問「最果ての部屋にゲートが整頓された様に並んでいますが、ゲートは最初からそこにあったのですか? 」

 

回答「無の空間故にタイムゲートは元々無かったのう。

 

質問「ではどうやって並べられたのですか?

 

回答「並べたというよりも作ったんじゃ。

 

質問「具体的にどういうこと?」

 

回答「無の空間といっても、ここにやってきたからには入り口があるじゃろ? その入り口とを魔法で結んで、分かりやすくゲートのシンボルを置いたんじゃ」

 

質問「この場所を放棄してゲートから出ようとは思わなかったのですか?」

 

回答「最初はワシもそうするつもりだったんじゃ。しかし、未来のゲートからワシの兄が迷い込んできてのう。兄はガッシュというんじゃが、ガッシュもまたラヴォスによって時の彼方に飛ばされたんじゃ。兄は未来の世界から元の時代に戻れるゲートを探していてここにやってきた。兄はワシの様な魔法のセンスはなかったから、もしワシがこの世界に居なかったら、兄はここで死んでいたじゃろう。ラヴォスがワシら以外にもジールの民を時の彼方に飛ばしたとすれば、兄の様にここに辿り着くやもしれん。故にワシはここで見張っとるんじゃ。」

 

質問「兄のガッシュはどうしているの?」

 

回答「未来の世界でタイムマシンの開発に没頭しとる。

 

質問「ご飯はどうしているの?」

 

回答「基本的にはガッシュがゲートをぐぐって食物を運んできてくれる。

 

質問「奥の部屋にスペッキオという役立たずの生き物がいるけどあれは何?」

 

回答「あれはガッシュが連れて来たんじゃ。原始時代で恐竜に襲われている所を助けたら懐かれたらしい。じゃが、ガッシュはタイムマシンの研究に没頭してスペッキオの相手を全くせん。しょうがないからワシがここで面倒を観とる。まあ、ワシも一人は寂しいから丁度いいのう。」

 

質問「わたし、魔法覚えられないの?

 

回答「魔力無き者でも魔法を使える様にする…。できない事はないんじゃが、身体の造りが違うからのう。できても副作用があったりで危ないんじゃ。諦めた方が良かろうて。」

 

 



 

 

ゲートを抜けると目の前に老人の顔があった。

 

マールと父は驚いて腰を抜かした。

老人も驚き転げる。

 

原作とは違い、時の最果て老人は100年ぶりに人間を見たような派手なリアクションをした。

 

「お前さん達は何者じゃ!? ジールの民じゃないのか!?」

 

二人は首を傾げた。

 

「なんじゃ…。てっきり助けが来たと思ったが…」

 

 

マール「ここは一体…」

 

 

老人「ここは時空狭間じゃよ。ワシは時の最果てと呼んどるが…。まあ、そんな事はどうでもいい。ここにはどうやってやってきた? そなたらゲートを越える魔法が使える訳でもあるまいに…」

 

マールはゲートホルダーを見せた。

 

老人「そうか…。やはりお主らはジールの民ではないのか…」

 

老人はジール王国について語り始めた。ラヴォスとラヴォスが生み出したゲート、それに飲み込まれてこの世界にやってきたこと。ラヴォスが目覚めて世界がどうなったのかを知りたがっていた。

 

ガルディア33世「ジール王国なんて聞いた事ない名前…。本当にこの世界の話なのですか?」

 

老人「そうか…。歴史にジールの痕跡すらないか…。」

 

 

時の賢者ハッシュは、歴史から忘れられた古代についてを詳しく説明してくれる。魔神機の実験からラヴォスが目覚めた事。ラヴォスゲートに巻き込まれて最果てに飛ばされた事等教えてくれる。

 

魔族との戦いについて聞くと、ハッシュはアドバイスをした。

 

「昔の人は魔法が当たり前の様に使えた。お主らはその力が退化したのだろう。時を越えて古代人を連れてくる事ができるのなら魔族とやらを倒せるかもしれない。」

 

原作とは違い、クロノ達は魔法を覚える事ができない。時を越え、古代人を探す事でハッピーエンドを迎える。

 

タイムゲートは原始、古代、中世、現代、未来へと全て開通しているが、最果てから古代へのゲートだけは時空の流れが不安定で入る事ができない。どこかの別の時代から古代へと入れるゲートがあるかもしれない。古代人を探すなら、各時代をくまなく探すといいとハッシュにアドバイスされる。

 

マールは600年に向かいクロノ達を追い駆けたい。だがハッシュは中世へはついては来れないという。

 

時の狭間は元々無の空間であり、空気も何もなく生命の維持ができない。ハッシュは魔法の力でそこを生存可能な空間に作り変えた。

ハッシュは自分と同じ様な被害者が現れない様にと、この最果て世界を維持し続ける必要があり、外には出られないという。

 

 
〜中世〜

ビネガーが本土に上陸するまであと5日。クロノは無力だった。戦争が迫る中、カエルの客人として丁重に扱われる。この時代で何もしないなら、ただの足手まといの存在である。

 

剣道で鍛えていたクロノ。こういう時に力を発揮しないなら宝の持ち腐れである。

 

城下では多くの民間人が剣の素振りをしている。剣の無い者は槍、槍が無い者は斧。斧がなければクワ。それが無い者はカマや包丁を振るう。

 

クロノも混じって素振りの練習していると、タバンが車に乗って山から降りてきた。

ブルドーザーの様でいて戦車の様に改造された車。険しい山道を降りてくる。

 

人々はその光景に驚くが、魔族が作り出した魔法道具を奪った事にすると、すんなり受け入れられた。

 

車の中にはマールとその父親が乗っている。

 

「実はさっき、二人がゲートから飛び出してきたんだ」

 

マールはリーネに間違われない様に髪型を変えていた。

 

 

 

〜王宮〜

 

ルッカ「…という事はマールと王様は未来に行ってきたのね…。そして魔族は火が弱点…」

 

「でもビネガーとその軍勢は違う気がするわ。砂漠を越えてくるのだもの。恐らく熱や火は弱点ではないかもしれない。とすれば…」

 

「音波攻撃が有効? でも前線からの報告ではビネガーは骸骨や屍を超能力で操って攻撃している。屍(ゾンビ)に超音波は通用しないだろうけど…ビネガーの魔力は阻害させられるかもしれない?」

 

 

骸骨には直接なダメージを与える方法はあるのか?

戦争といえば砲弾だろうが、この時代にはまだ火薬を精製する技術がない。少なくとも100年先の技術である。