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クロノトリガー後日談 ロボ生きてた展開

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陽気なメロディーと共に足音が近づいてくる。

 

マザー

「はじめましてマザーです。ロボット集約センターにアクセスして、持って参りました。」

 

ルッカ

「これは…

 

マール

「すごい。 

 

ルッカ

「マザーは他にもロボットをコントロールできるの?

 

マザー

「料理、洗濯、お守に介護、家事全般得意です。同時に複数のロボットをコントロールできます。

 

ルッカ

「ちなみに複数ってどれくらいの数?

 

 

マザー

「現役時代は100でも1000でも動かせたでしょうが、現在は操作権限を剥奪されていて最大3台までです。

 

マール

「なんだか、

 いろいろ、

 せつないね…

 

 

ルッカ

「ところで、もし私達が100年前にスパイロボを取りに行ったとして、その頃のマザーは私達の目的も事情も知らないわよね? ちゃんと貸してくれるかしら?」

 

マザー

「マザーの情報システムは過去と未来と両方の情報を共有し合っています。

 

ルッカ

「それって要するに過去のマザーが私達を知っているということ?」

 

マザー

「そうです。

 

ルッカ

「どうしてそんな事ができるの? 

 

マザー

「私の記憶情報を過去にタイムトラベルさせます。

 

ルッカ

「記憶のタイムトラベル!? マザーが可能なら、他のロボットもそういった事が可能ということ?

 

マザー

「可能です。

 

ルッカ

「どのくらい可能なの? 全てのロボットができたりするの?

 

マザー

「ほぼ、全てのロボットが可能だと思われます。

 

ルッカ

「…質量ある物質的なものより、質量ないデータの方がタイムゲートも小さいサイズで済む。使用するエネルギーが小さくて済む。省エネ低コストだからってこと?」

 

マザー

「そうですね。

 

ルッカ

「じゃあ、私達がこれから取りに行くスパイロボの無線機能にはタイムトラベル機能はあるの?

 

マザー

「ありません。

 

 

 

クロノ達は旧式のスパイロボを取りに100年前のマザーの元へ行った。

 

VRコントロールで陸海転がる。

ロボが最初に出会った少女、その後をつけ、森の中の地下都市に入った。地下都市ではクロノ達の想像していたのと違う、平和な世界が広がっていた。

 

食べるものは室内栽培、排泄の処理もエコリスト。現代人より裕福な暮らしぶりであり、保護する必要もない暮らしぶりだった。

 

このまま帰還しても良いが、少女からゲートを開いた理由等を聞かなければならない。

スパイロボから声を届けた。

 

少女

「ナニコレ?」

 

少女

「うわー、虫が喋ったよ。珍しいから皆に見せびらかそう。

 

少女

「え? さっき、なんであそこ(ゲート)にいたって?

 

少女

「あれはお爺ちゃんのお婆ちゃんのお爺ちゃんからの遺言で…」

 

 

クロノ達は今ひとつ少女の話が理解できなかった。

先祖の遺言の真相についてクロノ達が知るには

2000年代まで遡らないといけない。たとえ戻ったとしても時間のムダである事はこの頃のクロノ達には知る由もなかった。

 

 

露天商

「おいこれ、スパイロボじゃねぇか!?

まさかロボットがせめてくるんじゃ!」

 

露天商

「あや? もしかして人の声がする? まさか人の声を真似て油断させようとする魂胆か?

なんにせよ、今更足掻いてもしょうがないか。

長老のとこに持ってくべ」

 

 

 

長老はカエルだった。

クロノ達は驚き跳ねた。

 

マール

「どういうこと? なぜ未来にカエルが?」

 

 

長老 

「カエル? あー、この姿形のことか? なんじゃオマエさんシランのか? これは最近流行りのカエルに変身できるアイテムだよ。

 

大昔のヒーロー、カエル勇者はナウイすたいるじゃぞ。人知れず草木の下に住み、魔王を討伐し、ラヴォスもやっつける。

それでいてキュート。誰にでも愛されるキャラ。

カエルさいこうじゃ!ケロロン♪

 

そうか、声の向こう側の人は、過去から来なすったか。

クロノ、マール、ルッカ…

聞き覚えのある名前じゃの…」

 

 

 

「なぬ? ラヴォスを倒した!? お主らかが!」

 

『とすれば、お主らには、勇者カエルのお供達か!

 

ええのう、ええのう。うらやましいのう。

 

サイン貰えるかの?

もしくは、握手できんかの?

 

そうだ! 街に来て握手会とサイン会どうかの? 

いや、外をうろつく訳にはいかのう。残念じゃのう。

ワシ、中世、行こうかの。カエル殿の元へ…

この歳で今更かもしれんけど、中世で暮らそうかの…」

 

 

マール

「この時代の人間、意外と大丈夫じゃない?

 

ルッカ

「そうね…少なくもここは後にしても良さそうよね

 

ロボ

「…」

 

長老

「聞こえておるぞ」

 

長老

「まあ、まて、お主らはこの時代の難民を保護しているそうじゃの?

 難民の多くは主に地球外で活動しとった者達じゃ。特に辺境惑星を開拓していたグループは救援物質もエネルギーも乏しく、満足な避難生活等はできてなかろうて。

宇宙船内でただ死を待つだけの日々を送っとる者がいたる所におるだろうて。

 

その数は数十万人といるはずじゃ。

放置していても害にもならんから、ロボット達も宇宙に散らばる宇宙船内は放置しておる。

 

聞くところによると、お主ら使えそうな宇宙船に心当たりあるのじゃろう?

しかし認証が通らずに使い物にならない。残念無念。宇宙船では助けに迎えない!

 

しかし、じゃな。諦めるのは早いぞ。

宇宙船は我らも持っておる。使われず埃を被っておる。

宇宙に行きたいのなら、貸してやらんこともないぞ。」

 

 

ルッカ

「え? ほんとう? でも宇宙船で飛び立つのは危ないんじゃあ」

 

 

長老

「そうじゃ危ない。だが人さえ乗っていなければ大丈夫じゃ。

 

ルッカ

「つまり、ロボ頼みということね…

 

長老

「そういう事になるのう。

 

ロボ

「私やります。宇宙で皆さんを救助します。

 

 

長老

「そういう事なら宇宙船、持ってけ。」

 

長老は宇宙船の在り処を教えた。

 

宇宙船は座標138,193の地面の下にあるという。ロボットとの戦争に備えて旧世代がその場所に隠していたが戦況が不利になり使われる事なく眠っていた。

 

 

ルッカは宇宙船の整備をした。

 

ロボ

「では皆さん行ってまいります。」

 

ロボはクロノ達に別れを告げると、宇宙へと飛び立って行った