続 クロノトリガー後日談 ロボ生きてた展開
第2話
未来では人間が不要とされている世界だった。ラヴォスから未来の世界を救う為にクロノ達は時間を行き来し敵と戦ってきた。だがラヴォスは人類にとって純粋な意味での敵ではなかった。もしかしたらこれまで敵と思い込んでいた存在、恐竜人も敵ではなかったのかもしれない。
マール「思えば私達、恐竜人の事、何も知らなかったよね…。」
ルッカ「そういえばそうね…。」
ティラン城にはエレベータや罠の仕掛けにワープシステムがあった。ある意味、古代人の文明を超えてるかもしれないシステムがさりげなく存在していた。
「みんな、アザーラ&ブラックティラノとの戦いについて覚えている? 私はあの時、ずっと気になってたのだけと…」
ルッカは向かいの塔へ続くだろう渡り廊下での話をした。あの時はラヴォスの飛来で調べる余裕が無かったが、アザーラが道を塞いでいた先の塔の中に何があるのか気になっていた。
「ブラックティラノだけど、あんな巨大な恐竜、どうやって城の屋上まで持って来たのかしら? 渡り廊下はティラノがギリギリ収まる程の幅しかない。恐竜人はどうやって城の中に入れたの?」
城は標高が100m以上ありそうな高い崖の上にあった。陸地の巨大な竜をどうやってあの高さまで運んでいたのか疑問が残る。
ルッカ「マグマ地帯がすぐ側にあったからその地熱から発電等の供給をしている可能性はあるとは思うけど、その様な設備がある様には見えなかった…」
マール「もしかしたら古代人や未来人みたいにラヴォスからエネルギーを貰っているのではないの?」
他にも疑問はあった。恐竜人の中でアザーラだけが人間の言葉を話した。アザーラは人間に育てられたのだろうか?
しかもアザーラは戦闘中にサイコキネシス(念力)やテレパシー、瞬間移動の超能力を使った。まるで古代人が魔法を使うがのごとく奇跡の技である。
ルッカ「この疑問、解決しないとむず痒いわね…」
「ねえ、みんな! 未来人救出の事は一旦ロボに任せて、私達、アザーラについて調べてみない?」
「歴史に大きな影響を残さない様に、アザーラがキーノを誘拐する前のタイミング。アザーラがイオカ村の南のジャングルに潜伏している頃に戻るの。シルバードをティラン城屋上の渡り廊下に着地させ、向かい側の塔を調べる…」
「アザーラの秘密とティラン城の秘密を暴くのよ!」
せっかくだからエイラも連れていこうと思ったクロノ
ルッカ「ダメよクロノ。エイラのお腹の中には今頃…」
意味が分からなかったクロノは首をかしげた。
ルッカ「とにかくだめよ。エイラのお腹の中には子供がいるかもしれない。無茶はさせられない。
クロノは驚いて腰を抜かした。つい先日までラヴォスと戦っていた筈のエイラ。お腹の中に子供がいるとは思いもよらなかった。
ルッカ「確認した訳じゃないけどね…。ただエイラを冒険に連れていくのは大きな危険を伴う可能性があるわ。」
エイラはクロノ達の先祖かもしれない。もしエイラの身の危険が及んだら、その瞬間にクロノ達メンバーが消滅するかもしれない。
ルッカ「必ずしもそうなるとは断言はできないけど…。とにかく念の為にもエイラを冒険に同行させるのは賛成できないわ」
マール「カエルを連れていくのはどう?」
ルッカ「多分、無理でしょうね…。ああ見えて、王宮騎士だもの。王族を守る任務でそう簡単に私達の相手をしていられないと思うわ。」
マール「そんな…。何だか寂しい…」
ルッカ「でも休暇中なら可能かもしれないわね。そのタイミングに誘えば問題はないと思うわ」
クロノ達はカエルの休日に向かった。
カエルはクロノ達を叱った。非番とはいえ、いつ何時、事件が起こるか判らない。王宮を離れる訳にはいかないという。
クロノ達は未来にて事件が起きるかどうかを確認し、カエルを説得した。
カエル「お前達の熱意には負けるが、オレは40歳超えたオッサンだ。休日はぐっすり眠らせてくれゲロ』
カエル「まあ、そんなに残念がるな。ラヴォスの様な大物が現れたらまた手を貸してやるし、話し相手くらいならいつでもなるから。」
クロノ達がカエルを諦め、王宮から出てシルバードに乗り込んでいると、カエルが追いかけてきた。
『やっぱりき気が変わった。オレも連れていけ。』
マール「突然どうしたの? 」
『青春は今しかないからな。』
マール「せ、せいしゅん?」
『若人がこの先、何をして世界にどういう影響を与えるのか、見ておきたいという事じゃよケロロ』
マール「な、なんか、いつもと雰囲気が違うような…」
『そ、そうか? いつものオレだぞ。』
クロノ達はカエル乗せ原始時代へと飛んだ。
ティラン城の渡り廊下へ降り、向かい側の塔へ入った。
眼前に10m超えのブラックティラノがそびえたつ。
クロノ達は驚きのあまり声を出しそうなり、口を押さえた。
鎖で繋がれたティラノは昼寝をしている最中でクロノ達の存在に気付いていない。
フロアにはティラノ以外誰もいない。中央に王座らしきものが2つ並んでいる。王と王妃様のものだろうか。見た目には石であるが、材質はやわらかく、座り心地は良さそうである。
フロアの奥はカーテンで仕切られ、入り口が狭まっている。その部屋には直径2m程のまるい石があり、それに向かう様に椅子がある。。
ルッカは椅子に座ると石を触った。
石は反応し映像を映し出した。
画面に読解不能な文字が映し出される。
「これはまさかコンピューター!? 」
ガラス板な画面ではなく、石の様な材質に映像が浮かびあがる。
未来で見たコンピュータよりも高性能かもしれない。画面の文字は自動的に翻訳され、クロノ達にも判る言語に変換される。画面は念じるだけで操作ができた。
ルッカ「これが原始時代のサイエンスなの!? 自宅に持ち帰りたい!」
画面にはアザーラの操作記録が残されていた。
アザーラが見ていたのはラヴォスが飛来し、この城一帯が消滅する未来の映像だった。
アザーラは繰り返し、その映像を見ている様だった。
映像は恐竜人が絶滅していく姿が映し出されていた。
ラヴォスの衝突で10kmに及ぶクレーターが作られ、巻き上げられた微粒子が太陽を何年も塞ぎ、地球気温が急激に低下していく姿。
クロノ達が知るラヴォスが飛来した後も5000万年周期でラヴォスが飛来し、地球に穴をあける。人間も恐竜人も多くが死に絶える姿。
ルッカ「これは未来を知る機械なの?」
D.C1999年、ラヴォスが噴出して未来が崩壊する映像が記録されている。2300年が映し出されるが、クロノ達がラヴォスを倒した未来が映し出される事はなかった。
未来では人間が不要とされている世界だった。ラヴォスから未来の世界を救う為にクロノ達は時間を行き来し敵と戦ってきた。だがラヴォスは人類にとって純粋な意味での敵ではなかった。もしかしたらこれまで敵と思い込んでいた存在、恐竜人も敵ではなかったのかもしれない。
マール「思えば私達、恐竜人の事、何も知らなかったよね…。」
ルッカ「そういえばそうね…。」
ティラン城にはエレベータや罠の仕掛けにワープシステムがあった。ある意味、古代人の文明を超えてるかもしれないシステムがさりげなく存在していた。
「みんな、アザーラ&ブラックティラノとの戦いについて覚えている? 私はあの時、ずっと気になってたのだけと…」
ルッカは向かいの塔へ続くだろう渡り廊下での話をした。あの時はラヴォスの飛来で調べる余裕が無かったが、アザーラが道を塞いでいた先の塔の中に何があるのか気になっていた。
「ブラックティラノだけど、あんな巨大な恐竜、どうやって城の屋上まで持って来たのかしら? 渡り廊下はティラノがギリギリ収まる程の幅しかない。恐竜人はどうやって城の中に入れたの?」
城は標高が100m以上ありそうな高い崖の上にあった。陸地の巨大な竜をどうやってあの高さまで運んでいたのか疑問が残る。
ルッカ「マグマ地帯がすぐ側にあったからその地熱から発電等の供給をしている可能性はあるとは思うけど、その様な設備がある様には見えなかった…」
マール「もしかしたら古代人や未来人みたいにラヴォスからエネルギーを貰っているのではないの?」
他にも疑問はあった。恐竜人の中でアザーラだけが人間の言葉を話した。アザーラは人間に育てられたのだろうか?
しかもアザーラは戦闘中にサイコキネシス(念力)やテレパシー、瞬間移動の超能力を使った。まるで古代人が魔法を使うがのごとく奇跡の技である。
ルッカ「この疑問、解決しないとむず痒いわね…」
「ねえ、みんな! 未来人救出の事は一旦ロボに任せて、私達、アザーラについて調べてみない?」
「歴史に大きな影響を残さない様に、アザーラがキーノを誘拐する前のタイミング。アザーラがイオカ村の南のジャングルに潜伏している頃に戻るの。シルバードをティラン城屋上の渡り廊下に着地させ、向かい側の塔を調べる…」
「アザーラの秘密とティラン城の秘密を暴くのよ!」
せっかくだからエイラも連れていこうと思ったクロノ
ルッカ「ダメよクロノ。エイラのお腹の中には今頃…」
意味が分からなかったクロノは首をかしげた。
ルッカ「とにかくだめよ。エイラのお腹の中には子供がいるかもしれない。無茶はさせられない。
クロノは驚いて腰を抜かした。つい先日までラヴォスと戦っていた筈のエイラ。お腹の中に子供がいるとは思いもよらなかった。
ルッカ「確認した訳じゃないけどね…。ただエイラを冒険に連れていくのは大きな危険を伴う可能性があるわ。」
エイラはクロノ達の先祖かもしれない。もしエイラの身の危険が及んだら、その瞬間にクロノ達メンバーが消滅するかもしれない。
ルッカ「必ずしもそうなるとは断言はできないけど…。とにかく念の為にもエイラを冒険に同行させるのは賛成できないわ」
マール「カエルを連れていくのはどう?」
ルッカ「多分、無理でしょうね…。ああ見えて、王宮騎士だもの。王族を守る任務でそう簡単に私達の相手をしていられないと思うわ。」
マール「そんな…。何だか寂しい…」
ルッカ「でも休暇中なら可能かもしれないわね。そのタイミングに誘えば問題はないと思うわ」
クロノ達はカエルの休日に向かった。
カエルはクロノ達を叱った。非番とはいえ、いつ何時、事件が起こるか判らない。王宮を離れる訳にはいかないという。
クロノ達は未来にて事件が起きるかどうかを確認し、カエルを説得した。
カエル「お前達の熱意には負けるが、オレは40歳超えたオッサンだ。休日はぐっすり眠らせてくれゲロ』
カエル「まあ、そんなに残念がるな。ラヴォスの様な大物が現れたらまた手を貸してやるし、話し相手くらいならいつでもなるから。」
クロノ達がカエルを諦め、王宮から出てシルバードに乗り込んでいると、カエルが追いかけてきた。
『やっぱりき気が変わった。オレも連れていけ。』
マール「突然どうしたの? 」
『青春は今しかないからな。』
マール「せ、せいしゅん?」
『若人がこの先、何をして世界にどういう影響を与えるのか、見ておきたいという事じゃよケロロ』
マール「な、なんか、いつもと雰囲気が違うような…」
『そ、そうか? いつものオレだぞ。』
クロノ達はカエル乗せ原始時代へと飛んだ。
ティラン城の渡り廊下へ降り、向かい側の塔へ入った。
眼前に10m超えのブラックティラノがそびえたつ。
クロノ達は驚きのあまり声を出しそうなり、口を押さえた。
鎖で繋がれたティラノは昼寝をしている最中でクロノ達の存在に気付いていない。
フロアにはティラノ以外誰もいない。中央に王座らしきものが2つ並んでいる。王と王妃様のものだろうか。見た目には石であるが、材質はやわらかく、座り心地は良さそうである。
フロアの奥はカーテンで仕切られ、入り口が狭まっている。その部屋には直径2m程のまるい石があり、それに向かう様に椅子がある。。
ルッカは椅子に座ると石を触った。
石は反応し映像を映し出した。
画面に読解不能な文字が映し出される。
「これはまさかコンピューター!? 」
ガラス板な画面ではなく、石の様な材質に映像が浮かびあがる。
未来で見たコンピュータよりも高性能かもしれない。画面の文字は自動的に翻訳され、クロノ達にも判る言語に変換される。画面は念じるだけで操作ができた。
ルッカ「これが原始時代のサイエンスなの!? 自宅に持ち帰りたい!」
画面にはアザーラの操作記録が残されていた。
アザーラが見ていたのはラヴォスが飛来し、この城一帯が消滅する未来の映像だった。
アザーラは繰り返し、その映像を見ている様だった。
映像は恐竜人が絶滅していく姿が映し出されていた。
ラヴォスの衝突で10kmに及ぶクレーターが作られ、巻き上げられた微粒子が太陽を何年も塞ぎ、地球気温が急激に低下していく姿。
クロノ達が知るラヴォスが飛来した後も5000万年周期でラヴォスが飛来し、地球に穴をあける。人間も恐竜人も多くが死に絶える姿。
ルッカ「これは未来を知る機械なの?」
D.C1999年、ラヴォスが噴出して未来が崩壊する映像が記録されている。2300年が映し出されるが、クロノ達がラヴォスを倒した未来が映し出される事はなかった。
作品名:続 クロノトリガー後日談 ロボ生きてた展開 作家名:西中