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続 クロノトリガー後日談 ロボ生きてた展開

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ルッカ「たぶん未来を知っているというよりかは予測計算ね…。地球シミュレーターとでも言うのかしら? あらゆる自然法則が計算式でインプットされてないとこんな事はできないわ…。」

 

 

マール「どういう事なの? アザーラは自身も死ぬと知っていてラヴォスに巻き込まれたの?」

 

ルッカは石からアザーラについての情報を探した。アザーラに関する未来の情報が映像として現れる。

 

それは人間社会では当たり前ともいえる老衰の映像である。身体の自由が奪われ、寝たきりの介護をされている姿であり、アザーラは介護する従者の恐竜人達に皮肉や怒りの罵倒を浴びせていた。

 

アザーラの過去の情報も見つかった。

アザーラがこの装置に触れたのは今から11年前でアザーラがアクセスした情報は、先祖と城の仕組みについてだった。

城の仕組みは複雑でルッカにもあまり理解できなかった。先祖についての情報は…

 

今から100年前、恐竜人の先祖は人間の様な高度な文明を作る事に成功していたが、未来予測装置の開発により、ラヴォスの危険性を察知し宇宙へと避難した。

その時、宇宙へと避難できず、地上に残されたのが、今の恐竜人とアザーラだった。

 

宇宙への旅だちの能力選別において、知能の低い恐竜人達は排除された。、知能の高いアザーラの祖先は宇宙へは逃げ出さす、地上に残り、恐竜人を束ねた。

 

それはある種のボランティア活動であり、ラヴォスが衝突して絶滅していくとしても、それまでは人間と恐竜人が無益な争いをさせない様に世界を造ろうとしていた。

 

祖先達はティラン城を拠点として、恐竜人と人間を見守っていたが、恐竜人の一部に、人間を支配したい者達がいて、祖先達は殺されてしまう。

 

ティラン城を乗っとった恐竜人達は、人間を支配しようとすると共に独裁的な政治を始めた。人間と戦わない恐竜人を弾圧し、奴隷にする政策。

穏健派の恐竜人は城から逃げるものの、何処に行っても居場所を特定された。

 

マール「ねえ? アザーラはどうなったの? 頭のいい祖先が殺されたなら、アザーラは生まれて来ないんじゃ…」

 

ルッカは押し黙った。アザーラの親がどういう経緯の出児になるのか、想像したくなかった。

 

ルッカ「最近の予測情報によると支配から逃れた穏健派の恐竜人達は、人里離れたあちこちに生存しているそうね…

 

マール「本当なの!? 

 

ルッカ「ええ、ラルバ村の北の山。プテランの巣近くの森の中ね。それから大陸東に点在ている森にもいる可能性が高いみたいね。」

 

マール「行ってみよう!

 

ルッカ「マール…あなたまさか…

 

マール「氷河期がくる前に皆を現代に連れて行こうよ!

 

ルッカ「その目は本気ね…。でも私達、恐竜人達の言葉、判らないわよ?」

 

マールはポケットを探って取り出した。

 

マール「使えると思って未来から持って来たの。」

 

マールが持ってきたのは旧人類が発明した万能翻訳機だった。動物達と会話できるアイテムである。

 

マール「これさえあれば!」

 

ルッカ「でも現代に連れていって大丈夫なの? ガルディアはちゃんと面倒観れるの? これはマール一人の判断で決めていい問題じゃ…」

 

マール「大臣もお父様もクロノに無実の罪を着せて殺そうとしたわ。今度は私がワガママを通す番よ!」

 

ルッカ「その気持ちは判るけど…」

 

 

カエル『しょうがないのう。これだから若いもんは詰があまい…

 

ルッカ「ど、どうしたの急に…」

 

 

カエル『ワシじゃよワシ。未来でカエル姿のファッションしとった隠れ街の長老じゃよ。』

 

ルッカ「なんで貴方がここに? 本物はカエルはどこ?」

 

長老『まあ、そんな面倒な話はどうでもええじゃろ。恐竜人が住める世界、誰にも文句は言われん世界があるじゃろうが。』

 

 

クロノ達は首を傾げた。

 

『ラヴォスを倒した英雄のくせに、どんくさいのう…。』

 

『未来があるじゃろうが。森が一杯で、人間以外の動植物はロボットに命を狙われる事のない世界が…。そこに恐竜人を連れて行けばええんじゃ。』

 

ルッカ「なるほど…。そういう手があったわね…

 

「でも恐竜人よ? 動物食べて、ロボットに命を狙われないかしら?」

 

長老『弱肉強食、食物連鎖を問題視するなら、草食系の恐竜人だけ連れていけばええじゃろ?』

 

 

マール「草食系の恐竜人…。「そんなのいるのかな…

 

 

長老『草食系の恐竜人はおるよ? 未来の教科書に書いてあったから。』

 

 

長老はドラ○もんばりのタイムベルトを持っているのか、未来に戻り教科書を持ってきた。

 

『ついでに草食恐竜人なりきりスーツも持ってきたぞ。これを着ておけば警戒されんじゃろう。』

 

 

クロノ達は恐竜人保護に向かった。

 

ティラン城を出ようとしたとき、ブラックティラノが目覚めていた。

下手に関わると歴史が変わるかもしれない。

 

クロノ達は慎重に連携し、ミックスデルタをブラックティラノにぶつけて気絶させた。

 

 

 

〜ラヴォスが落下して一年後の恐竜人の里〜

 

平均気温は10度下がり、火が扱える知能がある恐竜人といえど、飢えと寒さで苦しんでいた。

 

クロノ達は翻訳機を使い、他部族の草食恐竜を演じた。

 

1000人が収容可能なタイムマシンを使い、恐竜人達を何回かに別けて、未来へ連れていった。

 

トータル5000人。

 

 

マール「これだけいると、流石に未来の草、全部無くなるんじゃ…

 

ルッカ「人口をセーブしてくれる事を願うわ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロノ達は確認の為に1000年後の未来へと飛んだ。人口が急増し、100億人になり、恐竜人は森を食べ尽くし、飢えていた。

そして生態系を破壊し、ロボット達に命を狙われていた。

 

ルッカ「案の定とはこの事ね…

 

マール「た、助けるのやめとこうか…

 

 

クロノ達は過去の自分達にアドバイスをしに戻った。

 

 

ルッカ「つまり、人口コントロールができるように彼らを教育、監督できる人が必要になるということね…

 

長老「そこまでやる意味、あるのか疑問じゃのう。原始時代の恐竜人が仲間を捨てて地球を出たのも、それなりの正当性があったという事じゃろ?」

 

ルッカは閃いた。中世でロボが400年かけて砂漠を緑地化した様に、今度は恐竜人を監督する仕事をロボにやって貰う計画。

 

自分の鬼畜さにゾッとしたルッカ。

 

ルッカは考えた。

恐竜人をスリプルで眠らせている間に虚勢手術をすればいいかもしれない。

 

通称、命の賢者。生命魔学の賢者であるボッシュならば、魔学的にオスから種を取り除く方法を知っているかもしれない。

思えばジール王国の人々は数える程しかいなかった。人口抑制の技術が確立されているはず。