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セルジュがクロノ達とクロスする。

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セルジュがクロノ達とクロスする。

作者:クロノファン2020

原作:クロノクロス 
タグ:クロノトリガー

トカゲのウロコを取りにオパーサ浜に来ていたセルジュ。ウロコを取り終え、浜辺で海を眺めて休憩していると、視界がグラつき倒れた。目を覚ますとガルディア西の浜辺にいた。

※クロノクロスのストーリーの複雑さを理解できなくなった場合に備えて、以下の辞典サイトを紹介しておきます。

クロノクロスの世界観
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/186.amp

ヤマネコの詳しい正体は参考URL
https://dic.pixiv.net/a/ヤマネコ%28クロノクロス%29




クロノ達がラヴォスを倒す未来が決定しているなら、クロノ達が時代を冒険し行き来している間に未来のクロノ達がラヴォスを倒してしまう事がありうる。
もしクロノ達がラヴォスが死んでいる状態に気付かないまま、1020年にタイムトラベルする事があるなら、エルニド諸島にてセルジュに出会う可能性がある。



第1話

ここはどこだろう? 

見慣れぬ浜辺、いつも見ている光景だとあちこちに美しいサンゴ礁があって、海の色も澄んでいる。今いる浜辺はそれと比べて美しさが遥かにグレードダウンしている。

どうして自分はこんなところにいるのだろうか?

波にさらわれたのだろうか?

訳が判らず混乱しているセルジュ。

 

 

これは夢なのだろうか。

 

ポケットにはトガゲのウロコがある。

レナとの約束を思い出したセルジュ。アルニ村に帰らなければならない。

だが海岸沿いは見渡す限り崖になっている。登れる所があるのだろうか。

南に少し歩くと、階段を見つけた。

 

長い階段を登り終えると、目に飛び込んできたのは城だった。

セルジュには何となく見覚えのある城だった。歴史の教科書に出てくる城。たしか名前はガルディア城。

セルジュは困惑した。

エルニドから遥かに遠く、東に位置するガルディア国。1005年に滅亡したと言われるが国にセルジュはいた。

 

なぜこんなところに自分が…

 

有り得ないことだった。

エルニドは岩礁の多さと海流の問題で外に出る事が困難な島国。波に攫われたとしてもエルニドから出るなんてこと、しかも遥かに遠くのガルディアの地にまで。

 

セルジュの記憶では、エルニドに帰る為にはパリポレ軍の大船団かパリポレからエルニドに向かう商業船に乗るしかないが、それは一年に数回、しかも不定期にしか運行していない。岩礁と海流を越えるには船を浮かせる必要があり、大量のエレメントを消費しなければならない。エルニドは外界との国交がとても難しい島国であり、そこに帰らなければいけないとしたら、とても大変な目にあうだろう。

 

セルジュは目眩がしてきた。

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

声をかけたのは10才くらい少女だった。

母親が少女の手を引いている。

 

セルジュはパリポレの国までどれくらいの距離があるのか聞いた。

歩いて5日殆掛かるらしい。

宿に泊まれる殆のお金は持ち合わせていなかったセルジュ。野宿生活が決定した。

 

「今日からたのしい千年祭だよ。」

少女が言う千年祭とはガルディア建国1000年を記念するお祭りらしい。世界中から人々が集まり、40日にわたり文化交流をする。

ミュージカルの団体が来たり、参加者が歌ったり踊ったり発明品を披露したり、露店も沢山来るらしい。

 

少女は何を言ってるのだろうか。今は1020年。ガルディアは滅んだ筈でその国で祭りなんて…

 

セルジュが疑問していると、人々が次々に現れ、同じ方向に向かっていく事に気付いた。

その方向の先、風船が空に舞う。

 

セルジュに話しかけた親子もその方向に向かって行った。

 

セルジュはいざなわれる様に人混みの波にのっていた。

 

千年祭。歴史ではガルディアが滅ぶ5年前に行われたという盛大な祭り。今から20年前の祭りがなぜ、今になって行われているのだろうか?

 

考えながら歩いていて前を良く見ていなかったセルジュ。

セルジュは金髪の女性がこちらを見ている事に気付いていなかった。

 

その女に声をかけられて目が合う。

 

女は獲物を見るような目でセルジュに近付いてくる。

 

「ね? 君、もしかして一人?」

 

セルジュは頷くと女はニコリとし

 

「私、マールっていうのだけど、もし良かったら一緒に会場を見て周らない?」

 

この先、不安で、どうするかあてもなかったセルジュ。エルニドに帰るにも詳しい帰り方が判らない。

 

「え? あなたエルニドの人なの? なら次の定期便が来るのは3ヶ月先になると思うけど…」

 

帰れるにしても3ヶ月後。3ヶ月もの野宿は流石に耐えられない。何らかの仕事を探す必要があるかもしれない。

 

セルジュは漁師くらいしか経験がなかった。

 

あれこれ考えてもしょうがなかった。

 

セルジュはとりあえず、今日一日は、マールと一緒に祭りを楽しむ事に決めた。

 

 

 

 

【ゴンザレスを倒したら15ポイント】

ロボットが赤い髪の青年と戦っていた。

 

「ゴンザレスはロボット特有の足回りと不安定さを克服した二足歩行ロボット。倒す事ができたらシルバーポイントが15ポイント貰えるんだって。」

 

案内版を見てマールはチャレンジしたそうにしていた。

 

青年が木刀でひっくり返して勝利した。

ロボットのハラの中からポイントカードが飛びだす。

 

セルジュの持っている武器は鋭利な刃物がついたスワロー。マールが所持しているのはボウガン。

ひっくり返すのを目的とするなら、どちらも不向きである。

 

セルジュはスライディングキックで戦った。

ロボットは倒れるもののセルジュは下敷きになる。ロボットが起き上がるまでにあの世に行きそうになった。

 

マールがセルジュにポーションを振りかけた。

ポーションはエルニドの外の世界で使われるという回復アイテム。実物を見たのは始めてだったセルジュ。

効能はエレメントのタブレットに似ていた。

 

露店を見ていて気付いたが、エレメントがなかった。教科書ではエルニドから遠く離れた場所ではエレメントが使えないという一節があったが、外の人々には不便は無いのだろうか。

 

「エレメントってエルニドに伝わる奇跡の力を込められたペンデュラム状のものなんでしょ? 私、王宮で一度見たこと…じゃなかった。本で見たの。セルジュもそれ持っているの?」

 

セルジュは持っていたペンデュラムを見せた。

力を失っているのか、念を込めても発動する気配がなかった。

「エルニドには龍神様が住んでいて、その龍神様が奇跡の力を貸しているらしいよね? 龍なんて本当にいるの?」