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■クロノと古代人トリガー(改稿)

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「皆さん大変です。空に…ラヴォスがいます。」



ルッカ
「え? ラヴォスが上に? どういうこと?


ロボ
「予測約、直径1km、質量80万トン、秒速30km。ラヴォスがここへ落ちてきます。
このあたりの地表直径10kmが吹き飛ぶ計算です。」


ルッカ
「え? 

ルッカはロボの話を聞いてもピンと来なかった。
クロノ達いたDC1000年、家庭に電気や冷蔵庫はあれどテレビはない。隕石衝突等というCG映像は見る機会はない。せいぜい一部の専門家が仮説として本に執筆しているくらいで、ルッカが都合良く隕石の様なラヴォスの破壊エネルギーを判るはずなかった。

『直径1km、質量80万トン、秒速30km、それが落ちてきて直径10kmが吹き飛ぶ』ということの意味を冷静に頭にインプットするには10秒の時間を要した。


ロボ 
「グズグズしているヒマはありません!
 ラヴォス衝突まで後40秒しかありません。」


ロボはプテラから飛び降りてクロノへ走った。
関節部位がカャシャカシャと音を立てる。

クロノを押し出し、ロボも廊下から飛んだ。

クロノとロボをプテラがキャッチしたとき、

上空が小さく赤光りした。


アザーラはまるで花火見物するかの様に空を見上げていた。もしかしたらバリアで自分だけは助かるとか思っているのか?


ラヴォス衝突まで残り30秒でルッカは顔面蒼白になった。

「や、ヤバイ!とにかく皆逃げて!ここから離れて!」

ルッカは死にものぐるいで叫んだ。

ロボとルッカ以外、問題の重大性を認識していない。

一般的に隕石が大気圏に突入して減速が期待できるとしても、最大でも半分の秒速15km程度にしかならず、このラヴォスは時速5400kmで地表に衝突する。

鳥特有の地場の変化を察知して逃げるとしても、大気圏に突入してからでは手遅れである。


ラヴォス隕石が途方もない磁場を生み出しているのなら、プテラが危険を感知することもあり得ない説ではない。
ラヴォスは地表に衝突すると古代へのゲート、(時空の歪)を生み出すので、プテラがラヴォスの異常な量の地場を感知することも、有り得ない話ではない。
あり得ないとクロノ達はここで全滅するしかなくなる。


そんなこんなで

プテラが気を効かせて飛び立った。

プテラが異常な地場に驚いて、我武者羅に飛んだ。
そういうことにして…
運良くクロノ達は助かった。



アザーラの目的は何だったのか。

ティラン城の秘密は一体何なのか。

クロノファンなら妄想で補うしかない…






ラヴォスが衝突したところは火山が噴火したかの様に上空まで砂煙を舞い上げた。
衝突の高エネルギーで砂の原型すらとどめない微粒子が空を覆う。

砂埃が鳥ですら届かない上空にまで巻き上げられるなら、鳥も含めて絶命するだろう。地上で生活するニワトリの様な鳥なら、とうだろうか?

一説によると、巨大隕石が衝突すると、その衝撃による高温高圧で土の分子は細かく分解され、その煙は数ヶ月、あるいは何年も上空を漂い、光を遮るという。

微粒子の砂は雲の水分と吸着し重力と共に落ちるので雨が降る。その隙間から光がある程度地表に届くとしても常に空に雲がある訳でもない。

空の全ての雲が雨になったとしても、ラヴォスが生み出した煙は多量に残るとして
イオカ村は曇り空の中で生活することになる。
気温はぐんぐん下がり続け、体温調節の苦手な爬虫類系は絶滅するだう。






エイラは水辺でプテラの身体を洗っている。藁の様なものでゴシゴシしている。

ラヴォスの衝突を近くから巻き込まれたプテラとクロノ達は全身黒ススまみれで、水辺でそれを落としていた。

プテラ達はエイラの世話になり、クロノ達も見様見真似でエイラを手伝った。



ーイオカ村、エイラの家ー

エイラ
「クロたち、これからどうする?

クロノ達はラヴォスの生み出したクレーターが気になった。

エイラ
「ならエイラも連れてけ。恐竜人から、クロたち守る」


クロノ達がクレーターに近付くと、目視で可能な程に空間の揺らぎが見えた。

クレーターの中心点でゲートを発見したクロノ達。


ルッカ
「エイラ、この先はどんな危険が待っているか分からないわ。」

エイラ
「エイラ行く、危険、大丈夫。闘う、好き!」

マール
「なんか、寒いな…昨日と比べて今日やけに寒くない?

ボッシュ
「もしかすると、ラヴォスのせいかもしれんな。あのあと、大雨が降って、今もまだずっと曇り空じゃ。」

ルッカ
「なんか嫌な曇り空ね…早く晴れたらいいのに…」




原始時代から古代までは60億年以上の間がある。
その間に地殻は大変動し、隆起し、ゲートのある場所は山脈になっていた。
故にゲートの出口は山脈内。洞窟内部、6人はまず洞窟から外へと通ずる道を探さなければいけない。
原作設定の様に都合良く出口はなく、洞窟内には魔族の祖先が住んでいた。

ラヴォスの影響で人間は魔力を使える様に進化し、氷河期に適応したが、魔族の祖先はまだ知能が足らずに魔力を都合良く扱えなかった。魔族祖先は魔力の応用力が足りず、偏った力を持っていた。例えば寒い古代においては体温調節機能のみが飛躍的に発達した種が生き延びていて、熱や冷気に強い防御耐性を持っていた。現代においては、その機能が退化した種も繁栄できているとはいえ、この時代の魔族先祖は進化の途上にあった。

王国ジールの勢力で住処を追われ、人目を避ける様に洞窟に住んではいるが、ジール王国が滅亡してからは、彼らは急激に繁栄する事ができ、中世、現代の様な魔族へと進化することになる



〜暗闇の洞窟〜


「ライト!」
ボッシュが魔法で光を灯した瞬間、魔族が目の前にいた。

クロノ達の悲鳴が洞窟に響き渡る。
だが一番悲鳴を上げたのは魔族の方でボッシュは比較的冷静だった。

突然住処に侵入してきた人間に驚き、魔族達は逃げ出した。

「ここはどこじゃろうか…」
ボッシュは風の流れを視覚化する魔法と方位を知る魔法を使い、出口を探した。

マール
「ボッシュって変わった魔法が使えるんだね…他に何が使えるの?」

ボッシュ
「ワシはジール王国では生命魔学の賢者と呼ばれおった。回復や蘇生、何でもできるが、個人的に得意なのは魔法道具を作ったり修理したりじゃな。たとえば剣に命を吹き込むこともできるのう。」

エイラがクシャミをした。露出がはげしくぷるぷる震えている。

ボッシュが魔力で熱を送った、

ボッシュ
「お前さんらはワシらから大雑把な魔法のやり方しか教わっておらんから、力のコントロールは難しいのかもしれんのう。 基本原理はファイアで、体温調節にも使えるじゃが…  

マール
「力のコントールっていうけど、どうやったらいいの?」

ボッシュ
「そうじゃな…
 魔法を使うとき、魔力が体から抜け出る感覚あるじゃろ? その抜け出る方向ってわかるかの?

マール「体から↑に抜け出る感じかな…


ボッシュ「なら上から下に抜け出る感覚をイメージしてファイアを唱えてみたらとうかの?


マール
「あ、出た。

 ルッカのよか小さいけど出たよ…」

ボッシュ