悪魔言詞録
20.妖鬼 シキガミ
おぉっ。あなたがうわさの。
あなたには何の恨みもありません。ですが、こちらも素直に道を譲るわけにはいかないのですよ。いざ、尋常に勝負をしてください。
…………。
ふっふっふ。そこのピクシー。あなたの電撃は、私には効きませんよ。それどころか、電撃は全て反射しますから、すっこんでいてください。その間に私は、タルカジャをたっぷりかけてと。さあ、この一撃に皆さんが耐えられるか、非常に楽しみです。
…………?
あの。何をしてるんですか。痛い痛い痛い。あの、折り曲げようとしないでもらえますか?
え? これも攻撃の一種?
いやいやいや。さっきのウィルオウィスプとの戦い、見てましたよ。あなた、思いっきり拳で殴ってましたよね?こんな攻撃、してなかったじゃないですか。
なに、折っちゃだめなのかって? 当たり前でしょう、こちとら紙製ですよ。変な折り目がついちゃったら、もうシキガミとしてやっていけませんよ。まあ、折り鶴ぐらいまで折ってくれたら、病気を治せるかもしれませんけどね。でもあなた、紙ヒコーキも作ろうとしてなかったでしょ、さっき。……とにかく、そんな残念そうな顔しても、折り曲げるのだけは止めてください! じゃあ、って……。今度は何をするつもりですか。折り曲げられなければ、もう怖いものなんかありませんよ。
って、げえっ、カハク!
……もう、仲魔にしてたんですね。いや、あの、こちら、紙なものですから、できれば燃やすのも勘弁していただけたらと……。さっき、折り曲げるのだけは止めろって言った? 今度は折り曲げてないからいいだろうって? いや、そういう問題じゃないんですよ。紙なんですから、燃やされるのもだめなんですって。元は人間だったんでしょ、それぐらい想像つくじゃないですか。
じゃあ、ちょうどフォルネウス倒すメンツを集めてるから、仲間になれ? ……まあ、折られたり燃やされたりするよりはマシですね。あなたについていくことにしましょう。



