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悪魔言詞録

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7.妖獣 チン



 オレサマ、妖獣 チン! ヘビをタベルのがダイスキ、チョッピリエッチでオチャメなドクマミレの妖獣! コンゴトモ、ヨロシク。

 うーん。ちょっと、軽すぎるかな。もう少し、威厳があってもいいよな。

 我は、妖獣 チン。汝、人の心を失わぬ悪魔よ。我の助力を請おうというのか……。ふむ、よかろう。今こそ、我が力の一端を汝に与えんとす……。

 うーん。やっぱり、どこかたどたどしくなるし、何よりもおれ様らしくないんだよな。変に奇をてらうよりも、自分らしいほうがいいのかな。

 妖獣チン!! オマエの命令、あれば、みんなみんなみんな食ってやる!!

 これが一番しっくり来るんだよな。でも、これはなんか個性がないしな。うーん、どうしたらいいもんか……。


 え? それだって、すごくいい挨拶じゃないかって?

 はあ、そうですか。どうもありがとうございます。でもやっぱりこう、下級の悪魔って、なにかとバカにされやすいじゃないですか。なんせ、あの人修羅の仲魔になろうっていうんですからね。ここは一発、つかみからガツンといって、なめられないようにしないと。
 別にバカにしたりしないって?いやいや、あの人修羅さんのことですから、連れてる仲魔もきっと精鋭ぞろいですよ。常に自分を大きく見せておかないと、いつかやられっちまいます。でも、そんな場所でも食らいついていかないと、俺、一生シブヤ周辺をうろつくだけの、ケチな悪魔で終わっちまいそうな気がするんですよね。なので、人修羅さんの仲魔になるのが、ここを脱出する最初で最後のチャンスなんですよ。だから早く、合体で呼び出してくれないと。さっきシブヤに入ってったらしいし、そろそろ邪教の館につくはずなんだけどな。

 ……って、あんた、しれっと俺の話聞いてるけど、いったい誰?


 えええっ、いつの間に? 今の話、すっかり聞いてたんですか? っておい、そこのお供の奴ら、なにニヤニヤしてるんだよ!

 ……ころーす。……おまえら、絶対にコッロース!!


作品名:悪魔言詞録 作家名:六色塔