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　リーンホースJr.に接近中だった3機のザクウォーリアをG-B.R.Dで撃墜した。
「戦況は、こちらが優位だが油断できないな」
　サイジョウ元帥は、優位に立っているとはいえいまだガンダム小隊とキラ・ヤマトが健在のため油断できなかった。
　ユーピテル部隊に無数のザクウォーリア部隊がビームライフルを撃って接近してきた。
ユーピテル部隊は、攻撃を回避しつつどんどん距離を縮めた。
1機のユーピテルは、ビーム・マシンガンを撃っていたザクウォーリアに飛び蹴りを入れた。
すると別のザクウォーリアが接近して2機が激しい撃ち合いになった。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※

「オーブ艦隊は、どうなっていますか？
レクイエムは？」
　キラ准将は、オーブ艦隊の状況とレクイレム突破状況を聞いた。
「マエデーフェルト沈黙。
メートランド戦線より離脱します。
スサノオ、クサナギ、ツクヨミはシグナル確認。
あとは、駄目です。
状況混乱」
　エターナルのオペレーターが報告した。
ラクスがそれを聞いて表情を暗くした。
「ファルバーン隊、針路クリア。
発進どうぞ。
続いてジロンド隊、レブバース隊、どうぞ」
　メサイアのオペレーターの命令でメサイアから無数のモビルスーツ隊が発進した。
「レッド18アルファにη艦隊並びにマン・マシーン、オーブ主力艦隊へ向かっています」
　メイリン軍曹の報告にタリア艦長が驚愕し戦慄した。
それにラクスとダコスタ艦長も同じ反応をした。
　多数のユーピテル部隊がムサラメ隊にビーム・マシンガンを撃ちながら接近したが何機かが撃墜された。
「堕ちろ」
　パイロットたちは、気迫で押し切ろうとしていた。
「やらせるかこれ以上」
　1機のユーピテルツヴァイが1機のムラサメに90mmガトリング砲を撃っているときにサッチウェーブでもう1機のムラサメがビームライフルでそのユーピテルツヴァイを撃墜した。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※

　ルナマリア少尉は、後方からユーピテルツヴァイがビームライフルを撃ってきたのに気付いた。
「オーブ艦隊に？」
　しかしそれよりオーブ艦隊にコロニー軍の艦隊が接近しているほうが重要だった。
そのユーイテルツヴァイをデスティニーガンダムが撃墜した。
「仕掛けに乗せられた。
まずいですよ、キラ准将
これでは、レクイエムは」
　マユ大佐も焦燥感に駆られていた。
さらに下方から接近してきたユーピテルをミラージュコロイドを使用した超高機動残像で惑わしながら急接近すると左腕のパルマフィオキーナで撃墜した。
「今討てなければ一次中継点も復活します」
　マユ大佐がキラ准将に最悪な事態を報告した。
爆発の光から1機のユーピテルが現れるとビームサーベルを抜刀して切りかかってきた。
デスティニーガンダムもビームサーベルを抜刀すると2機は、つばぜり合いになった。
　1機のウィンダムを撃墜した2機のユーピテルをモビルアーマー形態のムラサメ小隊が全滅させた。
「撃ち落とせ」
　小隊長がそういうと72式高エネルギービーム砲を連射しユーピテル小隊を全滅させた。
「ファルベット隊、シグナルロスト」
　メサイアでは、オペレーターが戦況を報告していた。
「ネオジェネシス、パワーチャージ40％」
　別のオペレーターがネオジェネシスのチャージ状況を報告した。
　2機のドムトルーパーがサッチ・ウェーブで1機のユーピテルツヴァイを惑わした。
「マン・マシーンにかまうな。
艦を沈める」
　上官が部下に命令した。
「了解しました」
　部下が答えるとそのユーピテルツヴァイを突破し1隻のサラミスをギガランチャーで撃沈した。
　モビルスーツ隊がマン・マシーン隊に接近していた
「オーブが討たれる」
　マユ大佐が戦慄していた。
「後方よりη艦隊」
　ミネルバでは、バート少尉がη艦隊の接近を報告した。
増援が来たことでタリア艦長は、苦しい状況に追い込まれた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※

「ミサイル、撃て」
　ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアは、ミサイルを発射した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※

　それは、ミネルバでも確認できた。
「ディスパール、発射」
　アーサー副長の命令でディスパールが発射され迎撃しながら上昇しながら回避行動に移った。
それでも撃ちもらしたミサイルは、40mmCIWSで迎撃した。
回避し終わるとナイトハルトで反撃したが命中しなかった。
　メサイアに流れ弾が向かっていたがビームシールドで守られていたため命中しなかった。
付近でビームライフルを連射していた1機のザクウォーリアが撃墜された。
デスティニーガンダムの付近で1機のウィンダムが撃墜された。
マユ大佐は、無数のビームの火箭を回避し続けていた。
「これでは、こっちも動けない」
　マユ大佐は、戦況の厳しさを愚痴った。
　1機のユーピテルがエターナルにグレネードを投げ別のユーピテルがミサイルランチャーを撃った。
エターナルは、58mmCIWSで迎撃した。
しかしミサイルの完全迎撃は、できず命中した。
その衝撃は、ブリッジを襲った。
「マユは、行って。
ミネルバも」
　その時キラ准将の声が聞こえた。
「キラさん？」
　ルナマリア少尉が驚いた。
それには、タリア艦長たちも驚いた。
「キラ准将」
　タリア艦長は、正気を疑うように言った。
「ここは、僕とエターナルで抑えます。
あとは、全てレクイエムへ」
　キラ准将が皆に命令した。
　モビルスーツ隊に向かって多数のユーピテルがビーム・マシンガンを連射しながら接近した。
「来た。
敵の注意をこちらに」
　モビルスーツ部隊は、メサイアを防衛すべく自らをおとりにしていた。
モビルスーツ隊もビームライフルを連射しながら接近した。
「命令です」
　キラ准将が命令だと強調した。
それには、ダコスタ艦長も驚いた。
1機のユーピテルツヴァイを誘導機動ビーム砲塔で撃墜したルナマリア少尉が微笑んでいた。
「でもそれでは、エターナルが危険にさらされるわ」
　タリア艦長は、ラクスの身を案じた。
「この艦よりもオーブです」
　ラクスは、自分の命よりオーブの存続こそ大事だと感じていた。
「どうすんのイザーク」
　ディアッカ大尉が能天気にイザーク少佐に質問した。
「エターナルを援護する」
　イザーク少佐が即断した。
それには、ディアッカ大尉も驚いた。
「俺は、あいつの指揮下に入った覚えはない」
　イザーク少佐は、キラ准将に命じられるのが気に食わなかった。
「なるほど」
　ディアッカ大尉は、苦笑しながら納得した。
「オーブは、コロニー連邦共和国に対する最後の砦です。
失えば世界は、呑み込まれる。
絶対に守らなくてはなりません。
わたくし達は、そのためにここにいるのです」
　ラクスが今ここに自分たちが存在する意味を説いた。
　ムラサメ1個小隊がユーピテル分隊に向かっていた。
「よくも二度も俺たちの国に侵攻したな」
　小隊長がコロニー軍への憎悪をあらわにした。
「だから行ってください。