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長き戦いの果てに…(改訂版)【4】

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「ミュラー先生、ヨハンの様子がおかしい!すぐ来てくれ!」
兄の問いには答えず、医師の顔を見て手短に伝えるとルートヴィッヒは踵を返した。医師もギルベルトもすぐに立ち上がり後に続いた。
ルートヴィッヒは自分がそばにいても仕方ないかもしれないと思ったが、ほんの一時でもヨハンから目を離すのが心配でならなかった。
先程の言葉がどうしても頭を離れない。
ただのうわ言かもしれないが、自分に対して許しを乞い、あまつさえ『俺があんな事を言わなければ、みんな死なずに済んだ』と、そう言ったのだ。聞き捨てならない。
本当にただのうわ言で済ませられるものなのか。落ち着いたら一度向かい合って、きちんと話を聞かなくてはならないだろう。
だが今はまだそれどころではなかった。