バ―チャルパズドラにスクールアイドルが降臨した。
第8話
さて、ランクが30になり、新しい機能が解放された。
ウィンドウのログアウトメニューに“それ”はある。
“それ”を押す。
ピコン
『ログアウトします。よろしいですか? YES/NO』
『YES』を押す。
視界が真っ白に包まれる……
* * *
視界が元に戻ると、見慣れた俺の部屋にいた。
………4人で
「ふう。今日は疲れたな」
「あの…お兄様、ここはどこですか?」
海未たちはあたりを見回している。
「ここは現実世界の俺の部屋さ。」
「現実世界?」
穂乃果が首をかしげている。
「穂乃果ちゃん、忘れちゃったの?私たちがいるバーチャルパズドラはゲームの中の世界なんだよ」
「ええええええええええええ!?そうだったの!?」
「じゃあ、あなたは何だと思っていたんですか?」
「ええと、わかんない♪」
「はあ…これだから穂乃果は」
と、ここで穂乃果があることを聞いてきた。
「お兄ちゃん、もしかして一人暮らしなの?」
と。
「ああ。大学に入るため地方から出てきたからな。家族はみんな地元にいるよ」
「さみしくないの?」
ことりが聞いてくる。(大天使万歳!)
「まあ、お前たちがいてくれるから寂しくないさ!」
「お兄ちゃん……おにいちゃーん!!!」
「うぉ!!?」
穂乃果がものすごい勢いで抱き着いてきた。
「あ、穂乃果ちゃんずる~い!ことりもぎゅ~してあげるね♡」
激しい穂乃果に対し、こちらは優しくゆっくりと抱きしめてきた。
「ははは、破廉恥です!!!」
海未は顔を真っ赤にして二人に抗議しながらも、実はそろそろとこちらに近づき、最終的には二人と一緒に俺を抱きしめた。
「……さみしければいつでも言ってください。お兄様には私たちがついています」
「みんな…ありがとな。俺は大丈夫だよ」
さて、今の時刻は午後6時。夕飯にするか!
「って、そういえばインスタントの在庫切らしてたな」
ピク…
3人が反応した(?)
「お兄様、まさか、毎日インスタント食品ではありませんよね?」
なぜか海未が食いついてきた。
「毎日3食インスタントだけどなにか?」
と、穂乃果とことりが何故か俺から離れていく。
「が、がんばって!お兄ちゃん」
「ことりたちは見守っているからね!」
「え?ちょっと?おい…」
海未を見ると、なにかオーラ?気迫?のようなものが出ていた。
「お兄様、あなたは健康的な生活がなっていません」
「更生が必要です」
「だいだい、なぜ毎日インスタント食品という発想が出るのですか」
「これからは私が食生活を徹底的に管理します」
「こんな不健康な生活から早く脱してください」
お、おおう…
海未の剣幕がすごすぎて混乱なう。
でも、これって彼女が俺のために料理してくれるってことだよな?
そうだったら嬉しいけd「なんですか?」なんでもありません閣下!(なんか怖いんだが…)
まあともかく、これから4人の同棲生活が始まるわけだ。
心配な方には言っておくが、うちは広いから居住スペースはまだまだ有り余ってるぞ☆←なぜ普通の大学生がそこまで広い部屋に住んでるんだby作者
あ、でも風呂とトイレは1つしかないや。
まあ、大丈夫だろう。
作品名:バ―チャルパズドラにスクールアイドルが降臨した。 作家名:ふゆくれ@ノベリスト