彼方から 幕間5 ~ エンナマルナへ ~
このままにしておいても、良いのだろうかと思う。
彼女に心を寄せ始めた娘と、己自身を――
……また……
辛い想いをさせてしまうのではないかと――
してしまうのではないかと、思ってしまう。
『先』のことなど、何も分かりはしないのに…………
星の海の中……
黒く浮き立つ、聖地の岩壁が見える。
己の中に芽生えた『想い』――
今は、その『想い』から敢えて、眼を背ける。
また……
彼女と会える、『その時』まで――――
―― 幕間5 〜 エンナマルナへ 〜 終 ――
作品名:彼方から 幕間5 ~ エンナマルナへ ~ 作家名:自分らしく