【一時間SS】涼と夢子の「伊豆の踊子」
「練習も十分したことだし、沢山の男性ファンもきっとお喜びよ。せいぜい可憐にいじましく演じることね。」
「いやぁぁぁぁ。」
僕の願いもむなしく、映画は監督の構想のまま、極めて順調に撮影は終わった。
しかし当然それで終わりではなく、テレビ局回りや舞台挨拶など、また女装の日々の連続だ。
ああ、いつになったらちゃんとした男性アイドルになれるんだろう……。もしかしたら、永遠に来ないのだろうか。
Fin.
作品名:【一時間SS】涼と夢子の「伊豆の踊子」 作家名:みにもみ。