二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

ポケットいっぱいの可愛い。

INDEX|16ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 

「友達でござる、うんうん!」あたるは顔を両手で隠して泣きじゃくる。
「素晴らしい、絆ですね……」駅前は涙を浮かべながら、微笑んだ。

 VTRが流れる。次の曲についてを語っていた。メンバー人気が高く、眼を合わせるフリが多くて、そこが楽しくて選びました。と星野みなみは笑顔で答えた。
 見所は、間奏のダンスがカッコイイのだが、与田祐希がどうしても可愛くなってしまうところが見所だという。
 『全部 夢のまま』が始まる。与田祐希がセンターで、星野みなみと筒井あやめが左右のフロントを務めている。七十年代を彷彿とさせる懐かしくもクールな楽曲である。
 磯野波平は見とれている。それはこれまでの星野みなみの全てにであった……。
 みなみちゃんの小っちぇえ頃の、運動会の時のリレー競争の後の映像だったかな。
 また一番。と平然とした顔で親御さんに報告してたみなみちゃんは、かっこよかったぜ。
 そうやってまた平然と、乃木坂っつう可愛いの塊ん中で、可愛いの一番とっちまったな。
 みなみちゃんはカッコイイぜ。あの飛鳥ちゃんが心を開ける人なんだからよ。間違いはねえよな。
 あしゅみな、マジに可愛かったぜ。無敵だな。
 みなみちゃんよ、マジで可愛いからよ。いや、可愛いだけじゃねえんだな。みなみちゃんはからっとしたその爽やかな性格も魅力満点なんだ。
 そんなみなみちゃんなんだからよ、当たり前だろうけど、言うまでもねえだろうけどよ。
 幸せになんなよ。ぜってえにだ。
 いつっでも応援してっからよ。
 いつまでだって大好きだからよ。
 俺がチュウしちまえないぐらいに遠い存在になったとしても、この繋がれた縁は消えねえ。し切れねえ。
 だから、卒業おめでとうだ、みなみちゃん。
 誰よりも幸せに笑って、またどっかで一番とってくれよな。
 忘れねえぜ。みなみちゃんを好きだったこと。
 一生な。
「みーーなみちゃぁーーーーーん!」
 磯野波平は大声を張り上げる。視線の先には星野みなみがいた。彼は笑っている。そして確かな、涙を流していた。

 『そんなバカな』が始まる。会場に手を振りながら、乃木坂46はステージを走り廻る。最終的にステージの中心に集まり、星野みなみをセンターにコメディチックに歌い踊り舞った。
 秋元真夏のMCでトークが始まる。次がラストの曲だと告げられた。最後はぎゅうっとみんなで密着して終わりたいと星野みなみは笑顔で語った。
 『おいでシャンプー』の始まりである。星野みなみをセンターに、乃木坂46が彼女を包み込むようにしてそれは歌われる。秋元真夏の『みなみのことが~』という声に、全員で『大好き~!』と声を揃えた。
 ありがとうございました――。この後が、本当に星野みなみの最後の卒業セレモニーになります。とそう告げて、本日は、本当にありがとうございました――と、乃木坂46は一度幕の裏へと下がった。
 暗闇に、紫色の数々のサーチライトが光っている。
 クラップが開始される。
 それは徐々に速度を増していく……。
 『乃木坂の詩』のオルゴールが流れる中、『緊張しちゃう』と、薄紫色の白雪姫のような花柄のロングドレスを身に纏った笑顔の星野みなみが登場した。こんな可愛い衣装を用意してもらって、もう大満足ですと、彼女は語り出した……。
 言葉たらずだったらごめんなさいと、彼女は思い思いの胸の内を語っていく。乃木坂に入ったのは中学二年の十三歳の時で、と語っていた彼女は『泣いちゃう……』と背中を見せた。
 涙を流しながら、星野みなみはオーディションを受けた頃の心情を語ってくれた。
 最初は、楽しめてなかったのかな……。
 何で、自分だったんだろう。
 その自信の無さがみんなに伝わっちゃって、選抜じゃなくなった時もあったのだけど、どんな場所でも応援するよと言ってくれたファンの一言によって、意識が湧き、だんだん活動が楽しくなっていったと語った。
 皆さんの言葉のパワーって凄いなと語った。沢山自信がついて、自分の事が好きになれたと。
 乃木坂を卒業すると同時に引退するとあって、なかなか皆さんとは会えなくなるのですが、最後にライブを出来て楽しかったですし、本当に後悔がないなと思いますと。
 これからは、皆さんと一緒に乃木坂を応援する側に回ると。
 まずは真夏……。本当に優しくて、すぐに人を受け入れてくれる優しい人で、一生懸命な人で、ついて行きたくなるキャプテンだな、と思います。いつも真夏ありがとう。
 そして飛鳥ちゃん。シンメでやることが多く、特にスペインに行った時に沢山本音を喋れたことが楽しかったし、これからは友達としてよろしくお願いします。
 ひなちま……。ちょっと暗い顔してると、大丈夫?と寄ってきてくれるし、こんな温かい人が近くにいたから頑張ってこれたんだなと思いました。
 まあや……。まめに連絡をくれたりとか、みんなの事を笑顔にしてくれてありがとうまあや。
 皆さん、乃木坂のみんなの事を、よろしくお願いします――。
 最後に、自分にとって大切な思い出の曲を、歌いたいなと思います。

『初恋の人を今でも……』

 一期生が集まり、二期生が集まり、三期生が集まり、四期生が集まり……。全員で歌う『初恋の人を今でも』。星野みなみのセンター曲である。
 泣きながら、駅前木葉は星野みなみを見つめる……。
 こんなにも素敵な人って、みなみさん、きっといないわ。それはきっと、乃木坂という人達以外には存在しない。
 あなたは、誰よりも乃木坂の一期生でした。
 とてつもなく、可愛い人。
 そして、あまり、涙を見せたがらない強き人。
 乃木坂としての、あなたの最初と最後を見守れることに、心から感謝しています。
 恋人にするなら、梅澤美波さん。そして、彼女にするなら、星野みなみさんがいいです。
 みなみという素敵なお名前も、あなたにぴったりとあっていて、とても私のお気に入りでした。
 寂しくなります。正直、あなたが卒業した後も、私は何度となく、泣いてしまうでしょう。思い出すのではなく、忘れずに。
 どんな時でも、星野みなみさん。あなたは、乃木坂として笑顔を見せてくれました。
 今度は私が、それを実行します。
 素直になれば、私はあなたを引きとめてしまう……。でもあなたを見習って、笑顔を浮かべていれば、この卒業に耐えられるような気がしています。
 最後の最後まで、こんなにも素敵な勇気をありがとうございます。
 世紀末を跨いだとしても、まだまだ。いいえ、ずっと、大好きですよ。
 幸せになって下さいね、みなみさん。
「びなびぢゃーーーん、びなびぢゃーーーーーん!」
 駅前木葉は走馬灯のような記憶の渦の中、ひたすらに星野みなみの姿を眼の奥に新しく焼き付けていく。彼女の笑顔に、己の笑顔のイメージを重ね合わせながら。

 四期生の掛橋沙耶香は、星野みなみに想いを伝える。それは、ありがとうという言葉。
 続いて、三期生の向井葉月が、星野みなみに想いを伝える。それは、ありがとうという言葉。
 続いて、二期生の北野日奈子が、星野みなみに想いを伝える。それは、ありがとうという言葉。