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【APH】無題ドキュメントⅦ

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 国という真似事を自分はしているだけなのか…それに、何か意味があるのだろうか?
 あるとするならば、その意味を知っているのはあの子どもなのだろう。


「プロイセン」


控えめなノックに返事を返せば、ドアがゆっくりと開く。
「どうした?」
「オーストリアの迎えの馬車が来ている」
その言葉にオーストリアが立ち上がる。
「帰ります」
「ああ」
それにプロイセンは鷹揚に頷く。
「…ルートヴィッヒ、偶数月は私のところにいらしてください」
「どういうことだ?」
意味が解らないと首を傾げる子どもにプロイセンが口を開く。
「偶数月はオーストリア、奇数月は俺のところでお前の面倒を見る…そう話をつけた」
「…そうか。解った。オーストリア、世話になる」
「はい。待っていますよ」
微笑んだオーストリアに子どもは小さく頷く。オーストリアとハンガリーを乗せた馬車が遠ざかっていくのを見送り、子どもは口を開いた。
「…ずっと、オーストリアのところに行かされるのかと思っていたんだが、兄さんのところに戻ってきてもいいのか?」
「当たり前だろ。お前の顔がずっと見れないままじゃ、寂しくて死んでしまうだろうが、俺が」
唇を尖らせそう言えば、子どもは苦笑するようにそれでも嬉しそうに笑った。そして、差し出される手を掴む。

「兄さん」

ああ、絶対に今度こそ、俺はこの手を離さない。










オワリ






作品名:【APH】無題ドキュメントⅦ 作家名:冬故