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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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炎倶楽部 第肆話 新たな部員

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 「炎俱楽部」の部長は、部員たちのほうを向き、自身の代名詞とも言うべき「クソデカボイス」を響かせた。
「陽炎璃央青年が、正式に『炎俱楽部』の一員となったことを、ここに宣言する!!!」
 陽炎がいま一度深くお辞儀をすると、幹部陣と応援隊の面々は、「クソデカボイス」ならぬ「クソデカ拍手」を送った。煉獄の母親に至っては、わが子の晴れ姿でも見たかのように感激の涙をこぼした。
(良い仲間を迎えましたね、杏寿郎)


 紅、曙、灯は、新戦力となる18歳の青年に歓迎の抱擁をした。さらに紅は相手の肩に腕を回し、自身と密着させる「肩ギュッ」をした。そして締めくくりに、煉獄部長は見る者の心を温める笑顔を見せ、両腕を広げて
「おいで!」
 と言った。陽炎は、真っすぐに部長の胸に飛び込み、熱い抱擁を受けた。