彼方から 第四部 第四話
野宿をしなくてはいけない時もある。
そんな時、彼は何となく済まなそうな眼を見せるのだけれど――
気にしなくていいのにと、すごく楽しいものと……
イザークと二人でいられたらそれだけで――
すごく、幸せなんだものと……そう、想う。
だから今、この時も――
幸せな想いで満たされているのだと、彼に伝えたい。
言葉にするのは少し……恥ずかしいから、だから、いつも笑顔で……
イザークにはいつも、笑顔を見せていたいと思う。
『あたしは幸せだよ、一緒に居られて、とても幸せだよ』
心に満ちている『想い』を、伝えたいから――
彼方から 第四部 第四話 終
第四部 第五話に続く
作品名:彼方から 第四部 第四話 作家名:自分らしく