ひばたん
「もう少しの我慢ですよ」
綱吉の温もりに包まれた暖かな布団の中で幸せに浸っている雲雀の頭を撫で、優しく囁くその声に雲雀は視線だけで意味を尋ねる。
「あと少ししたら並盛支部を作る計画を実行に移せます。そうしたらもう一緒に過ごす時間が増えます」
「僕だっていつも並盛にいるわけじゃ…」
「けど恭弥さんの帰ってくる場所はここですから」
綱吉に無理をさせたくないと告げる雲雀の気持などお見通しだと笑う綱吉に抱きしめられる。それ以上何も言えない雲雀はただ綱吉の背中に腕を回し、その温もりを幸せに感じながら目を閉じる。