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ワクワクドキドキときどきプンプン 2日目

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 炭治郎が膝の上に座っているから際どい場所には触れられないとは思うけれど、女の子が男の足をうれしそうに触るのはどうなんだ? 真菰で慣れているから、一緒に風呂に入るのも裸のまま抱っこするのもべつに気にならなかったけれど、これはさすがにマズイんじゃないのかと義勇だって思う。
 頼みの綱である錆兎と真菰はといえば、義勇が褒められる喜悦のほうが勝っているのか、そうだろう義勇はすごいんだと笑っているばかりで、いつものように止めてくれる気配はない。
 これはどうあっても自分の口でやめろと言わなければ、このとんでもない事態は収まらないのでは? ようやく思い至った義勇が、遅ればせながら口を開きかけたそのとき。

「へぇ、女みたいに細っこいわりにゃ立派じゃねぇか。俺様には負けてるけどな」

 ひょいと肩口から覗き込んできた宇髄の言葉に、なにが!? と固まった義勇に気づかなかった炭治郎は、きっと悪くない。あどけない顔で「なにがですか?」と聞いたのも、純真な子供の素直な疑問でしかないのだから、絶対に悪くない。

 義勇が褒められてうれしそうな錆兎や真菰だって、無邪気に足に触る禰豆子だって、悪くない。誰がなんと言おうと、悪くなんてない。
 だから悪いのは当然、「そりゃナニだよナニ」とニヤニヤ笑った宇髄と、炭治郎の肩口から覗き込んできて「ふむ」と真面目な顔でうなずいた煉獄に決まってる。

 くらくらと眩暈を覚えて義勇が湯に沈んだのは、全部、全部、宇髄と煉獄のせい。