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ポケットにしまう有限の涙と無限の栄光。

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『出ずらいわ! 山崎怜奈でぇす! 出ずらいのよー、もう事前のさー、メール募集のツイッターといいさー、オープニングといい、マリアさんをこんなにいじった扱いすんのここだけですよほんとにぃ。まままー、伝わりましたけどー、伝わってますけどー、清宮その顔はやってんのよ、ほんとぉーに……』

「最初ずいぶんと、あざとかった君が、ずいぶんと気持ちのいい、フランクな君になったね……。大人になったんだね……。九年半、かああぁぁ~……凄い年月ですよねぇ」

7月8日。沈黙の金曜日。
『こんばんはアルコ&ピースの酒井健太です。こんばんは乃木坂46の弓木奈於です。お願いしまーす。平子さんの代わりに、代打この方来てくれました、どぞ』

『荷が重いです。山崎怜奈です。荷が重いっす、平子さんの代わりなんて務まるわけがないんですよー! もうそんなー、言わしてないしー、言わしてないしー、たの、楽しくやってるだけだもーん……。も~荷がおもーい、荷が重いけどやれる事やるだけしかないのよ。おっほっほ!……』

「長い長い、素敵すぎる時間を、ありがとう、れなち。あは……。あっという間だったよ!」
 姫野あたるは、そう言って微笑むと、大袈裟な仕草で、頬の涙をぬぐいとった。
 窓の外には、この日珍しい強い風が吹いていた。夏男はもらい泣きをして、鼻をすすっている。
「れなち……。乃木坂46、卒業、……。おめでとう……」
 姫野あたるは、そう山崎怜奈にと呟いた。真新しい涙を、その微笑みにこぼしながら……。

       13

 二千二十二年七月十六日。〈リリィ・アース〉地下二階エントランスフロアからは、綺麗にお祭りの屋台が撤去されていた。
 PM21時。ここに集まったのは、乃木坂46の数名のメンバー達と、卒業を目前とした二期生の山崎怜奈である。
 乃木坂46ファン同盟の十名も全員が集結していた。
 山崎怜奈は、笑みを浮かべ、それを見つめている……。
「じゃあ、みんな。用意はいい?」
 風秋夕が皆に、にこりと微笑んでそう言うと、皆がOKという意思表示をそれぞれの言葉で返した。
「じゃ、波平」
「おうよ。俺こういうの泣いちゃうんだよな~……」
 磯野波平は、暗闇の中で、ジッポライターをつけた。それを、組まれたやぐらの中に在る藁へと放り投げる……。

スペシャルサンクス・乃木坂46合同会社

 みるみるうちに、キャンプファイヤーの炎は八メートル以上の高さにまで燃え上がった。
 暗闇を照らし出す、ゆらりゆらりと踊る、紅い光。
「わー!」
「やばー!」
 歓声が上がっていた。それらの声以外には、ばちばちと火花を立てるキャンプファイヤーの轟轟と燃え盛る音しかしない。
 シリカファイバー素材を十八メートル以上の高さがある天井部に張り巡らせてある為に、1000度以上の高熱にも耐えられる。キャンプファイヤーの温度がちょうど700度程度の為に、安全面はしっかりと考慮されていた。
 天井部に設置されたシリカファイバーを支える脚は、カーボンファイバー素材の機材である。これも耐久温度は300度以上あった。
「やっば。ほんとにキャンプファイヤーじゃん」
 山崎怜奈は小人のように笑った。
「うわーい……、きれー……」
 鈴木絢音と、山崎怜奈は、手を繋ぎ合った。
「キャンプファイヤーはさすがに初めてだね」
 鈴木絢音はいっぱいに微笑んで、山崎怜奈に言った。
「はっじめて! てか室内で燃やしていいのかな……。あっは、まいっか?」
「うん、いいよー」
「そっか、あっはは」

スペシャルサンクス・秋元康先生

 乃木坂46達のメンバーはそれぞれの感想をもらし、興奮し、感動している。
 稲見瓶は、床に向かって、こそっとしゃべる。
「イーサン……。聞こえる? 約束通り、聞こえたら、返事はいらない。そろそろ、例の曲を、リピートで……」
 何処からともなく、音楽が流れ始めた。
「おおっとぉ⁉」
「あー!」
 山崎怜奈と、鈴木絢音は、すかさずに天井を見上げていた。
 それは、乃木坂46の『錆びたコンパス』であった。
「そうか~、こーこでくるのか~……」山崎怜奈は腕組みをして呟いた。
「感動するね」鈴木絢音は微笑む。
 鈴木絢音は、こぼれた涙を、笑顔のままで指先でぬぐった。
 山崎怜奈は強い笑顔で、燃え上がる炎を見つめている。

スペシャルサンクス・今野義雄氏

『錆びたコンパス』

錆びついてるコンパスの針は
どこを指すのだろう
North south 好奇心の磁石は
まだ生きてるんだ

どれくらいの冒険者達の
道なき道を探したのか
今僕は最初の旅、青春の荒野よ

行き倒れたってそれで本望だ
立ち止まってるより前へ進め
志半ばに挫折しても
一度くらい夢を見てたほうがましだ

行ったことのない地平線の先よ
努力した果てに何を思う
太陽がいつか燃え尽きて
この世界の闇が訪れようとも

Wow,wow,wow
Break a leg
Wow,wow,wow
Break a leg

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・週末ハッピーライフ¡お江戸に恋して
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ハーモニカがいつもより少し
吹きにくいのはなぜだ
♭#覚えていたメロディ
半音違うよ

ありふれたフロンティアたちの
自慢話に興味はない
ただ僕の可能性とルーツを目指してる

あたりに希望は見えない
暖を取る焚き火の炎が
自分照らすだけ

行き倒れるなら夢の途中がいい
帰ろうとしながら死にたくはない
力が尽きて気を失い
道の上で息が絶えるならいいさ

唱えてきたこと誇りに思って
満天の星に何を語る
思い出はどうせ色褪せて
今閉じたまぶたに微笑む残す

悔いのない人生なんて
どこにも存在しないだろう
そう人は誰もみんな
やりたかった何かを
やり残すものなんだ
絶対

行き倒れたってそれで本望だ
立ち止まってるより前へ進め
志半ばに挫折しても
一度くらい夢を見てたほうがましだ

行ったことのない地平線の先よ
努力した果てに何を思う
太陽がいつか燃え尽きて
この世界の闇が訪れようとも

Wow,wow,wow
Break a leg
Wow,wow,wow
Break a leg

脚本・執筆・原作・タンポポ