ポケットいっぱいの涙
「あ、あは………、それは、もう、いっぱいです……。んふ」
山下美月は、立ち上がる。その顔は、笑顔に満ちていた。
続いて、久保史緒里も、傍聴席を立ち上がった。
「帰ろっか」
「はい、先輩」
運命とはいつの時も、複雑に交差していて、運命の糸は、知らず知らずのうちに誰かの運命の糸と交わっている。
気づけばそこに、誰かがいる。気がつかなくても、そこには誰かがいるだろう。
歩く生きる一本道に、もしも行き止まりが見えたのならば。
思い出してみればいい。
ポケットいっぱいに溜まった、いつかの涙たちを――。
END
あとがき
作タンポポ
この『ポケットいっぱいの涙』における事件や裁判は、実在した事件や裁判のオマージュとして書かせて頂きました。私が受け取ったものを、どうしても、愛する読者の皆様にも伝えたかったからです。
この事についてここでこれ以上語る事はございません。語れぬからこそ、物語として書かせて頂きましたので。
はい。乃木坂46の3期生、山下美月さんと、久保史緒里さんのW主演の物語ですね。この作品は、深いですよ。実話だから深いだとか、そういった意味合いではございません。この物語に描かせて頂いた交差する運命の糸、それこそが、人や今や国や時代を形成する重要な要素だから深いのです。
心の底から、タンポポは、これが真実の愛の物語だと確信しております。愛するクリエイターの皆様、どうでしょうか。主題歌、お願いできないでしょうか……。ギャランティは一切発生いたしませんが。哀しい愛の為に、どうか――。
ここで1つ、この『ポケットいっぱいの涙』という今作のタイトルについて、一言。
この『ポケットいっぱいの涙』というタイトルはですね、実はタンポポが、実在する映画のタイトルの中で、世界一好きなタイトルなのです。ギャング映画でね、『ポケットいっぱいの涙』という超名作があるのですが。その映画にリスペクトを込めた意味でも、今作にこのタイトルを付けさせて頂きました。
ちなみに、ポケット・シリーズがありますね、タンポポの乃木坂卒業小説シリーズの中にです。そのポケット・シリーズでは、必ず『ポケット』というフレーズが個々のタイトルに入るのですが、その『ポケット』というフレーズも、タンポポが『ポケットいっぱいの涙』というタイトルが強烈に好きすぎて、付けた名前なのです。
それだけ思い入れのあるタイトルを付けさせて頂きました。読んで下さる人の心に訴えかける作品になってくれると確信しています。
山下美月さんの活動、久保史緒里さんの活動に、深い感謝と、敬愛を込めて、そして心よりその栄光を賛美して、かけがえのない乃木坂46という存在に、限りない愛を込めて。乃木坂46合同会社、秋元康先生、今野義雄様へと、深い感謝と敬意を込めて、この作品を主演を務めて頂いた山下美月さんと久保史緒里さんに捧げたいと思います。
次回作は、何から書こうか迷いに迷っておりますので、今回、ここでの次回作タイトルの紹介は控えたいと思います。
くぼした、最強ですよね。美月ちゃん! 久保ちゃん! 超絶大好きです‼‼
これからもまた、よき作品をクリエイトしていきたいと思っております。それでは、また次回作でお会い致しましょう、タンポポでした。
2023・3・8・END
作品名:ポケットいっぱいの涙 作家名:タンポポ