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　力にものを言わせて制圧しようと息巻いていた旧臣派は、その知らせに驚愕し一気に勢いを失ったという。
　「あなたたちには、娘の命もわが祖国も救ってもらいました。本当にありがとうございました」それに、と続けて仲良く遊ぶ娘たちの方をむくと、
　「娘のこんな笑顔が見られる日がくるとは思っていませんでした」皇太子はしみじみとした口調でいう。
　その言葉に一騎と零もうなずいた。
　すると、ミリと仲良く遊んでいたエミリアが大きな声をあげた。
　「ええええ、父上が日本語話してる！！」　かなり驚いた様子で、信じられない物を見るような顔をしていた。
　「何を驚いているんだエミリア？」
　「だって、日本語話せるなんて一言も……。今までだって聞いたことないし」
　「エミリア、私がどうやってお前の母親をデートに誘ったと思っているだい」
　　皇太子はそういうと楽しそうに声をあげて笑った。


　NEVER LOST YOU　完

　読んでくださった方へ
　NEVER LOST YOUは、Buddy Daddiesの本編が終わってしまったロスが酷くて、少しでもBuddy Daddiesの世界観に浸っていたくて、最初に思いついて書き始めたお話です。
　いろんな設定や本編には全く関係のない人物が多く登場しますが、どうかお許しください。
　楽しく読んでいただけたら、幸いです。コメントや感想などをお待ちしております。