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交差する通路

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───東京、原宿にあるマサキが住んでいるマンション内───

マサキは自分の部屋にて、勉強机の前で宿題に向かっていた。

「は〜…ここの問題難しいぜ。
こんなに宿題出さなくてもいいのになぁ…」
マサキは冊子のページをパラパラとめくった。
パートナーのキマイラのクレイが、部屋でくつろいでいる様子だったが少し離れた場所からマサキに声をかける。
「マサキ、がんばれ。俺にはベンキョーというものはよく分からないが、冒険で数々の困難を乗り越えたマサキなら、きっとできるはずだぜ。」
「冒険とは違う意味で、大変なんだよなぁ…。」

マサキが先日、空の異変に気がついて以降、東京では空の色がおかしくなる日が増えていった。
そして、晴れで雪が降る気温ではないのに雪や雹が降ったり、寒くなってきている中、急に真夏の様な気温になったりと異常気象が頻繁に起こる様になっていた。原因はまだわかっていないままだ。


マサキが、うーんと唸りながら宿題を見つめている時、デビホンにタカハルから電話がかかってきた。
「もしもし、マサキか?今いいかい?」
「ちょうど宿題やってたところだし大丈夫だぜ。どうしたんだ?」
「この前、天界を見回りしていた時なんだけれど、エタニティパレスにいた時に、急に初めて見るデビルが襲いかかってきたんだよ。」
「初めて見るデビルか…」
「僕が戦ったのは2体のデビルだったんだけれど、魔界や人間界が戦場になる、みたいな事を言ってたのと…あと、僕がエンゼルチルドレンなのを知ってて、その力を戦力として利用したいみたいな事を言ってたんだ。」
「マジかよ…!しばらく経つけど、ジャシンを倒して、せっかく平和になったと思ってたのに…。また何か起こるっていうのか?」
「マサキも、デビルとテンシの力を持ってるから、狙われるかもしれないと思って連絡したんだ。」
「ありがとな!でも、もしそういうデビルが現れても、俺とクレイで倒してみせるぜ!」
少し離れたところで、クレイが、そうだな、と言っている。
「…そうだ、この事をナタナエル様にも伝えに行ったんだけれど、マサキに、近いうちに風の神殿まで来てほしいって言ってたよ。」
「そうなのか。ちょうど明日学校休みだし、行ってみようかな。」
「そうだ、来る時にハーミルとパクを連れてきてほしいって。」
「ハーミルとパクを…?わかったぜ。タカハルはこの後地上に戻ってくるのか?」
「僕は、クリスタルリングの方も様子を見て来るよ。」
「わかったぜ。それじゃあな!」
そして通話は終了したのだった。

作品名:交差する通路 作家名:きまま