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開かれた新しいゲート

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「ジンさん、アキラさん…
…あなた達は、デビチルドレンとして、目醒めてしまったの。」

アミがそう言った後、図書室のお姉さんは、ふらふらした様子でへたり込んだ。
「!大丈夫ですか?」
最初に声をかけたのはタカハルだったが、ジンやマサキ達もお姉さんの方を見て、近づこうとしていた。

「はは…、大丈夫よ。びっくりして腰が抜けちゃったみたい。」

「こんな事が起こったら、普通はそうなりますよ。」
デビルと戦い慣れているマサキは、そう言いながらなんとも言えない気持ちを感じていた。
自分も、普通の小学生として過ごしていたら、お姉さんのような気持ちを抱いていたはずだった。

「…あなた達、まだ図書室にいる?」

レナは即答した。
「私、まだここにいるわ。」
ジンもアキラも、アミの話の事が気になっていた。
ジンが話す。
「俺たちも、ここに残るぜ!
いきなり色々起こって、まだよくわかってないっていうか…アミの話も聞きたいしな!」

お姉さんは、へたり込んだ状態のまま、そう…と呟き、立ちあがろうとしながら話し出した。
「私、ちょっと保健室に行ってくるわ。図書室の閉館時間過ぎちゃったし、鍵預けてもいいかしら?最後に職員室に戻してくれればいいのだけど。」
「わかったぜ!」

お姉さんは、ふらついている様子だったため、マサキとタカハルで保健室まで付き添う事になった。

保健室は、図書室を出て廊下をまっすぐ行った廊下の突き当たりの右側にあった。
無事に保健室へお姉さんを送り届けた後、タカハルのエンゼルホンに電話があった。
タカハルの妹の翔が、原宿タワーにいるという事だった。
「翔が今、原宿タワーにいるんだって…。
もし帰りに寄るようなら、そのまま原宿タワーで待ってるって。」
「そっか。あんな事があった後だし、行ってやれよ。原宿タワーからマンションまでけっこう距離あるし、戦えるタカハルがいた方が翔も心強いだろうし。
……なんか、もう予想外の事が何か起こっても、おかしくない気がするんだ。」
「わかったよ。ごめんな、それじゃあ先に帰るよ。」
「また明日な!俺はもう一回図書室に行ってくるぜ。」

そして、タカハルは学校を出て、マサキは再び図書室へと向かうのだった。
(…そうだ、この事、セツナ先輩にも伝えておこう。)
そう思って、マサキはデビホンを手に取った。

作品名:開かれた新しいゲート 作家名:きまま