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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 ロマリア編

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こんな所まで足を運んではいかんだねー!」
 
「良く言うよっ!……そろそろ交代してくれや!俺、もう別の所に
行かねーとなんだよっ!」
 
「そ、そうかだね……、で、どうだったね?体験学習の感想は……、
また、……国王の玉座に是非、座ってみたいとか思わ……」
 
「ねえよ!※即答」
 
「そうかだね、仕方ないだね……、嫌と言う物を無理に押し留めて
おくわけにもいかんだね……」
 
「ほ……」
 
漸くハインリヒが城に戻ってくれそうだったので、ジャミルは漸く安心する。
 
「だが、いつでも玉座に座りたくなった時はすぐに言ってくれだね!」
 
「……いーかげんにしろ!このギャンブル親父っ!!」
 
「だねえ~……」
 
そして、ハインリヒを城に叩き返し、いつもの旅支度へと戻ったジャミルは
皆がいるであろう宿屋へと足を運んだ。
 
「……よう」
 
「あ、ジャミルだあ!お帰りー!王様ー!」
 
「お帰りなさい、ジャミル!どうだった?ご馳走は美味しかった!?」
 
「ふふ、随分疲れた様な顔をしてるねえ~……、お疲れ様……」
 
仲間達は宿屋にて、食事を取っていた。食事は焼いたパンにオニオンスープ、
おかずが少々と城で食べた食事とは程遠い、質素な物であったが、それでも
ジャミルには何よりもご馳走に見えたんである。
 
「……う~、美味かったかな?わかんねえや!」
 
「あ!」
 
そう言いながら、ジャミルはダウドが食べていた分の皿から
卵焼きをひょいっと一つつまんで口に入れた。
 
「ん~っ!んめえ!」
 
「……何だよお!ジャミルの食いしんぼっ!もう~っ!!」
 
例えどんなご馳走よりも、こうして皆で食べる飯が一番うまいなあ~……、と、
ダウドのおかずを失敬しながら今日のジャミルはしみじみ、そう思うのであった。