二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 ジパング編・後日談

INDEX|5ページ/5ページ|

前のページ
 

「お父さんも本当に大げさね、それにまだ、どうなるか分からないわよ……、
でも……」
 
 
あんたはこれから死んだ友達の分まで生きてやんなきゃ!
生きて生きて生きまくってやれ!な?そんで幸せになるんだよ!!
 
 
「……ジャミルさん、はい……、弥生は幸せになろうと思います……
あなたと出会えて本当に良かった……、あなたのお幸せも此処から
お祈りしていますわ……、例えどんなに遠く離れていても……」
 
弥生は笑顔で静かに青い空を見上げる。弥生の新しい恋、そして、
此処から新たな人生のスタートが始まろうとしていた。

……
 
 
そして。相変わらずの4人。まだ最後の鍵が隠されている浅瀬は
発見出来ず……。只管海を漂流していた。繰り返すモンスターとの
バトルでLVは無駄にバンバン上る。嫌、無駄という事は決してないのだが、
このままじゃオイラ、ムキムキになっちゃうかも知れないと、時玉ダウドが
変な心配をしていた。
 
「……むうー!つまんねー!浅瀬なんかみつかんねー!もうやだ!秋田!
腹へった!」
 
「ジャミル……、もう少し我慢しようよ……、子供じゃないんだから……」
 
(と、言っても精神は子供だから無駄か……)
 
アルベルトがジャミルを宥めるが。と、突然、ジャミルも自身も暫く
忘れていた話題を本人がぶり返した。
 
「……あ!お前、ステーキ食い行こう言ったじゃん!」
 
「ギクッ!また始まった……、しつこいなあ~、どうしてこう、
食べ物の事になるとしつこいんだろう……」
 
「いつ食べ行くんだよ!なあ~っ!腹の準備はいつでもばっちり
なんだけど!……ステーキが無理なら大盛焼肉でもいいぞ!」
 
そんなモン準備するなとアルベルトは心で思う。
 
「……今日は空が青いなあ……、うん、快晴だね!良い事だよ!」
 
「誤魔化すなよっ!!」
 
「……ジャ~ミ~ル~!!」
 
「な、なんだよ、アイシャ……」
 
今度はアイシャがジャミルに迫ってくる。全く持って次から次へと
忙しい連中である。
 
「私の事、くっそーっ!重ーいっ!少しダイエットしろって
言ったんですって!?……ひーどーいーっ!分かってるわよっ!
どうせ私は重いわよっ!ふーんだっ!」
 
「……」
 
「♪~」
 
横を見ると冷汗をかいて口笛を吹いているダウドがいた。
 
「……ちくりやがったな!?って、何でお前が知ってんだよ!
あん時はお前あの場にいなかっただろ!」
 
「いだいだ……アルに教えてもらったんだよおーっ!!」
 
「……アールうううーっ!!」
 
と、ジャミルが吠えた時にはアルベルトはすでに船室へ逃走した模様。
 
「そうだな、あん時ゃ確かに漬物石並に重かったかもしんね……、あ……」
 
「……ジャミルのばかーーっ!!」
 
そしてまた、船内にてジャミルvsアイシャの今日もどったんばったん
大騒ぎプロレスが始まるのであった。勝者は言うまでもないが……。
 
「はい、アイシャの勝ちー!」
 
「負けないわよーっ!」
 
「……じゃねえっつんだよーーっ!この狂暴ジャジャ馬ーーっ!!」
 
「みんな、やっぱり相変わらずアホだ……、でも、いい事だよ……」
 
自分の事はさておき、さっき船室へ逃走した筈のアルベルトは……、甲板へと
続く階段の下で先程のジャミルとアイシャの激しい痴話喧嘩の様子をじっと
聞いていたのであった。……お騒がせ4人組の冒険はまだまだ続く……。