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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 地球のへそ編

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……お馬さんとコミュしよう part2

……どうしても浅瀬が見つけられない一行は観念して
スーに戻り、もう一度喋る馬のエドに話を聞いてみる
事にした。
 
「おお、勇者さんタチよくキタ、ゆっくりしていってネ」
 
村長や村人が温かく出迎えてくれる。……4人は再びエドの元へ。
 
「おーい、変な馬ぁー、いるかー?」
 
「いるに決まってんだろ、……誰が変な馬か、このエロエテ公」
 
「……ああーんっ!?」
 
「う、馬さん、おひさしぶりー!」
 
アルベルトとダウドがジャミルを押さえアイシャが挨拶した。
 
「……どうもこの猿は躾がなってねえな、お前らももっと
ちゃんと面倒見てやれよ」
 
「どうもすいませんでしたっ!!」
 
ジャミル以外の3人が頭を下げた。多可がお馬様に
へこへこする仲間達にジャミルは不満顔。そっぽを向いて
膨れっ面になる。
 
「それでまた何の用だい、こんな所わざわざ戻って来てよ、
対して面白いモンも何もねーだろが」
 
「え~と……、どうしても浅瀬の場所が判らなくて……」
 
アルベルトがエドの機嫌を損なわない様、気を遣い、丁寧に
丁寧にと、対応する。顔に冷や冷や汗を浮かべながら。
 
「なんだ、まだ見つけてなかったのかよ、バカか……」
 
「!てめえ、この間はどっかの浅瀬っつったろーが!
それじゃ判んねーよ!」
 
「話を良く聞いてかねえからだ、アホ」
 
「んだとぉ!?」
 
どうもこの馬のエドとジャミルは性格が似ている為か
ケンカばかりになってしまう。
 
「……もう少し詳しく教えて頂きたいのです、どうか
お願い致します!」
 
ジャミルの頭を押さえつけてアルベルトが頼み込む。
 
「フン……、そこの兄ちゃんに免じて教えてやらあ、
この村の西の浅瀬だ」
 
「そ、そんなにすぐ近くだったなんて、オイラ達
一体何やってたの……」
 
「ダウド、……悲観しないでっ、それよりもっ」
 
エドがじっと4人を見ている。はよ、お礼を言えと
言わんとばかりに。
 
「ありがとうございます!!」
 
ジャミル以外の3人がお礼を言う。浅瀬の場所も
漸く無事掴め、冷や冷やモンで4人はその場を後にする。
 
「はあ……、もう疲れた……」
 
先程搔きまくっていた汗を漸く拭くアルベルト。
 
「こんなに簡単な事なら……、この前の時、もっとよく話を
聞いておけば良かったよね」
 
後悔する様にダウドが項垂れた。
 
「本当ね……」
 
「うん……」
 
「♪ふんふんふふふーん、ふふんのふーん♪」
 
しかし、アルベルトが横を見るとジャミルが只一人、
楽しそうに鼻歌を歌っていた。
 
「……君ってさ、何か悩みとかないわけ?」
 
皮肉交じりにアルベルトが言う。
 
「ねえよ」
 
「あっそう……、そうなんだ……」
 
「大変だねえ……、未来の奥さんは……」
 
「やだもうっ!ダウドったら!」
 
「……いてててて!」
 
思わずダウドの背中を叩いてしまうが、実は内心嬉しい
アイシャだった。
 
「はあ……、ステー……、イテッ!」
 
素早くジャミルの頭にチョップするアルベルト。
 
「もうその話は終わったの!ほら!」
 
「終わってねえだろっ!って、うまい棒、
ステーキ味……、おーい!」
 
お馴染の、パチモンでもちゃんと名前の付いている
有名キャラがパケに描かれた駄菓子を出すアルベルト。
いつ何処で買ったのかは不明。
 
「ステーキには変りないんだから!」
 
「……何が変りないだ!充分別モンじゃねーか!
バカタレ!」
 
「文句言いながらバリバリ食べてるじゃない……、
ねえ、オイラにもちょっと頂戴……」
 
「やだ!」
 
「けちっ!ちょうだいよおお~!よこせえええーっ!」
 
「私にも!」
 
「コラ!お前ら纏わりつくなーっ!暑っ苦しいんだよ!」
 
「ふうー、やっと何とか誤魔化せたかな……」
 
取りあえずはこれで済んだが、(実際は全然解決してない)が、
又、いつステーキ食わせろ病が再発するかも分からないので、
又警戒しようと思うアルベルトであった。
 
「おーい、ちょっと待ってー!!」
 
村を出ようとした4人を村長が慌てて追いかけて来た。
 
「どうしたんだい?」
 
「実はこの村の住人が……、村の生活が気に食わないと飛び出して
イテシマテ、ここから東の土地に村を作るとイテオリマシタ」
 
「ふーん」
 
「最近はめっきり顔も出さなくなりちょと心配、ついでの時で
いいんで
様子を見てきてもらいたいんデス」
 
「ああ、分ったよ」
 
取りあえず今度こそ4人はスーの村をでる。……すると……。
 
 
「ヒイイイイイ~っ!!」
 
 
「?なんだ……、???」
 
「あ、ジャミル!大変だよ!」
 
男の悲鳴が聞こえる。見ると頭にターバンを巻いた男が
腐った死体の大群に襲われていた。
 
「助けよう!」
 
「よしっ!」
 
アルベルトが貰ったばかりの草薙の剣を翳すと剣から
眩い光が出、くさった死体達を包み込む。
 
「おお、すげえぜアル!何か攻撃が当たりやすくなった!」
 
「ほんとだー!面白い様にあたるー!」
 
きゃっきゃと言ってダウドもぺちぺち鋼の鞭を
振り回す。
 
「そうか……、この剣は敵の守備力を下げる力があるんだ……」
 
「はいっ!これでおしまいっ!」
 
アイシャがイオラを唱え、腐った死体は跡形もなく消滅した。
 
「ふう……、助かった……、ありがとうございます……」
 
男はへなへなとその場に座り込んだ。
 
「平気か?でもなんでおっさんがふらふらこんな所散歩してんだ?
あぶねえぞ」
 
「実は私……、アリアハンのルイーダの冒険者酒場にて暫く
滞在しておりました、自称旅人、商人の珍と申します、
こう見えても上記の酒場に登録しておりましたので、
少しはバトルの経験もありますので、しかし、此処ではまだ
LVが低すぎました……」
 
「珍?変わった名前だな……」
 
「二つならべば……」
 
「珍・珍……、って、何言わせやがる!」
 
ジャミルがダウドの足を思いっきり踏む。……アイシャは
露骨に嫌な顔をして下を向く。
 
「私ね、どうせなら出世したいと思いまして、外の見知らぬ
土地へ仕事を探しに色々旅をしながら彼方此方廻っているんですよ、
やるなら大きな仕事をドカーンとね」
 
「夢は大きく……、か……」
 
「でもやっぱり現実は厳しくて……、なかなかいい仕事みつかりません……」
 
「なあ、良かったらさ、しばらく俺達と来る?」
 
「えっ!?」
 
「船持ってるしさ、色んな所行けるぜ?」
 
「そうですよ、ご一緒しましょう」
 
「わーい、行こう行こう!」
 
「温かいお言葉有難うございます……、ぐすん……、
宜しくお願い致します」
 
こうしてジャミル達は暫く商人の珍と行動する事になったのだが。
船内にて、珍は4人の接待を受ける。
 
「ま、ゆっくり寛いで行ってくれよ」
 
「ほぉ、これはこれは、自動で操縦する船とか……、
何という文明……、しかもジャミルさんは勇者なのですか……、
これは凄い!」
 
珍は珍しそうに船内を見学したりと、彼方此方見て