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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 短編番外編

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……只管考えるダウド。
 
「そうだよ」
 
「……よーし!ジャミルを叩いてくる!行くぞおーっ!」
 
アルベルトに励まされ、ダウドは鼻息を荒くし、意気揚々で
走って行った。
 
「余計な事言っちゃったかな……」
 
 
数分後……。
 
 
……びええええーーっ!
 
 
「やっぱり駄目だったか……」
 
 
そして、夕方……。
 
「アル……」
 
「ん?」
 
「今日の夕飯の……、食事当番誰だっけ……」
 
「確かアイシャだよ……」
 
「あいつこの前、夕飯にカレー作った時、カレーに山葵大量に
ぶち込んだよな……」
 
「美味しい時と不味い時が……、極端なんだよね……、あはは……」
 
「今日もカレーみたいだよお!」
 
「……」
 
「……」
 
 
船内の休憩室の台所
 
 
「おねえちゃん、ごはんなにつくるのー?」
 
「カレーよ!」
 
「ピキー?かれー?」
 
「うん、辛くて美味しいのよー!」
 
「ピキー!おいしーい!」
 
「折角だから、スラリンもお手伝いしてくれると嬉しいなー!」
 
「わーい!おてつだいするー!」
 
「……おい、今日は変なアシスタントが付いてるぞ……」
 
……ドアの隙間から覗き見する男衆3人。
 
「スラリン、色々覚えたいって言ってたからね、見学に
来たんじゃない……」
 
「オイラお腹が痛いので……」
 
「逃げるな……」
 
逃走しようとするダウドの肩をジャミルがしっかり掴んだ。
 
「……ヒイーッ!ホントに痛いんだよぉーっ!」
 
「あ、みんな!」
 
「!」
 
アイシャの声に震える男3人。振り向くと……、ドアを開き、エプロン姿の
アイシャが……。
 
「もうご飯出来たよー!」
 
「……早えーな!おい!」
 
「今日はスラリンもお手伝いしてくれたのよ!カレーよ!」
 
「ピキー!からいからかれーっていうんだって!ボクまたひとつ
おべんきょうできた!ピキー!」
 
「ははは……」
 
「あはははは……」
 
「助けて……」
 
 
……そして恐怖の夕飯……。
 
 
「……案外、まともに作ってくれたかもしれないよ……」
 
慰めでアルベルトがジャミルとダウドを励ます。
 
「俺もう……、大人しく棺桶に入るわ、さよなら………」
 
「うん!そうしたら幾らでもザオラル掛けてあげるからー!
心配ないよー!あははははは!」
 
「……アル……、顔笑ってないってば……」
 
「お待たせー!夕ご飯だよー!」
 
「ピキー!」
 
「!!!」
 
アイシャがお盆にカレーを乗せ、運んで来た。
 
「えへへ、スラリンもお手伝いしてくれたから、今日はいつもより
張り切っちゃった!おかわりも沢山あるからいっぱい食べてねー!」
 
「……げ!何だよ!この大量の殆ど真面に切ってない玉葱の塊……」
 
「くさい……」
 
「しかも生だし……、カレーの色がピンク色だよお……」
 
「アイシャ……、これ、ちゃんと自分で味見したんだろうな……」
 
「しないよ?」
 
「……自分で先に食えよ!!」
 
「だって……、作る前にお菓子いっぱい摘み食いしちゃったから
食べたくないのー!」
 
「……あーのーなーあー!」
 
「アイシャ、我儘は駄目だよ、夕ご飯は皆で一緒に……(自爆しないと)
食べないと……」
 
……既に顔が青ざめているアルベルト。
 
「判ったわー、食べるわよー、もう!ぷんぷん!スプーン持ってくる!」
 
「……」
 
(余裕で口にしようつーことは……、こいつ、自分の作ったモンに
絶対の自信があんのか……?この間の山葵大量カレーの時も
そうだったけどさ……)
 
「お待たせー、さー、皆で食べよう」
 
ダウドはもう食べる前からすでに泡を吹きガクブル状態で
痙攣している……。
 
「さあ、食べようか……、ねーっ!みんな!!!」
 
……涙目でもうヤケクソ状態のアルベルト。
 
 4人が揃ってカレーを口に入れ……そして……      
 
                                 ……   
 
はあー、きょうもおもしろかったー、またいっぱいおべんきょうできた!
でもなんでみんなごはんたべたままあわふいてたおれてるのかなあー?
まだおきないよー?どうしてごはんたべたらたおれたのかな?おいしくて
たおれたのかな?まだまだにんげんのせかいってわかんないことだらけだー!
もっとべんきょうしなくちゃー!               おわり 
 
「ピキー!わーい!きょうもにっきがかけましたー!」