二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 番外・恋するタマネギ編

INDEX|3ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

それなりに金になるのねー!」
 
「ガハガハガハ!」
 
側には鳥籠に入れられぐったりしているホイミスライムの姿があった。
 
「……あいつら!」
 
「ジャミル、行こう!」
 
「アル、……ああ、判ってる……!」
 
 
「のねのねのねのねー♪ー」
 
「……いい加減にしなさいよ!!」
 
「ピキィィィィ!!」
 
スラリンを抱いたアイシャが男達の前に姿を現す。
 
「のねー!?かわいい女の子なのねー!アニキー!!」
 
「ウヒョー!!こんな所まで何しにきたのねー!ボクと
デートしにきたのね!?」
 
「あ、アニキ!抜け駆けずるいのね!」
 
「のね!」
 
「……その子を返して!」
 
「あ、なーんだ、そう言う事ね……」
 
「返せって言われて返すアホが何処にいるのね!!」
 
「ついでにお前もサーカスに売り飛ばしてやるのね!!」
 
「覚悟しろーっ!なのね!!」
 
「……バギ!!」
 
「ぬわー!?のねーーーーー!?」
 
アイシャの後ろからアルベルトが魔法で男の一人を
おもいきり吹き飛ばした。
 
「子分A、大丈夫なのね!?」
 
「うう……、いたいのねーえ……」
 
「アル、ありがとー!!」
 
「……とりあえず、一番軽めのにしておいたんだけど…」
 
アルベルトが苦笑いする。
 
「一体何やってるのね!だらしないのね!」
 
「あいつ魔法使うのねー、こわいのねー、ほら、しっこが
洩れたのねー」
 
と、言ってる間に……。
 
「この子返して貰うからね!!」
 
隙を見つけダウドが素早くスラミィが閉じこめられている
鳥籠を回収する。
 
「……あ!なのね」
 
「……何やってるのね!お前ら二人ともバカなのね!」
 
「だってー……、アニキー……、なのねー……」
 
「ナイスだ!ダウドっ!!」
 
「えへへ~、ヘタレでもやる時はやるんだよお~!」
 
今日は活躍出来、ジャミルに褒められダウドもご満足らしい。
嬉しそうに頭を掻いている。
 
「スラミィちゃーん!!」
 
「……ピ……」
 
助けに来た4人をじっと見上げ、スラミィがか細い声を出す……。
身体は彼方此方殴られた跡に傷だらけで見るも無残な姿であった……。
 
「……酷い、本当に酷いわ……、許せない……」
 
「やべえな、大分弱ってる……、アイシャ、後は俺達に任せて、
お前は先に2匹を連れてシスターさんの所へ戻るんだ」
 
「……でも……」
 
「大丈夫だから……!」
 
「……そうはさせないのね!!ボクらを怒らせると、
どういう事になるか思い知るのね!!見よ、カネネーノネー
3兄弟の力……!!やるのね!子分B!!」
 
どうやら、この3馬鹿は兄弟らしいが。本当に3人とも
同じ顔をしているので、直にみると誰が誰なのか全然分からない。
 
「……レッドスネークぅぅぅカモォォォーン!!なのねー!!」
 
子分Bと呼ばれた男がどっから持ってきたのか
薄汚い縦笛を吹いた。
 
「この笛吹いたらどうなると思うのね……?」
 
……変な3人組の一番上のカシラらしき男がイヤらしい
笑みを浮かべた。
 
「!?な、何だ……?」
 
子分Bが笛を吹くと同時に蛇の様な荒縄がうねうねと
ジャミル達の前に躍り出た。
 
「……いっ!?い……、痛てっ!!」
 
「……うっ!!」
 
「な……、何これっ!?」
 
「ピキっ!?」
 
「ジャミル、アル、ダウド!!」
 
荒縄はジャミル達3人の身体を固く締め付ける。
 
「皆!!」
 
「……アイシャ!バカっ!何してんだよ!……逃げろ、早くっ!!」
 
「おほほのほー♪なのねー」
 
「……アニキ……、男をSMレイプしたってちっとも
面白くないのね……」
 
「やっぱり女じゃないとつまらんのね……」
 
「じゃあ、こっちにするのね」
 
「……アイシャっ!!」
 
子分Bがアイシャに目線を移し再びピロピロ笛を吹く。
アイシャははっとし、咄嗟に抱いていたスラリンを手放し
思い切り遠くに放り投げた。
 
「……スラリン!逃げてぇぇーーっ!!」
 
「ピキィィィっ!?」
 
「……あっ!?あ、ああーんっ!!」
 
その瞬間、荒縄が伸びて来てアイシャの身体を捕える……。
アイシャまで捕まり、ジャミル達は4人揃って全員
拘束されてしまう事態に……。
 
「おほほほほー!つーかまえたのねー!おなごゲーット!!」
 
「なのねー!」
 
「のねー!」
 
「……アイシャを放せよ……!この変態集団野郎!!」
 
「オイ、口の聞き方には気を付けるのね……、坊主……、
なのね……、子分B、ほれほれ、んっ!」
 
カシラが子分Bに向かって顎をしゃくると同時に子分Bが
アイシャに向かって再度笛を吹く。
 
「……きゃあああっ!!……あんっ!あっ、ああーんっ!!
……痛っ……!痛い……!!いやああああっ……!!」
 
荒縄はアイシャの身体にぐいぐい食い込み、身体を尚も
きつく締め上げアイシャを苦しめる。
 
「……アイシャーっ!!ち、ちくしょーっ!!……くそーっ!!」
 
「おーほほほ!若い女の喘ぎ声……、たまらんのねー!!」
 
「……よだれじゅるじゅるー!なのねー!!」
 
「ボクらに逆らうとどうなるか分かった!?のね!」
 
「フーン!いい気味なのねー!バーカ!!」
 
「……ちくしょーっ!どうすりゃいいんだよーっ!」
 
縛られて何も出来ない状態のままジャミルが足をバタつかせる。
 
「……うわーん!オイラ達どうなるのーっ!!」
 
「お前ら全員纏めてサーカスに売り飛ばしてやるわい!!
覚悟しろー!なのねー!!」
 
「……だから何時の時代だっつーの!……何なんだよ!
全然身動きとれねえ、……クソッ!!」
 
「……あの笛さえどうにか出来たならもしかして……、
でもこれじゃ……」
 
アルベルトが馬鹿兄弟を睨み、悔しそうに歯噛みする……」
 
「アーッハッハッハハッハッハ……!!ア……、アゴ……、
笑い過ぎてアゴが……、
アゴが外れたのねーっ!!」
 
「アニキー!!なんてかわいそうなのねー!」
 
「アニキー!!ないちゃうのねー!」
 
「……アホか……」
 
 
「ピキキキーーッ!!」
 
 
「!?」
 
「……スラリンっ!!駄目ーーっ!!」
 
アイシャが叫ぶ。スラリンが体を丸めてカシラの頭に体当たりし、
敵の群れに突っ込んできたのである。
 
「……痛いっ!な、何なのね!?このタマネギは!!」
 
しかし、速攻ですぐ子分共に捕まってしまうのであった。
 
「……スラリン!ダメよっ!早く逃げて!!」
 
「ピキー!!おねえちゃんやみんなをいじめるなーーっ!!」
 
「んまー、随分と勇ましいスライムなのね……、しかも
言葉を喋るなんて……、
これは高く売れそうなのねー!」

「……ピッ!?ピキィィィーーっ!!」
 
「面白いのねー!」
 
「おもろいのねー!」
 
子分達がスラリンの頭のトンガリを掴んで面白がって
ぐるんぐるん振り回す。……見ている事しか出来ない
状態のアイシャは堪らなくなり子分共に大声を出す。
 
「やめて!!やめてよ!!お願い!!スラリンに乱暴しないで!!」