二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 ネクロゴンド編

INDEX|4ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 

ナリサガッテイルノカ……」
 
「ちがうよー!てしたとかじゃなくてボクとみんなは
おともだちなんだよー!」
 
「バラモスサマハゼッタイナノダ……、バラモスサマハ
タダシイ……、バラモスサマハマチガッテナドイナイノダ……!!」
 
「お、おじちゃん……?」
 
「……シネエーッ……!」
 
「ピキキキーッ!!」
 
 
ファイアーー!!
 
 
「……あれ……?」
 
「キャーッ!アッツーイ!!キャーキャーキャー!!」
 
「ピキ?」
 
「おい、スラリン……、お前今何したの……?」
 
「あ、ジャミルう、もうしびれないの?」
 
「ああ……、何か急に治っちまったさ……」
 
「スラリン、大丈夫?」
 
「あ、おねえちゃーん!」
 
「もうっ、……無茶するんだから……!!」
 
アイシャがスラリンをぎゅっと抱きしめた。
 
「ボク、ひがふけたの!ぼおおーって!すごーい!!」
 
「スライムは成長すると火が吹ける様になるんだって……」
 
ジャミルを見ながらアルベルトが言った。
 
「……そうスか……」
 
「あはは!スラリン凄いわあーっ!」
 
「ピキー!」
 
「……さっきはよくもやったなああ!!よくもよくも!!」
 
負傷した地獄の騎士をキレたダウドが蹴っている。
 
「おい……、あんま調子に乗るなよ……」
 
ジャミルが注意するが……、調子に乗ったダウドはまだ蹴り続けている。
 
「……ウガガガガガーーッ!!」
 
「きゃーっ!!たすけてぇぇぇーっ!!ジャミルぅぅぅーっ!!」
 
結局は地獄の騎士に頭から噛み付かれたのだった。
 
「……やれやれ……」
 
「行く……?」
 
「世話の焼けるアホだなあ……」
 
 
地獄の騎士を何とか倒した一行は更に上の階へと進んでいく。

最後のオーブ

「……」
 
一番後ろで歩いていたアイシャがぴたりと立ち止まった。
 
「どうかしたのか?」
 
「水の流れる音がするわ……」
 
「え?ど、どこ?オイラ喉が渇いた……」
 
「もっと先に進んでみようか……」
 
暫く歩くと橋が見えた。確かに川が流れている。
 
「川だ……、この音だったのか……」
 
「洞窟の中にこんな場所があったんだね……」
 
橋を渡り更に奥へ進むと光が見えて来た。この洞窟の終わりが
近い事を象徴している光だった。
 
「出口が近いぞ!……急げっ!!」
 
4人は出口目指し、光の方へと走り出す……。だが、又も
行く手を妨害する敵達が現れる。今度はガメゴンロード、
フロストギズモの大量集団オンパレード。
 
「あー、邪魔だなっ!けど、此処を突破すりゃ後もう少しなんだっ!
……野郎共、行くぞーっ!」
 
「私、野郎じゃないわっ!もう!……スラリン、バトルが終わるまで
安全な場所に隠れていてね!」
 
「ピキー!ボク、やろうじゃないわっ!」
 
アイシャが怒りながら呪文の詠唱を始め、スラリンはアイシャの愚痴を
真似しながら安全な場所へと移動。
 
「オイラも野郎じゃないわっ!」
 
「……お待ち、そんなんで誤魔化せると思っとんのかい!」
 
「あああー!ジャミルのアホーーっ!」
 
どさくさに紛れ、逃走しようとしたダウドの肩をしっかりと掴み、
押えるジャミル。
 
「みんな、真面目にやろうよっ!……ベギラゴンっ!!」
 
アルベルトのベギラゴン、フロストギズモ集団に炸裂。
やはり敵にとって苦手な攻撃魔法が
バカスカ当たるのは爽快である。
 
「よーしっ!私もよーっ!魔法の準備はばっちり!」
 
「一緒に片付けてしまおう、アイシャ!」
 
「オッケーよっ、アル!」
 
フロストギズモはアルベルト達に任せ、ジャミルは
ガメゴンロードを担当する事にした。こいつは守備力が高く、
殆ど魔法が通用しない。なので、打撃攻撃のクリティカル、
会心の一撃が出る様、運を任せるしかないのである。
 
「俺らはこっちだ、行くぞ、ダウド!」
 
「……あんまり行きたくないけど……」
 
「ああ~んっ!?」
 
「行きますよっ、行きますっ!!」
 
ガメゴンロードはやはり最初のターンでスクルトを使い
守備力を大幅に上げてくる。
 
「とにかく、叩け叩けだ、それしかねえ!後は斬るべし斬るべし!」
 
「……ええーっ!?」
 
ダウドが呆れる中、ジャミルはドラゴンキラーを構えて
ガメゴンロードに突っ込む。とんでもない友人を持つと
苦労するよお~……、と、思いながらダウドもどてどて
敵の中へと走って行った……。
 
 
……
 
 
「……はあ~……、やっと抜けられた……」
 
敵もどうにか全滅させ、4人は無事洞窟の外へ……。
 
「ああ、光が眩しい!キャー、生きてるってステキ!」
 
手を胸の前で組んでオーバーにダウドが言う。
 
「あんまり喜んでいられる状態じゃないかも…」
 
アルベルトが溜息をついた。
 
「どうしたんだよ」
 
「これ以上の道が見当たらないんだ……」
 
「本当だ……、行き止まりか?」
 
行く手には険しい山々が連なっている。
 
「ねえ、みんな……、 あのお城……」
 
アイシャが息を飲み、目の前に聳える古びた城を見つめる。
 
「あれは……」
 
「バラモス城だ……」
 
高い山脈に囲まれた不気味な城が聳え立っている。
4人は複雑な思いで今はまだ手が届かない城を見上げた。
 
「この山脈を越える手段が出来れば……、いよいよ決戦なんだね……」
 
「ああ……」
 
「絶対負けないんだから……!!」
 
「……ひいーっ!!」
 
「ピキ……、バラモスいなくなれば……、ボクのおとうさんと
おかあさんもちゃんとかえってくるのかなあ?」
 
「そうよ、一緒に探しましょうね、スラリンのお父さん達をね」
 
アイシャがスラリンを抱っこし優しく微笑んだ。
 
「ピキー!」
 
「あ、ほこらだよお……」
 
「見つけるの早ええな……、気が付かなかった」
 
4人はほこらの中へと入る。ほこら巡りもこれで何回目になるのか。
本当に沢山のほこらをこれまで4人は回って来た。
 
「誰かいる……?」
 
「おおお?おおおおお!!」
 
中に入ると変なおっさんが飛び出してきた。
 
「こんな危険な場所まで来るとは……!あなたは雅に真の勇者様…!!」
 
「ハア……」
 
その危険な場所にわざわざ住んでるおっさんは何なんだよ……と、
思うジャミルだったが。
 
「勇者様に差し上げます!!シルバーオーブと稲妻の剣でございます!!」
 
「おー!かっこいいじゃん!サンキュー!!と、これが最後のオーブだな!!」
 
「やったーっ!!」
 
「何と!?それではすぐにレイアムランドへ向かいなされ!!」
 
「レイアムランドお!?」
 
「ああ、夢で教えてくれた声の通りだ」
 
 
魔王バラモスは険しい山に囲まれた地、ネクロゴンドに君臨しています、
残りのオーブを揃え不死鳥ラーミアを蘇らせるのです……
 
 
不死鳥……ラーミア……?
 
 
全てのオーブを揃えしその時、レイアムランドへと向かいなさい
 
     
 
「オーブが6つ揃えば不死鳥ラーミアって言う鳥が復活するらしい……」