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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 ネクロゴンド編

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なんだよお!!ジャミルのゴリライモーっ!!」
 
「うるせー!!誰がゴリライモじゃ!!このヘタレブロッコリー頭!!」
 
「ブ……、ブロ!?ひ、ひどーい!!」
 
「ジャミル……、よしなさいよ……、ダウドだって皆の為に
頑張ってくれてるのよ?」
 
「大体君だってダウドの事言えないでしょ……、すーぐ話を
関係ない方に持ってくし」
 
「う……、うっ!」
 
後ろを向いてダウドがザマミロと言った。
 
「さ、先進むか!」
 
「……また誤魔化してる……」
 
「だよお~……」
 
皆にジト目で見られる中、ジャミルは鼻歌を歌いながら
さっさと先に歩く。奥へ進むと上の階への階段を発見する。
 
「今回は地下から上へ上がって行く形式みたいだね……」
 
「そーみてーだな」
 
一行は1階へと上がった。
 
 
1階
 
 
「うわ……、何か凄そうだねえ……、もうオイラ目が回り草……」
 
「やたらだだっ広いじゃん……」
 
「とにかく先へ進もう……」
 
「……わあっ!?」
 
ダウドの悲鳴。目の前に往く手を阻むモンスターの出現。
 
「……ひょ、ひょ、ひょ!」
 
「踊る宝石だよ……!」
 
アルベルトが丁寧に敵さんの名称を説明。
 
「さっすがー!人間ポ〇モ〇図鑑!」
 
「あ、あれ……?あらら?あららー!?きゃー!?」
 
「おい……、アイシャ……、お前何やってんの……?」
 
何やらアイシャが突然踊りを踊りはじめる。これでは踊る
アイシャになってしまう。
 
「わかんないのーっ!!体が勝手に……、きゃーっ!!」
 
「あ?あれ……、俺も……?えーっ!?何なんだよ!
おいおいおいおい!!わわわわ!!」
 
アイシャに続き、ジャミルまで踊りを踊り始め、
踊るジャミルに……。
 
「ねえアル、あの二人は何してんの……?踊り踊ってるけど……」

ジャミルとアイシャは狂気のダンサーの様に踊り続ける。
 
「不思議な踊りだよ!あれで躍らせてMPを吸い取……、
え?あーっ!!」
 
……遂にアルベルトも巻き添えを喰らったらしく、踊るアルベルトと化した。
 
「誰か止めてーっ!!やだーっ!!恥ずかしいよーっ!!」
 
「冗談じゃねえぞーーっ!!」
 
「何で僕まで……、ううう……」
 
極端にMPの少ないダウドだけ無事らしい。ダウドはどうして
いいか分からず、自分の目の前で踊りを踊る3人をぼーっと眺めていた。
 
「ダウドーっ!!テメー見てねえで何とかしろーっ!!」
 
「何とかしろと言われましても……」
 
「ピキー!わーい!みんなダンスおどってるー!ボクもおどりたーい!!」
 
相変わらず状況を理解しておらず、呑気に跳ねているスラリン。
 
「……」
 
「あれ……、私……、何だか……、頭がぼーっとしてきたわ……」
 
「まずい……!アイシャのMPが全部抜き取られ掛かってる……!」
 
「ど、どうすりゃいいんだよ!このままじゃ俺らも……」
 
「……ダウド……頼む……君しか……うう…」
 
MPが段々吸い取られていき、アルベルトも力尽きそうになる。
 
「う……、うん……!」
 
ダウドが鞭をぎゅっと握りしめる。
 
(大丈夫だよね……、オイラだって玉にはっ……!うん!!)
 
「たぁーーっ!!」
 
ダウドは目を瞑って鞭を思い切り振り回す。
 
「お、おい……、それじゃ危ね……、うわーーっ!!」
 
滅茶苦茶に振り回した鞭は味方の方にもべチべチ当たる。
 
「うらうらうらうら!!うおりゃぁーーーっ!!」
 
ダウドの適当鞭攻撃は会心の一撃になり踊る宝石に見事に
ヒットした。んが。
 
「ふう……、み、みんな……、平気……?」
 
面食らった踊る宝石はやっと踊りをやめ、ジャミル達を解放すると
逃げていった。
 
「平気だけど……」
 
「あれー?みんな傷だらけじゃん……、どうしたの?」
 
「……オメーがやったんじゃねえか!!」
 
「あれえーっ???」
 
 
2階
 
 
「でも、ダウドのお蔭で本当に助かったよ、有難う」
 
歩きながらアルベルトがダウドにお礼を言った。
 
「え、えへへ……」
 
「おい、アイシャも平気か?」
 
「うん、ダウドが助けてくれたからMPを全部取られなくて
すんだのよ、ありがとうね」
 
「え、えへへへへ!」
 
「はあ、サンキューな、ダウド、でもあまり無理すんなよ?」
 
「うん、ありがと!ジャミル!」
 
「……ダガ、ココカラサキハモウ……、トオサン!!」
 
「!?」
 
また汚い声がし、前方を見ると6本の腕を持ったガイコツ、
地獄の騎士が行く手を塞いでいる。
 
「……またかよ!あーもー!」
 
「きゃー!!怖いよおー!!」
 
先程までヒーローだったダウドはもう丸くなって怯えていた。
 
「シネ!!」
 
「……な、何だ!?う……、くせんだけど……、口臭?」
 
地獄の騎士が4人目掛け、焼けつく息を吐いたんである。
これを真面に喰らえば身体が麻痺して動かなくなってしまう
恐ろしい特殊攻撃である。
 
「息止めて!!吸っちゃいけない……!!」
 
と、アルベルトが注意したのにも係らず吸ってしまったアホが一人。
 
「……あれれれ?おかしいらー???なーんらかららら
しびれれきらー???」
 
「!ダウド!!……この馬鹿っ!!」
 
ダウドを助けようと慌てて飛び出したジャミルも息を吸ってしまう。
 
「し、しまった……!俺も体が……!……ううう……」
 
「ジャミル!!ダウド!!」
 
アイシャも慌てて呪文を唱えようとするが、地獄の騎士の方が動き素早く、
詠唱よりも早くアイシャの背後へと回り、剣を突きつける。
 
「……あっ!?」
 
「アイシャ!!」
 
「おねえちゃん!!」
 
「シネ!!バラモスサマにサカラウオロカモノメ……!!」
 
アルベルトも速攻で地獄の騎士の正面へと回り、草薙の剣で
攻撃をディフレクトした。
 
「……この子に手を出したら承知しないぞ!!」
 
「ソウデスカ……」
 
「は?」
 
「ナラミンナマトメテクライヤガレ……!!」
 
「うわあああーーっ!!」
 
「きゃあーーっ!!」
 
地獄の騎士が再び焼け付く息を吐く。息を喰らったアルベルト達は
麻痺して倒れてしまう。
 
「ヨシオシマイダー!イクゾー!!wwwwデッデッ、デデデデデデ…」
 
地獄の騎士は身動きが取れなくなってしまったジャミル達に
向かって剣を振り下ろそうとした。
 
「……く、くそっ……、ここまでか……!?」
 
「やめてよー!!おじちゃん!!」
 
「……オジチャンダト……?」
 
スラリンが小さな身体で身を挺し、地獄の騎士の前でそれを
阻止したのだった。
 
「駄目だ……、逃げろ……、く、スラリン……!!」
 
「どうしてこんなことするのー!?やめてよー!!」
 
スラリンがぴょんぴょん飛び跳ね、地獄の騎士を説得しようと
飛び跳ねるが、当然聞く筈がなかった。
 
「みんなバラモスにだまされてるんだよー!もうこんなこと
やめようよー!!」
 
「ソウカ……、オマエハモンスターノブンザイデ……、
バラモスサマニサカライ、ニンゲンノテシタニ