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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 アレフガルド編4

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ジャミル達も後を追うがロボットが高速で走る為、俊足のジャミル以外
なかなか追いつけない。
 
「クッサ……」
 
ロボットがようやく動きを止めた場所は、マイラから南の距離にあった
洞窟だった……。
 
「また洞窟か……、ま、洞窟以外にねえか……」
 
「はあ~……、やっと追いついた……」
 
やや遅れてアルベルト達3人もロボットとジャミルに追いつく。
 
「しかし、あのおっさんも……、碌なモン作んねえな……」
 
「でも、此処の洞窟も毒の沼地の中よ……」
 
「しかも……、毒の幅がサマンオサの時よりもかなり広いよ……」
 
愚痴を言うのはやっぱりこの人、ダウド。顔が真っ青である。
 
「今は僕がトラマナも使えるし、大丈夫だよ、行こう」
 
アルベルトにトラマナを掛けて貰い、4人はロボットを連れ、
洞窟へと進んだ。
 
「クサイ……」
 
ロボットが又ヒクヒクしだした。
 
「おじさんの居場所が近いのかしら?」
 
「いや……、本当に何か変な臭いがすんぞ……、ガスの様な……」
 
「あ……!あそこに……」
 
洞窟の入り口付近に数人の炭鉱夫らしき男が固まって皆倒れていた。
 
「……大丈夫ですか!?」
 
「しっかりして、おじさん達!」
 
アルベルトが急いで炭鉱夫達に回復魔法を掛けると、炭鉱夫達は
どうにか意識を取り戻す。
 
「う、うう……、お前達……、此処は危ないぞ……、早く逃げろ、
遊びで来る所じゃねえ……」
 
「わしらはこの先の……、リムルダールヘ通じるトンネルを掘って
たんだが……」
 
「いきなり変な3人組が現れて……、奇妙なガスを……、洞窟中に
ばら撒いて……、うっ……」
 
「……クサイーッ!」
 
ロボットが又バタバタ暴れ出す。
 
「こいつ……、今度はこの嫌な臭いに反応してるのかな……」
 
「……!」
 
「ダウド、どうした……?」
 
「ジャミル……、来るよ……、嫌な臭いの元凶が……、近づいて……」
 
 
           ♪のね~のね~、のねねのねえ~……



「おひさしぶーりい、なのね~」
 
「なのね~」
 
「ね~」
 
ガスマスクを装着したカネネーノネー、……馬鹿トリオがぬっと姿を現した。
 
「出たな……!マジ基地変態集団め!」
 
「おじさんをどうしたの!?返しなさいっ!」
 
「相変わらずギャーギャーやかましい小娘なのね……」
 
「犯すぞコラ……、なのね……」
 
「ボクらはあの後……、サマンオサの洞窟の地底湖から、ここ、
アレフガルドまで……、……何故か気が付いたら
流されてたのね……、お前の所為で髪の毛はなくなるし……、
全裸だし……、ボクらつるっぱげになっちゃって……、
うう……」
 
「……アニキ~!」
 
「……アニキ~!」
 
ジャミルを睨みながら抱き合って泣き出す馬鹿3人。
 
「……はあ……、知るかっつーの……」
 
関係ないと言う様にジャミルもウンザリする。
 
「そう言うわけで……、お前らもやっつけた後、全員つるっぱげにしてやる!!
美味しいクソくらうのね!!やれ、子分A!」
 
ガスマスクを着けている為、子分AだかBだか判らないのが
バズーカ砲からガスを発射した。
 
「……マホカンタ!!」
 
アルベルトが咄嗟に反射バリアを張り、汚物攻撃を防ぐ。奴らは
ガスマスク着用の為、直にガスに当たりはしないが、それでも
弾き返されたガスは忽ち消滅する。
 
「うわあ、凄いっ!魔法じゃなくても大丈夫なんだ?」
 
興奮しながらダウドがアルベルトに聞いた。
 
「うん、大抵の物はね……」
 
「……おのれ……、ちょこざいな~……、なのね……」
 
「お前らいい加減にしとけ……、絶対俺らになんか勝てないから……、
大人しくしといた方が身の為だぜ……?」
 
呆れたジャミルが一応忠告するが……。
 
「じゃあ……、これはどうね~?」
 
「?」
 
「MPスイトール、ハイパー毒ガス……発射……!!」
 
「……あああっ!?」
 
「きゃあーーっ!!」
 
「アル!アイシャ!」
 
「ふ……、二人とも大丈夫!?」
 
ダウドが心配するが、アルベルトもアイシャもその場に膝をつき、
しゃがみ込んでしまう。
 
「……身体が……重い……」
 
「MPを……吸い取られちゃった……みたい……」
 
「ふはははは!バカめ~!魔法系の弱点ね~!お前らなんぞ魔法が
使えなきゃおしまいなのね!」
 
「……くそったれ!」
 
ジャミルがはやぶさの剣を構えて3馬鹿に立ち向かおうとするが……。
 
「すっとぷ!」
 
「!?」
 
「バカガキ……、早く剣を捨てるのね、さもないとこいつらに
毒ガスお見舞いするぞ!なのね!」
 
「MPは魔法使いの命~、MPが無くなればこいつらももうお終いね~
動けないのね~」
 
「……僕らは大丈夫だから……」
 
「戦って……、ジャミル……、お願い……」
 
(ど、どうしよう……、オイラにも何か出来る事があれば……)
 
「卑怯だけは一人前だな……!」
 
ジャミルが目の前の馬鹿トリオをキッと睨んだ。
 
「それからボクら馬鹿トリオじゃないのね!偉大なるカネネーノネー
三兄弟様って呼べこのやろ、なのねー!」
 
「ついでにお前には麻痺付き毒ガスをお見舞いしてやるのね!」
 
「MPも一緒に吸い取ってくれるわ!なのね!」
 
子分2人が今度はジャミルにバズーカを向ける。
 
「……クサイクサイクサーイ!早くボタン押してくれー!
いやな臭いけしたいー!もーくさくてくさくてたまらんちー!
くっさああーー!!」
 
「は……?ボタン……?」
 
ダウドがロボットの異変に気付く。ロボットは勘弁してくれと
言う様に3馬鹿の方を見て暴れている。よく見ると、ロボットの
背中に何やらスイッチの様な物が付いているのを見つける。
 
「これはボタン……!もしかして……!」
 
「ん?なんなのね……、その変な生物は……」
 
カシラがロボットに目を付けてしまったらしく、ロボットの方へと
近づいて来る……。
 
「ロボット君……、お願いだよお!」
 
祈る様な気持ちでダウドがロボットの本体についていたボタンをぴっと押した。
 
「……クサイのキライ……!!みんなきれいにシマス……!!」
 
 
         ~ぱあああああ~
 
 
ダウドがロボットのボタンを押した途端、芳香剤の様な香りが
ふわっと洞窟中に立ち込めた。
 
「な、何なのね……?」
 
「クサイ臭い……、排除モード…発動!」
 
「?……ガスの臭いが……、しなくなったか……?」
 
「……アル……、私達、吸われたMPが元に戻ってるみたい……」
 
「あ、あれ……?本当だ……」
 
「何だい?」
 
「どうした……?」
 
倒れていた炭鉱夫達も皆、ガスが消えた事で完全に元気になり、
首を傾げて起き上がった。
 
「わーい!ロボット君が臭いガスをみんな消してくれたよおー!」
 
ダウドが喜んでぴょんぴょん跳ねる。
 
「アニキ……、バズーカの中のガスまでみんな無くなってるのね……」
 
「からっぽなのね……」
 
「ココノ毒ガス……、排除カンリョウシマシタ……」