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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 アレフガルド編4

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「すげーな、ダウド!助かったぜ!」
 
「ダウド、ありがとう!」
 
「よく、ロボットの機能に気が付いたね、凄いよ……」
 
「えへへ~!皆無事で良かったよお~!」
 
4人はハイタッチし合って喜ぶが……。
 
「馬鹿ガキ共、そこまでね……!」
 
「お、おっさん……!」
 
道具屋の親父を無理矢理引っ張り、頭にバズーカ砲を
付き付けた子分Bが現れた……。
 
「ばかなのね~、お約束展開ね~、おほほのほ~」
 
「おー!子分B!お前は何てお利口さんなのね!」
 
「こんな親父、ガスが無くたってバズーカの本体だけで
すぐに殴り殺せるのね!」
 
「皆さん、すみません……、私の事はいいですから……、
ど、どうか早く逃げて下さい……!」
 
「……うるせー黙れなのね!」
 
「……あうっ!」
 
「きゃあ!おじさんっ……!!」
 
子分Bが親父の頭をガツンとバズーカ砲で思い切り殴った。
……親父の頭からは忽ち血が流れ出した。
 
「お前ら……、これ、返して欲しいのね~?え~!?」
 
「あっ!」
 
「お、王者の剣……!くそっ!」
 
「な、なんつー卑怯な奴らだ……」
 
「こりゃ許せねえな……、酷え事しやがって……」
 
一部始終を見ていた炭鉱夫達も怒りの目を馬鹿トリオに向ける。
 
「この親父の腕……、へし折ってやるのね~、こんなモンも
もう二度と作れない様に……」
 
「……やめろっ!!」
 
「♪と、言われても~、へいへい」
 
「なのね~」
 
「のね~」
 
4人を見ながら小馬鹿にした様に馬鹿トリオが踊り出した。今にも
すぐ奴らに飛び掛かりたい程ジャミルも怒りで腸が煮えくり返って
いるのだが、親父が人質になっている為、手も足も出せない……。
 
「ジャミル……、このままじゃおじさんの体力が……」
 
「アル……、俺だって分ってるよ……!だけど……」
 
「お前ら!」
 
「!?」
 
「少しだけ遊んでやるのね、そこのメス餓鬼!」
 
カシラがアイシャに小指を向け、ちょいちょいする。
 
「な……、何よ……」
 
「ちょいちょい……、カモン、こっち来るのね、いい事してあげるから!」
 
「……ふざけんじゃねーぞ!馬鹿野郎!!」
 
ジャミルが怒鳴るがカシラは激怒し、ジャミルに向かって怒鳴り出す。
 
「お前には何も言ってないのね!黙るのね!!」
 
「殺すの少し考えてやるって言ってやってるのね!なのに
僕らの親切を無駄にするのね!?」
 
「……なんだよお!元からそんな気無いくせに!!」
 
「やーめた!もうこの親父殺しちゃおーっと!もう殺っていいのね、
子分A、子分B!」
 
「うう……」
 
苦しむ親父の姿を見て我慢出来ず、アイシャが等々3馬鹿に
向けて口を開いてしまう……。
 
「おじさん……!やめて、お願い!今すぐそっちに行くわよ!
……だからもうやめて……、お願い……!」
 
「駄目だっ!アイシャ……!!罠に決まってんだろっ!!」
 
「クサイ……」
 
「ロボットさん……?」
 
ロボットが又動きだし、馬鹿トリオに自ら近寄って行った。
あまりにも臭すぎた所為か、ロボットは混乱し、
喋りが全てカタカナ表記に……。
 
「……クンクン……、クンクン……、オェェェェ~……、
スッゲークセェ~……、サイアクノニオイ……、
カクニン……、ケツノアタリカラ……、サイアクデス……」
 
「な……、なんなのね……、不愉快な……、大体さっきから
この変な生き物、チョロチョロ目障りなのね!」
 
「失礼にも程があるのね……!!」
 
「……ワタシノシッタイデス……、コンナニキョウリョクナ
アクシュウガマダノコッテタ……、オェェェ~……」
 
「子分A、子分B!この不愉快極まりない機械を
先に壊してしまうのね!!」
 
「了解……、のね~!!」
 
「のね~!!」
 
「臭いの元凶……、マダアリキ……、……排除!!」
 
「……あっ!ロボットさんっ!!」
 
「壊れやがれー!!なのねー!!」
 
「……きゃあああっ!!」
 
「……間に合えーっ!!……くっ!!」
 
ジャミルがはやぶさの剣をロボットのスイッチ目掛け、
思い切り放り投げた。
 
「……!!」
 
はやぶさの剣の先がロボットの本体のスイッチに命中し、見事に突いた……。
 
「……クサイのキライ……!クサイのまだノコッテタ……!!
ユルサナイ……!!アクシュウ排除モード発動……!!」
 
ロボットが馬鹿トリオに向けてオーラを放つ。途端……。
 
「……ぺえええええ~?……なのね~……」
 
「なんなのねえ~……、これわ~……」
 
「力が……、ぬけるのねえ~……」
 
馬鹿トリオはそのまま座り込み……、眠ってしまった。
 
「はあ~……、良かった……、何とか……、間に合った……」
 
ほっと安心したのかその場にジャミルもしゃがみ込む。
 
「凄い命中力だったね……、ジャミル……」
 
「ホント、凄いよお!」
 
「凄いわっ、ジャミルっ!」
 
「すげーな、坊主……、おい……、あんなに的確に的に当てるとは……」
 
事の成り行きをハラハラとずっと見守っていた炭鉱夫達も感心する。
 
「ぐ……、ぐっじょぶ……」
 
ジャミルが皆に向けて親指を立てた。
 
「……あっ、おじさん……!大丈夫!?」
 
アイシャが急いで親父を解放すると、アルベルトが
直ぐにべホマで傷を癒した。
 
「…何とか平気です……、勇者様……、皆様……、有難うございます……」
 
「……良かった~……、王者の剣も無事だ……、ははっ……、
良かったあ~……」
 
漸く王者の剣を取り戻せた嬉しさのあまり、ジャミルが王者の剣に
思わずスリスリしてしまう。
 
……ぷしゅっ……
 
「あ……」
 
「ちょっ……、何やってんの!ジャミル……!!」
 
「……血が出ちまった……」
 
「きゃーっ!?」
 
「アル……、俺にもべホマ……」
 
「刃物になんか頬ずりするからでしょ!?あ~……、たく、も~!!」
 
「……随分おもしれえ連中だな……」
 
「そうでしょ……?オイラ達、いつもそうなんだよお……!」
 
「ははははっ!」
 
「ふふっ!」
 
ダウドと炭鉱夫達が声を揃えて笑いだした。
 
「ジャミル……、処でこいつらの後始末……、どうしようか……」
 
「それなんだよなあ……」
 
「危険物はこのまま海に流しちゃおうよお!」
 
「……こいつら……、俺達に渡してくんねえか……?」
 
「えっ!?」
 
「折角だからこのままトンネル堀りを手伝わせようと思ってよ……、
丁度人手も足んねーし……」
 
「だけど……、こいつら何するかわかんないよお!?」
 
「危ないわ……」
 
「平気だろう、危険なモン持たせたりしなければ、どうせ何も
出来ない雑魚なんだろう?」
 
「力は俺達だって並じゃないぜ?なんせ、俺たちゃトンネル掘り続けて
この道、何十年……」
 
そう言って炭鉱夫達は自慢の力こぶをジャミル達に披露する。
 
「……確かにな……」
 
炭鉱夫達は馬鹿トリオが他に危険物を所持していないか、
奴らが眠っている間に馬鹿トリオの身体検査を始める。