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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 アレフガルド編5

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ジャミル達は船で行ける事の出来るまだ訪れていない最後の大陸へ……。
長かった旅もいよいよ本当に終盤、クライマックスが近づいていた。
 
「この指輪が聖なる守りなんだろうな……」
 
「そうでしょ?私の愛♡ウッフン!を込めたー!……」
 
「わわっ!」
 
カマポーズを取るダウドを慌ててジャミルが押えた。
 
「……」
 
「なんだよお!」
 
「そこんとこ強調して言うのやめろや……、後ろが怖い……」
 
「だって愛を込めた♡うっふん!な、お守りなんでしょ!
ルビス様の……!!」
 
「だからやめろってば……!」
 
「なあに?ジャミル、いいのよ別に、だって私なーんにも
気にしてないよ?ほんとよ?」
 
「やっぱり……、怖いわ……」
 
「……だねえ……」
 
「みんな、新しい大陸が見えて来たよ、さあ、船を降りる準備をしよう」
 
「……アル、ほんとか?助かった……」
 
「うん、行こう」
 
4人は船を降りて新しい大陸の地を進みだす。
 
「うふっ、やっぱり知らない所って大好きー!今回は
どんな場所なのかしら?」
 
どうにかアイシャの機嫌も良くなったので少し安心するジャミル。
 
「どんなに世界が真っ暗でもアイシャは本当に好奇心旺盛なんだね」
 
元気なアイシャの笑顔を見てアルベルトが微笑んだ。
 
「うん、どんな時でも気持ちは明るく前向きでいたいの!でも時々……、
落ち込んじゃう時もあるけど……」
 
「……本当に落ち着かない奴だなあ……」
 
「いいのっ!!」
 
「いてて!」
 
「だけど……、3つのアイテムが揃っても一体これらを
どうすればいいんだろう……」
 
考え屋のアルベルトが考え出す。……と、ダウドが急に燥ぎだした。
 
「あ、街だよお!」
 
暫く歩くとやがて湖に囲まれた大きな街が見えてきた。
 
「んじゃあ、休憩と情報収集だな」
 
「うわーい!」
 
「でも……、ここが最後の休息場になりそうね……、これ以上の場所は
地図を見ても何も無さそうだし……」
 
「恐らくな……」
 
 
リムルダール
 
 
「旅人さんいらっしゃいませー、ようこそ、リムルダールヘ!」
 
「……リムルダールって、確か沼地の洞窟のおっさん達が
此処の街へのトンネルを掘っていたんだな……」
 
「いつかトンネルが開通すればもっと早く此処に来れる様になるんだろうね」
 
「頑張ってほしいよおー!」
 
「あの変なトリオ……、真面目に働いてるのかしら……」
 
「やめようぜ……、あいつらの話は……、考えただけで
頭痛くなる……、それより、早く宿屋を探そう、足も疲れたしな」
 
宿屋を見つけフロントでチェックイン、早速部屋に荷物を置きに行く。
 
「はあ、やっと鎧が外せる……」
 
「つかれました!ぐう!」
 
部屋に着くなりダウドは早速ベッドで就寝してしまう。
 
「まだかなー、まだかなー、飯はまだー?」
 
光の鎧を外し、いつも通り身軽になりベッドに座って
ジャミルが足をバタバタさせる。
 
「僕に聞くな……、それよりまだ16時だよ……、
幾らなんでも早いでしょ……」
 
アルベルトが時計をジャミルに見せる。確かに時刻はまだ17時前。
 
「そうか……、外が常に暗いからマジで時間があまりよく
判らねーんだよな……」
 
(プ……、よく言うよ、食べる事には時間関係ないくせに……)
 
「何だ?アル」
 
「何でもないよ……」
 
「うーん……、オイラ寝てませんよー……、起きてますよー……、
すいませーん……」
 
「変な寝言だな……」
 
そして、時間が過ぎジャミルお待ちかねの夕御飯タイムになり、
別部屋のアイシャに声を掛け一緒に食堂へ……。が、楽しい筈の
夕ご飯タイムにまた一騒動が起きるのだった。
 
「ねえねえ、ご飯食べ終わったら、皆で街に行ってみない?」
 
ご飯を食べながらウキウキでアイシャが提案。嬉しそうに
男衆に声を掛けた。
 
「そうだね、玉には皆で歩くのもいいよね」
 
「そうだよね~、いっつもオイラ達、気を利かせてるもんねえ~……、ちらっ!」
 
「なぜ俺の方を見る……」
 
「ジャミル……」
 
「ん?何……」
 
アルベルトに突かれ、返事を言い掛けてジャミルが
隣のテーブルを見ると……。
 
「げ……」
 
又角女が座っていて大盛りの飯を食っていた。
 
「……もう、このパターンにも慣れて来ちまったよ……」
 
「おい!そこの4人のガキ共!」
 
「あ、はい……?」
 
声に反応し、アイシャが真っ先に返事をしてしまう。
 
「アイシャ!」
 
ジャミルが慌ててアイシャを引っ張った。
 
「……なあに?」
 
「いいから……!相手にすんなよ!」
 
「あの……、僕達、お会いした事有りますよね……?何回か……」
 
「……アルっ!」
 
「悪いけど、あんた達なんかあたしは知らないよ!」
 
「……」
 
「もう勘弁してくれ……」
 
「大体あんた達ひょろひょろして自らに弱そうだね!男の癖に!」
 
「あの、私……、女です……」
 
「だから……、構うなよアイシャ……」
 
係わりたくないのかダウドは横見ず只管スープを啜っている。
 
「おい、金髪の坊や!」
 
「僕ですか?」
 
「名前はなんつーんだい?」
 
「アルベルトですけど……」
 
「あんた、あたしの知り合いにそっくりだね!名前も同じたあね!」
 
「はあ……」
 
(標的がアルに変わったな……)
 
ジャミルは安心した様に再び料理に手を付けた。
 
「飲め!」
 
「僕、未成年ですけど……」
 
「いいから飲め!」
 
「はあ……」
 
 
30分後……。
 
「……じゃーみぃー……、ヒック……!」
 
「うわっ!アルか……!?」
 
角女につき合わされ、アルベルトはすっかり出来上がって
しまっていた……。
 
「ひっく……」
 
「何杯飲んだんだよ……」
 
「スぺシウム光線……!てめーこの野郎!」
 
「おーい……、酒臭えなあ……!何がスぺシウム光線だよ……!」
 
「く……、きゅ……、きゃははは!」
 
そしてアイシャが狂った様に笑い出す……。
 
「まともに現場見れた事なかったけど……、マジで
性格変わるのな……」
 
「でしょ~?」
 
「はーい、スタジオのみなさ~ん、現場のアルベルトれーす……」
 
「これじゃ出掛けらんねえな……」
 
「えー……」
 
「いいよ、アルはオイラが見てるから二人で行って来てよ」
 
「4人で行こうよー!」
 
「中継がつながっておりまーす!」
 
「駄目っぽいな……」
 
「オイラ特に用はないから」
 
「……そう?」
 
「何か悪ぃな……」
 
珍しくジャミルがダウドに気を遣う。酔っ払いの世話を
押し付けて二人だけで遊びに行ってしまうのも本当に
申し訳ないと思っているのだが。
 
「いいのいいの、ほら、アル、部屋まで行くよ!」
 
「ウス!」
 
「……」
 
ダウドは酒乱アルベルトを引っ張り、部屋まで連れて行った。
 
「ダウドにお土産買ってきてあげようね……」
 
「う、うん……、そうだな……」
 
「……お客さん……、こんなとこで寝ちゃ駄目ですよ、