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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 勝利をこの手に!編

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「そうか……!そういやそうだよな!戻って来れたんだな、
俺達……!!」
 
「急ごう!出口はすぐの筈だよ!!」
 
アルベルトも立ち上がリ正面を向いた。
 
「♪んじゃあ、わーい!オイラ一番先ー!」
 
「あ、……オイ……、コラ待て、ダウドっ!!」
 
「じゃ……、僕は2番目で……、おっさきー!」
 
アルベルトもダウドの後を追い、走って行ってしまった。
 
「……せっかちな奴らだなー、ったく……」
 
「ジャミル……」
 
「ん?」
 
アイシャがジャミルの手を握った。
 
「……連れてって、一緒に……!!」
 
「アイシャ……、よーし、あいつら追い抜くぞ!!」
 
「うんっ!!」
 
二人は手を繋いで洞窟の出口目指し、走り出す。二人が目指す
洞窟の出口からは眩しい光が溢れていた……。

エピローグ ~いつか伝説になる~

「カンダタ親分~……」
 
「あー?」
 
「あいつら……、等々戻って来ませんでしたねえ……」
 
「でも、モンスター共の奴ら……、急に大人しく
なりましたねえ……」
 
「と、云う事は……、あいつら本当にゾーマをやったんスね、
すごいなあ……」
 
「でも……、等の本人達は……、戻ってこないんスね……」
 
「ぐす……、アイシャさぁ~ん……」
 
「やっぱり……、死んじま……」
 
「てめーらうっせーぞ!少し静かにしろ!!」
 
「ヘ、ヘイ……」
 
「……死に急ぎやがって……、バカガキ共……」
 
「親分……」
 
「おい、お前ら」
 
「へ、へい?」
 
「俺はたった今から……、賊稼業から足を洗う……」
 
「へ?そ、それって……」
 
「ここの土地ならまだそんなに顔も知られてねーし、
何とかやってけんだろ」
 
「へーい!……親分~っ!!俺ら何処までも親分に
ついていきまーっす!」
 
「こんなマスクも……、もう用済みだな……」
 
 
 
「ねえ、おじいちゃん……」
 
「ん?何じゃね、ポポタ」
 
「おにいちゃんたち……、いつかえってくるの……?」
 
「……それは……」
 
「やくそくしてくれたもん……、ゾーマやっつけたら……、
またあそびにきてくれるって……」
 
「ピキー……」
 
「ねえ、スラリン……、ぼく、いいこでなかないで
まってるのに、どうしておにいちゃんたちかえってきて
くれないの……?」
 
「ピキキ……」
 
「どうして……」
 
「じゃあ、ポポタがあいにいけばいいよ!」
 
「えっ?」
 
「ポポタがもうちょっとおおきくなんないと
だめだけどねー!」
 
「スラリン……」
 
「きっとおおきくなったポポタみたら、ジャミルもおねえちゃんも
びっくりしちゃうよ!」
 
「うん……」
 
「そのときは、ボクもいっしょにつれてってくれる?」
 
「うん、もちろん!いっしょにぼうけんしようね!」
 
「ピキー!」
 
「おじいちゃーん!」
 
「ポポタ、どうした?」
 
「ぼく、ぼうけんするの!スラリンと!」
 
「へ?」
 
「それでね、おにいちゃんたちをさがすの!」
 
「……それはちと……、無理があるのう……」
 
「でも……、ぼくまだこどもだし、なきむしだから……、
なにもできないから……、だからもうすこしおおきくなって
つよくなるの!」
 
「そ、そうか……」
 
「ぼく、すーぐおおきくなって、おにいちゃんたちに
あいにいくからねー!」
 
(……その間に……、帰ってきてくれるといいんじゃがのう……、
ジャミルさんや……)
 
 
 
「……きゃっ!?あーあ……、また割っちゃったわ……」
 
「大丈夫かい!?弥生……!!」
 
「平気よ、またお皿割っただけよ……」
 
「もうー、この子は……、そんな皿洗いなんかあたしが
やりゃいいんだから……!休んでなさいと言ったろう……!?」
 
「……大げさよ、お母さんは……、もう……」
 
「ほらほら、もうあんただけの身体じゃないんだよ……?」
 
「分かってるわよ……、あっ……!」
 
「どうしたんだい……?」
 
「また蹴ったわ……、うふっ、やっぱりこの子……、
元気がいいなあ……」
 
「あたしとしては……、女の子がいいんだけどねえ……」
 
「あら?私は男の子がいいわよ、ジャミルさんみたいな……、
元気な男の子……」
 
「弥生……」
 
ジャミルさん……、またいつか……、きっと会えますよね……?
あなたに見て欲しいの……、私の中に宿った小さな命……
 
 
「……お父さん……」
 
「んー?」
 
「いい加減に……、お母さんの所に帰ろう……?」
 
「……んー?最近耳が遠くなって……、齢かな……」
 
「……お父さんっ!!」
 
「弱ったなあ……」
 
「あ、外見て……、お父さん!モンスターがいなくなってるし、
うわあ……、明るいお日様が出てる……!!」
 
「……何?」
 
「わーい!これでお家に帰れるー!私一人でも先帰るね、
じゃあね!お父さん!」
 
「……こ、こら……、待て……、待ちなさあーい!!」
 
 
 
「ジョニーよ……、どうだ、民の様子は……」
 
「は、漸く……、この国に満ち溢れた光に……、皆、喜びと感声を
上げております……」
 
「そうか……、やってくれたのだな、あの若者達が……」
 
「国王様……、、国王様もそろそろ玉座にお戻りになられては
如何ですか……?」
 
「しかし……、儂は……」
 
「やはりあなたはこの国に必要とされているお方です……、
民も皆、それを待ち望んでいる筈です……」
 
「……」
 
 
 
「……よっこいしょっと……!ふう~、朝のゴミ出し終わりっ!」
 
「ねえ、ファラちゃん……」
 
「な、何だい?おばちゃん……」
 
「あんたんとこのジャミルちゃん、あれから又何処か
行ったみたいだけど……」
 
「さ、さーねえ……、フーテンだからね、あいつ、
またどっかで遊び歩いてんだろ……」
 
「へえー、それでもちゃんとあの子は勇者やってんだねえ、
凄いねえ……」
 
「……話はそれだけかい?」
 
「え、ええ……、ああ…」
 
「……用がないんなら、あたい帰るから……!じゃあね、
おばちゃん!」
 
「何だい、カリカリしちゃって……、全く今時の子は
カルシウムが足りないねえ……」
 
「フン……、あんたに一体ジャミルの何が解るっていうんだい!」
 
あのさ、ゾーマの事は町の奴らには言うなよ?
皆、バラモスがいなくなった事で安心してんだ……
けど、奴が下っ端だったなんて判ったら……、また皆が
不安になんだろ?
 
「……早く帰って来なよ……、ジャミルの……ばぁ~か……」
 
 
 
「こうしてこの国には再び光が戻りました……」
 
「ねえ、おうたのおにいちゃん」
 
「ん?何だい?」
 
「ゆうしゃのおにいちゃんたちは……、そのあと、
どうなっちゃったの?」
 
「それはね……」
 
「……しんじゃったの~……?」
 
「……」
 
「二人ともー、夕ご飯の時間ですよー!」
 
「あ、おかーさんだ!」
 
「おかーさん!」
 
「あら、こんばんは、ガライさん」
 
「どうも、今晩は」
 
「勇者様のお話ですか?」
 
「あ、はい……」