二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 ドタバタ子育て

INDEX|1ページ/9ページ|

次のページ
 
子育て4人組

ジャミル達はリムルダールでの買い出しを終え、一旦自分達への
船へと戻った。
 
「これからどうしようか?」
 
「そうだなあ、何処かチビが安全に過ごせる場所でも
あれば……」
 
「ルビス様の処はどうだろう……?」
 
「おっ、アル!それいいぞ!」
 
「ルビス様の処なら、これから僕らがどうしたらいいのかも何か
助言をくれると思うんだ……」
 
「決まりだね、行こうよお!」
 
しかし……、アイシャはルビスの処へ行くのに余り乗り気では
なかった……。
 
「アイシャ……、どしたよ?」
 
ジャミルが尋ねてみるが、アイシャははっとし、
慌てて返事を返す。
 
「えっ……?え、えーと、何でもないわ……」
 
「そうかい?だったらいいんだけどよ……」
 
「……」
 
(私だって……、最近随分胸が大きくなったと思うの……、
負けないんだから……)
 
……一年前の事にまだ執着心を燃やすアイシャであった……。
 
「ぴ……、ぴい~……」
 
チビが急にぐずりだし機嫌が悪くなる。
 
「あっ、チビちゃんどうしたの?お腹空いたのね、
はいはい」
 
アイシャが哺乳瓶で丁寧にチビにミルクを与える。
 
「ちゅっ、ちゅっ……」
 
「しかし、こうして見ると……、小せえ内はドラゴンも
人間の赤ん坊と変わんねえな……」
 
「……」
 
アルベルトがジャミルを見た。
 
「なんだよ……」
 
「いや、何でも……」
 
「はっきり言えよ!」
 
「い、いや……、何か君らの子……、みたいだなあ……、
と、プッ……」
 
「……すごく殴りたいんですけど……、アルさん、
一発殴りますよーっ……!」
 
しかしアルベルトは笑いが止まらず……と、
また騒動が起きる……。
 
「きゃーっ!チビちゃんがおしっこしちゃったわあーっ!」
 
「……オイラの顔に……、発射されたし……」
 
「ぴーっ!」
 
まだ子育てに慣れていない一行は時にあたふた、
ドタバタになるのであった……。
 
「処で……、こいつは男なのかな?女なのかな?」
 
ジャミルがチビの股を覗いて確認しようとする……。
 
「ちょっ、よしなさいったらっ!ジャミル!!」
 
「ぴ?」
 
アイシャが顔を赤くし、慌ててチビをジャミルから
取り上げる。
 
「いいじゃん、ちょっとち〇この確認するだけだよ……」
 
「ち……こ?」
 
「……チビちゃんが覚えちゃうでしょーーっ!!」
 
アイシャが火を吐いた……。
 
「さすが……、母親ドラゴン……」
 
ダウドがぼそっと呟く……。
 
「基本的にドラゴンは無性別だから……、どっちでも
ないんだよ、アイシャ」
 
「えっ?そうなの、アル……」
 
「でも、竜の女王様は女王様なんだから……、
女の人だよね……」
 
「もしも人間の姿になったとしたら……、ねえ、その辺
どうなのかしら?」
 
「教えてよお、……〇井さあん……」
 
「……おい、ダウド、誰に言うとんねん、誰に……」
 
「ちびのちこある?」
 
「!!!」
 
「やべえ……」
 
ジャミルがこっそり逃げようとするが……。
 
「……ジャーミール、どうするのー?チビちゃんが……、
もう変な事覚えちゃったんだけど……?」
 
アイシャが腰に手を当ててジャミルの前に仁王立ちになる……。
 
「せ、性教育だよ、うん、性教育……」
 
「……なーにが性教育よっ!!待ちなさーいっ!!
ジャミルーーっ!!」
 
「ひええええーーっ!!」
 
「……ま、まあ……、このPTじゃ、碌な事覚えるのも
時間の問題だね……」
 
「このPTって事はアルも一緒に含まれてんだけど……」
 
「うえっ……、そうでした……」
 
「ぴ!きゃっきゃっ!」
 
船内でドタドタ追い掛けっこする二人を見て
チビが異様に喜ぶ。
 
「でも……、大分チビちゃん……、最近ちゃんとお喋りが
出来る様になってきた様な気がするんだけど……、ホント
凄いよねえ……」
 
ダウドがチビを抱き上げる。チビはダウドの顔にすりすり、嬉しそう。
 
「やっぱり頭はいいんだね……、この分だと成長が凄く早いかも
しれないね……」
 
「ねー、あるとだうは、ちこある?」
 
「……一旦そこから、離れようね、チビ……、さあミルクの
続きだよ……、沢山飲んで大きくなるんだよ……」
 
アルベルトがアイシャの後を引き続いて、ミルクをチビに飲ませた。
 
「ちゅっ、ちゅっ……」
 
 
そして、夜中……。
 
「困ったなあ……、どうしよう……」
 
「……びいいーっ!びいいーっ!」
 
 
「ん?どうしたんだ……?」
 
「甲板の方だよ……」
 
「チビちゃんかなあ……」
 
男衆が甲板に行ってみると、チビを抱いたアイシャが戸惑いながら
オロオロしていた。
 
「アイシャ、何かあったか……?チビの具合でも悪いのか……」
 
「あっ、ジャミル、皆……、困ったわ……、チビちゃんが急に
鳴き出して……、お腹はいっぱいの筈だし……、おしっこもうんちも
したし……、どうしたのかしら……」
 
「……情緒不安定なんだよ、人間の赤ん坊の夜泣きと同じだよ……、
心配ないと思うよ……」
 
「うん……」
 
アルベルトもそっとチビに触れ、アイシャが優しく
チビの身体を摩る。
 
「みんないるから大丈夫だよお、ね、チビちゃん……」
 
「ほーら、ねろねろ、チビ~、……何も心配いらねえぞ~……」
 
「ぴ……、ぴ……」
 
チビは皆の顔を見ると落ち着いた様で、漸く眠った……。
 
「……今日はこのまんま皆で此処で寝るか……?」
 
「うん、星を見ながら寝るのもいいね……」
 
「今夜は凄く綺麗な夜空だねえ~……」
 
「ふふ、みんな来てくれて良かったわね、チビちゃん」
 
「ぴぴゅう~……」
 
 
チビを囲んで4人は幸せな夜の一時を過ごしたのであった。
 
「ぴ……」
 
(ずっと……、いつまでもこのままでいれたらいいのにね……)
 
アイシャがそっと寝ているチビに触れた……。
 
 
次の日……。
 
「……???……っ!!」
 
朝、変な違和感で一番最初にダウドが目を覚ました……。
 
「濡れてる……、オイラ、まさか……、も、洩らしちゃった訳……?」
 
口に手を突っ込んでダウドがオロオロしていると……。
 
「ぴいー!」
 
「チビちゃん……?あ、そうか……、君がオイラの処で……、
そうかあ……、とほほ~……」
 
皆に見つからない様……、こっそりダウドがズボンを取り換えに
船室まで下りて行った……。
 
 
段々と……、日が経つにつれ、チビの成長も目覚ましい
物があった。
 
「後、どれぐらいでルビスの塔だ?」
 
「えーっと、もうそんなに時間掛らないと思うよ……」
 
「……うわーっ!チビちゃーん!駄目だよお!!火吹いちゃあ!
船燃えちゃうよお!!」
 
「♪ぴーーっ!」
 
「この頃、小さいブレス吹ける様になったからね……、もう、どんどん
大きくなるわね……」
 
チビはパタパタと嬉しそうに飛び回る。
 
「ジャミルーっ!チビとあそぼーっ!!ぴーっ!」
 
「へえへえ、お前大分カタコトも卒業したな……」
 
「ぴーっ!!」