zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 ガライ、ふたたび。
「そうだな……、やれやれ、やっと長い家出も終わるか……」
「……ええ、本当に長い遠回りでしたが、こんな素直な気持ちになれたのも
ジャミルさん達のお蔭です……、本当に有難うございました……」
最後の挨拶で、ガライが皆に深々と頭を下げた。
「……良い歌が歌えるといいですね、頑張って下さいね……」
「はい、アルベルトさんも……、大変お世話になりました……、
ですが……」
「?」
去り際に、ガライがジャミルにつかつかと近寄って行く。
「……早く伝説になって下さいね、ジャミルさん……、
一刻も早く……、僕の歌の為に……」
「だ~から~!……無理言うんじゃねえよお~……」
「ジャミルったら……、最後までガライさんに押されっぱなしねえ……」
呆れながらアイシャがくすくす笑った。
「ほんとだよお……」
「あはは……」
そして……、ガライはラダトームを去って行ったのだった……。
作品名:zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 ガライ、ふたたび。 作家名:流れ者