zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 懐かしき人々と・2
「フン……、全く下賤な奴らだ……、猿以下だな……、
まあいい、おいで……」
「……ぴい……」
青年がそう言うと……、青年の陰から何かが姿を現した……。
「?……あ、あああっ……!!」
「な、何で……」
「チビちゃんが……、もう一匹……?」
「嘘でしょ……」
ジャミル達は戸惑いを隠せず、突如現れたチビと瓜二つの
紫色の小さなドラゴンを交互に見る……。
「君達が今、匿っているそのドラゴンが光の力を持つのなら……、
この子は闇の力を持つ、ダークドラゴンなのですよ、……バカな君達に
分かりますか……?」
「……う、うるせっ!!ちゃんと説明しやがれっ、だから、
そのドラゴンが何だっつーんだよ!チビと何か関係があるってのか!!」
「おや、分かっているじゃないですか……、ふん、……この子達は、
元々一匹で一つの存在だったのですよ……」
「どういう……、事だ……?」
「光の力と……、闇の力を持つドラゴンなのです……、どうやら誕生の際に
精神が分裂し身体も二つの存在に分かれた様なのです……」
「な……、んだと……?」
「……もう一つ、付け足しておきましょう……、その鳥を操ったのも
この子が生まれつき持った邪悪な闇の力によるものです……、
まあ、襲う様に指図したのは僕ですがね……、早い話が、僕達の
共同作業ですよ……」
……突如現れた謎の男からの衝撃の真相にジャミル達は更に
苦しめられる事になる……。
作品名:zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 懐かしき人々と・2 作家名:流れ者