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zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 助っ人、小悪魔!?

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「わっかりましたよーだっ、……たく!」
 
不機嫌な顔をしながら、ダウドがヘアスタイルを戻しに掛った。
 
(……何かやばかったな、あいつ……、急に男らしくなったか……?)
 
何となく、ダウドから危機感を感じたジャミルであった……。
 
 
そして、次の日の朝……。
 
「おい、バカ猿……、起きろりゅ……!」
 
「……?てめっ、誰がバカ猿だっ!!」
 
「いいのかりゅ?また、ヘタレと団子娘がいなくなってりゅよ……」
 
「な……!?又かっ、ダウド、アイシャっ……!!」
 
ジャミルが慌てて飛び起き、二人を探すが何処にも姿が見当たらない。
……再び起きた事態にジャミルは呆然と立ち尽くす……。
 
「いねえ、何処にもいねえ……、んな事あるかよ……」
 
「森の奥まで又見に行ってみたらどうりゅ?リトルはめんどくせーから
此処にいりゅ」
 
「そうしてみるか……」
 
「よし、さっさと行けりゅ、しっしっ!あーしっし!」
 
手でジャミルを追っ払う様に小悪魔が行け行けをする。
 
「……はあーっ、んとに役に立たねえな、あの小悪魔はよ、
まあ昨日はラフレシアの件でどうにか助かったけどさ……」
 
又一人になってしまったジャミルだったが、必ず又、仲間を全員
見つけ出してみせるとそう思いながら再び森の奥へと踏み出して行った……。

地獄島からの脱出

……ジャミルがもう一度、森の最深部まで再度足を運ぶと……、
其処で見た物と、待っていた者は……、昨日、ジャミル達に親切に
声を掛けてくれた、あの妖精であった。妖精は側に巨大なラフレシアを
従えていた。そして……。
 
「うふふ、来たわね、お馬鹿さん!」
 
「……ダウド、アイシャ……!!」
 
ラフレシアの蔦に捕えられ、意識が無い二人の姿であった……。
 
「どう言う事だよ、おい……、二人を放せよっ……!!」
 
「あたしは妖精なんかじゃないさ、……この島を支配してる
ラフレシアの精さっ!こうやってこの島で美味しい獲物が掛るのを
待ち続けてんだよ、さあ、あんたもおねんねしてあいつらと一緒に
栄養になんなっ!!」
 
先程まで森だらけだった周囲は一瞬にして無くなり、只のだだっ広い
砂浜と化す。妖精自らもSM女王の様な姿になり、ラフレシアに向け
鞭を振ると、従えているラフレシアがジャミルに向けて蔦を伸ばしてくる。
 
「お断りだねっ、誰がっ!」
 
ジャミルは急いで背中の鞘から王者の剣を抜き、素早く蔦を叩き切る。
 
「おや、中々やるね……、これこそ何年もあたしが待ち望んでいた
獲物!食べごたえがあるってもんだよっ!!」
 
「……何だっ!?」
 
ジャミルの周囲から更に何十匹のラフレシアが生え、ジャミルの
手と足に絡みつく。もはや周囲はラフレシア地獄で埋め尽くした
光景であった。何とか手を動かして、王者の剣で蔦を切ろうとするが
手に蔦が絡まり自由が効かないのであった。
 
「何だよ、この島は元っからラフレシア島だったのかよっ、……あっ、
く、くそっ……!!」
 
ジャミルは掴んでいた王者の剣を地面に落としてしまう……。
 
「ははっ、いい光景だねえ!そのまま辱めをうけなっ!!」
 
「……あっ!?あ、あ、あ、あああーーーっ!!ああ、ううー!!」
 
蔦はジャミルの体内の中にまで入っていこうとし、耐えられないジャミルは
苦痛で悶える……。
 
「バカ猿っ!!何やってりゅ!真面目にやれりゅ!!……メラメラ凜子の
メラゾーマりゅ!!」
 
「な、何だと……!?」
 
「リトルっ……!来てくれたのか……!?」
 
小悪魔が辺り一面にメラゾーマを放ち、周囲のラフレシアを
あっと言う間に焼却させた。
 
「もったいないりゅ……、けど、幾らリトルでもこの量は
食えないりゅ、無念……」
 
「くそっ、厄介なのがいたんだねっ!!」
 
「取りあえず助かった……、おい、リトルよう……、俺の手に
絡みついてる蔦……、どうにかしてくんね?これじゃ動けねんだよ……」
 
屈辱に耐えながらも……、ジャミルがどうにか小悪魔に頼んでみる……。
 
「おっほーっ、いい光景りゅ!!けけけのけーっ!!暇だから
わざわざ見に来てやった甲斐があったもんりゅねーっ!!」
 
「くそっ、この野郎……、けど、今はこいつに頼るしかねえんだ……、
……そうだな、どうにかしてくれたら、一回だけ、お前のいう事
聞いてやらあ……」
 
「ホントかりゅ?嘘偽りないりゅね?」
 
「本当さ、但し一回だけだぞ……、本当に……」
 
「んだらば、リトルの夕ご飯は暫く飽きるまで大盛り牛飯丼に
しろりゅ!お前の分もみんなよこせりゅ!!」
 
「……分ったよ、仕方ねえな……」
 
「遊んでる暇なんかあるのかい、あんた達!!そらそらそらそら!!」
 
「ま、またっ……!!」
 
ジャミルと小悪魔が交渉している間にもラフレシアの精は
間髪入れずにどんどん違うラフレシアをジャミル達の前に召喚する。
 
「頼む、リトル……!!このまんまじゃ俺ら全滅だぞ……」
 
「仕方ないりゅ、特別にこの、どエラ~イ、リトル様が魔法で
援護してやるから、馬鹿猿はさっさとあの厄介なSMババアを
やれりゅ……!!」
 
小悪魔はそう言うと速攻でジャミルを拘束している蔦を自身の
フォークで叩き切った。
 
「やった……!!よしっ、ダウド、アイシャ、待ってろよっ、
今行くからな……!!」
 
「くっ、小癪なっ……!!」
 
「一気に燃やすりゅよーーっ!!べギラゴンっ!!」
 
小悪魔の魔法があっと言う間にどんどんラフレシアを燃やしていく。
 
「……やっぱり、本当に悪魔族の王子だったんだ……、口だけじゃ
なかったんだなあ……」
 
呟きながらジャミルが王者の剣を片手にこの島の首領格であろう
ラフレシアの精の元まで走る。
 
「くっ、……こうなったらお前だけでもあたしの中に取り込んでやるっ!!」
 
「俺をなめんなよっ!!」
 
ラフレシアの精張本人もジャミルに向け、長い蔦を伸ばすが
ジャミルは速攻で蔦をたたっ斬る。
 
「……!!う、嘘……ぎゃああああーーっ!!」
 
…そして、王者の剣が身体を斬り刻み、ラフレシアの精は
その場に崩れ落ちた……。
 
「おい、ダウド、アイシャ、しっかりしろよ、おいっ!!」
 
拘束していたラフレシアも叩き斬り、何とか二人共助けるが……。
 
「ふん、体力を吸い取られてるから暫くは目を覚まさないりゅよ、
どうせ……」
 
「……よし、俺のべホマズンで……、なんとか……」
 
「く、くくく……、このままで済むと思うな……、あたしが
消滅する前に……、お前らも消滅させてやるよ、この島ごとね……、
道連れさ……」
 
「何っ……!?あ、あああっ!?」
 
「りゅりゅーーっ!?」
 
ラフレシアの精は最後の力を振り絞り、大量のラフレシアを
その場に召喚させ島は大量のラフレシアで埋め尽くされた
地獄絵図と化す……。
 
「冗談じゃねえよっ、こんなにいたら幾らなんでも、俺達コイツで
埋まって窒息死しちまうよっ!」
 
「ぎゃあああーーうううー!!バカ猿ーーっ!!何とかしろりゅーーっ!!」