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zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 vs神竜

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「弱者の無駄な抵抗か……、まあ良い、好きにしろ……」
 
完全にコケにされ、ジャミルに更に怒りの闘志が沸いた。
……何が何でもこいつに絶対に勝ち、チビを連れて帰ると……。
 
「……で、どうするのさあ……」
 
ダウドが不安そうにジャミルに顔を寄せた。
 
「それなんだけど……、アルとアイシャは、確か、
モシャス使えたよな……?」
 
「う?うん……、覚えてるわ……」
 
「あまり使った事ないけどね……」
 
「……二人とも、俺になってくれや……」
 
「……え、ええーーっ!?」
 
アルベルトとアイシャが同時に揃って声を上げた……。
 
「い、嫌だよ……!」
 
「アルっ!速攻でストレートに言うなっつーの!」
 
「わ、私も……、だ、だって……、ジャミルになるのよ……?
……恥ずかしいじゃない……、えーと、ジャミルになるって事は……、
……きゃああーっ!!」
 
顔を真っ赤にして、アイシャも嫌々をする……。
 
「おいおい、何想像してんだよ……、これも作戦のうちなんだよ、
……チビを取り戻さなきゃ……、絶対、何としても……」
 
「そうなんだけど……」
 
「お前らは普通にMP多いだろ?だから、俺に変身してべホマズン、
ギガデイン連発して……、フォローしてくれればな……、と……」
 
「成程……、でもなあ……」
 
どうしてもアルベルトは気が乗らない顔をする……。
 
「アル、わ、私はやるわ……、チビちゃんを助ける為ですもの……、
頑張るわよ……!」
 
「……分った、アイシャがそこまで覚悟してるのなら……、
僕もやるよ……」
 
「覚悟って……、なんつー言い方だよ、たく……」
 
チビの為に……、アルベルトとアイシャも気持ちを決めた様であった。
 
「あの、オイラは……?」
 
「賢者の石で回復に回ってくれ、とにかく……」
 
「分ったよお……」
 
「よし、えーと、……ゴホン!」
 
ジャミルは咳払いをすると、もう一度神竜と向き合う。
 
「……モシャスっ!!」
 
アルベルトとアイシャが声を揃え、同時にジャミルの姿になる。
 
「……ほお、中々、手の込んだ事をするのだな……、
小賢しい……」
 
「うわ……、ジャミル増殖だあ……」
 
横で見ていたダウドがしかめっ面をする……。
 
「うるせー、バカダウド、黙れっ!!」
 
「はあ、何で僕がこんな……、はあ~……」
 
「……や、やっぱり、恥ずかしいわあー!きゃああーっ!!
もうお嫁に行けなーいっ!!」
 
アイシャが慌てて、おまたを押さえるポーズをとる……。
 
「よし、……いつでもいいぞ、掛ってこいや!」
 
ジャミルが神竜に挑発をすると、神竜も鼻を鳴らした。
 
「何を考えているのか知らんが……、全くお前達は命知らずだな、
……では、行くぞ……!!」
 
「こっちも行くぞーーっ!!……突撃ーーっ!!」
 
3人のジャミルが、神竜に突っ込んでいく……。
 
「……ギガデインっ!!」
 
「私もっ!ギガデインっ!!」
 
アルベルトとアイシャは惜しみなくギガデインを連発し、
神竜を押しまくる。
 
「……何だか、自分で実際使ってみると、あまりの凄さに
びっくりしてるよ……」
 
「本当ね……、凄い威力だわ……、手が痺れてるもの!」
 
「だろっ、だろっ!?」
 
「小癪な……、では、これでどうだ……?」
 
「……?あっ!!」
 
「元に戻っちゃったわ!」
 
神竜が凍てつく波動で二人に掛かっている補助魔法の効果を
解除したのだった……。
 
「んなろ……、むかつくな……」
 
「も、もう一度……!モシャス!!」
 
アルベルトはすぐさま、再びモシャスを唱えるが……。
 
「眠れ、小娘……!!」
 
「……?え、ええ……、あ……っ……」
 
「ああっ、アイシャがっ!眠っちゃったよお!」
 
神竜がカッとアイシャを睨みつけると、アイシャは一瞬で
眠ってしまった……。
 
「……おい、アイシャ、起きてくれよっ、頼むからさあ~!」
 
「……目覚ましなど掛けている暇はないぞっ!!」
 
「え?うぎゃあああああっ!!」
 
アイシャを起そうと隙を見せた処へ神竜が巨大な身体で
ジャミル達に圧し掛かり、一気に大ダメージを与え、4人は
神竜に潰され掛かる……。
 
「……ぐえええ……、重いい……」
 
「うう~、痛いよお~、か、回復しなきゃ……」
 
神竜に潰されそうになりながらも、何とかダウドが賢者の石で、
ダメージを回復する……。
 
「きゅぴ、皆……、もうチビの事は本当にいいよお……、
だから……、逃げて……」
 
「チビ、うっせーぞ、黙ってろ……、くそっ、今逃げたら、
何の為にマジで此処まで来たか分かんねーだろ?……大丈夫だ、
絶対勝つから、俺達を信じろ……」
 
そう言いながら、ジャミルがよろよろと立ち上がる……。
 
「ぴい~、……ジャミルう……」
 
やがてアイシャも目を覚まし、もう一度モシャスを掛け
ジャミルの姿になる。
 
「よくもやってくれたわねっ!えいっ、……べホマズン!!」
 
アイシャがべホマズンを唱え、瞬時に全員の傷ついた身体を全快させた。
 
「フバーバっ、スクルト!!」
 
「バイキルト!!」
 
「……無駄だと言っておるのだ!」
 
アイシャとアルベルトは、ありったけの補助呪文を掛け捲る。
が、神竜に悉く、魔法を解除されてしまう。その都度、魔法を
掛け直すのだが、その間に神竜は4人に容赦ない攻撃をバンバン
仕掛ける。
 
「あっ!?ま、また……!折角掛けた魔法を……」
 
「何度だってやるわよっ!……モシャスっ!!」
 
「愚か者めが!!」
 
神竜は4人に向かって噛み砕き攻撃をし、又一気に大ダメージを与え、
瞬く間に窮地に追い込む……。
 
「……ハア、……やっぱ、半端じゃねえなあ……、畜生……」
 
「もう、駄目だよお……、勝てないよ、……オイラ達じゃ……」
 
「……諦めちゃ駄目よ、ダウド……、信じるのよ、勝てるって、絶対に……」
 
「でも、幾らジャミルの姿になっても、短期でどうにかケリを
つけないと……、MPにも限りがあるし……、何とか……、くっ……」
 
「……どうだ?自分達の無力さを思い知ったか?このまま大人しく
撤退すると言うなら、此処で許してやってもよいぞ……?」
 
「……うっ、うるせーーっ!……黙れこんにゃろーーっ!!」
 
「!?こ、小僧……!!くっ!!」
 
ジャミルも負けじと無我夢中で神竜に突っ掛り王者の剣で
大ダメージを与える。間を逃さず、アルベルトとアイシャも
再びモシャスでジャミルになりギガディンを連発する。
 
「……はあっ、いい加減に倒れてくれよ、頼むからさ……」
 
「諦めろと言っておるのだ!しつこい奴らめ!!」
 
神竜は4度目の凍てつく波動をアルベルト達に掛け、
又も魔法を解除されてしまった……。
 
「……ああっ、ま、また……、くっ!どうしたら……」
 
流石に疲れが来たのか、アルベルトも少し弱気な態度を見せ始める。
 
「あいつのHPも、もう大分減ってる筈だ……、……もう
モシャスはいいよ、お前らのありったけの魔法をあいつに