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zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 vs神竜

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「ぴいい……」
 
ふと、ジャミルとチビの目が合う……。
 
「……お前達なら……、大丈夫だな……」
 
「神竜……、俺達を……信じてくれるのか……?」
 
「きゅぴ、神竜さん……」
 
「しっかり、守ってやってくれ、頼むぞ……」
 
「ああっ!任せてくれよっ!!」
 
「それから、又我と相手をしたければいつでも挑戦を
受けて立つぞ、一度ゼニスの城まで来ればもう、いつでも
此処まで来れるであろう……」
 
「……と、言う事は……、ゼニスの城までは、ルーラで来れるんですね?」
 
アルベルトが訪ねると、神竜はそうだ、と頷いた。
 
「っしゃあ!んじゃあ、又来らあ!今度こそ制限時間内に
叩きのめしたるわ!」
 
「フン……、小生意気な……、その台詞そっくりそのまま返してやる……、
だから今日は早く帰れ……」
 
「へーい、帰るよーっ!んじゃ、またーっ!」
 
「全く……、つくづくおかしな奴らだ……、だがこの先……、奴らが
どれだけ成長するかそれも又、見物ではあるな……」
 
神竜はそう呟きながら、塔を去って行く4人の姿を見送った……。
 
 
そして、アリアハンの城では、その夜、ジャミル達4人とチビの
無事の帰還を祝い、盛大なパーティが行われた。テオドール国王も、
城の兵士達も、町の民も皆集まり、それは賑やかで楽しく明るい宴となった。
 
「それでは……、世界を2度も救ってくれた勇者、その仲間達……、そして、
聖なるドラゴンへ……、栄光を称える……!!」
 
「おおおーーっ!!」
 
国王の号令で、皆が一斉にグラスを掲げ、祝杯を上げた。
 
「何か、照れんなあ、へへ……」
 
「……だから、別に君は照れる玉じゃないんだからいいって、
前にも言ったでしょ……」
 
「はあ!?うるせーな!このシスコン!!」
 
「もうっ!やめなさいったらっ!!」
 
「んーっ、お肉うー、おいしいねえー、チビちゃん!」
 
「きゅっぴー!」
 
ダウドとチビは幸せそうに肉を頬張った。
 
「あっ、チビちゃんいたっ!ちょっとダウド、あたいにも
チビちゃん貸してよっ、皆が待ってんのよ、ほらほら!チビちゃん、
行こう!一緒にお相伴よっ!」
 
「ぴー?おしょーさん?」
 
「あ、あああ……、チビちゃ~ん、行っちゃったあ~……」
 
一緒に彼方此方回りたいらしく、ファラがチビを抱えて
連れて行ってしまった……。
 
「しっかし、チビは本当に引っ張りだこだなあ……」
 
「本当ね、明日から又忙しくなりそうね……、チビちゃん……」
 
「……これで本当に一区切りついたし……、僕も明日、ラーミアとまた、
一緒に旅に回ろうと思うんだ……」
 
「そうか、……アルは修行の旅か……、アイシャはどうするんだ……?」
 
「うん、私も今度こそ故郷に帰らなきゃ……、チビちゃんも、もう
大丈夫みたいだしね……」
 
「はあ、いよいよ、本当の凱旋だねえ……、アルもアイシャも……、
絶対又会おうね、約束だよお……」
 
「ダウドったら……、お肉食べながら泣かないでよ、もう……、
ほら……」
 
「うっ、このお肉……、しょっぱいよお……」
 
「ジャミルも頑張りなよ?早く伝説になれる様にさ……、
じゃないと……、ろっと!……の、称号貰えないよ……?」
 
「……な、何の称号だよ……、俺は、んなモンいらねーよ……」
 
「……ふふっ、ふふふっ……」
 
珍しくアルベルトが声を出して笑った。
 
「たく……、はあ、でも、まだ神竜だってちゃんと倒してねえんだし……、
まだまだやる事は沢山あんぞ?……だから……、お前ら絶対
又来いよ……?」
 
「アル、アイシャ……、また会えるよね……」
 
「……会いに来るわ、……絶対……」
 
「その日まで……、さよならだね……」
 
 
 
それから……、穏やかに時は流れ、又2年の歳月が流れた……。
 
 
「……ジャミルーーっ!いつまで寝てんのーーっ!!起きろーーっ!!」
 
「う、うわっ……!?」
 
又ファラにフライパンでブン殴られるのかと思い……、ジャミルが
慌てて飛び起きる。
 
「うん、宜しい……、ちゃんと起きたねっ!……今日は又お城に
呼ばれてるんでしょ?一体何なんだろうね?」
 
「……うーん、なーんか悪い予感しかしない……」
 
「何言ってんの、早く支度しなよ!」
 
「うう……、一番最初の頃を思い出すなあ~……」
 
「ジャミルー!支度出来たー?お城に行くんでしょー!早く、早くー!
……まーだ支度出来てないんだあー!」
 
「ぴいいー!」
 
支度を始めた頃、ダウドがチビを連れて勝手に部屋に入って来る……。
 
「んだよ、お前、随分早いな……」
 
「えへへ、今日は朝、5時に目が覚めちゃった!」
 
「……ご、5時……?」
 
「きゅぴー!ジャミル、近所のおじちゃんがゆで卵くれた、はいっ!」
 
チビが串に刺した硫黄臭いゆで卵をジャミルに差し出す。
 
「いいよ、お前が貰ったんだから、お前食えよ……、それより……」
 
「ぴきゅ?」
 
「よっと、……うーん、お前……、あれから全然大きくならなくなったなあ……」
 
ジャミルがチビを抱き上げベッドに寝転がる。
 
「ドラゴンは長寿だから……、これから……、ゆっくり、ゆっくり……、
時間かけて成長するんじゃないの?」
 
「そうか……、んじゃあ、まだまだお前も子供だなあ……」
 
「ぴきゅ!チビ、もう大人ー!」
 
チビがジャミルに飛びつき、ジャミルの顔に悪戯する。
 
「……あたたた!だから、鼻の穴に爪突っ込むのはいい加減よせっ!」
 
「じゃあ、ゆで卵は入る?」
 
「……入らねーよっ!」
 
「こら、あんたら何やってんの!もう時間だよ、早くお城いきなよっ!
まーだもたもたしてんの!?」
 
……包丁を持ったファラが部屋に顔を出した……。
 
「へえへえ、んじゃ……、行きますかね!」
 
「うん……」
 
「いってらっしゃーい!」
 
ファラに急かされ、チビに見送られて、ジャミルとダウドは
アリアハンの城へと向かう……。
 
 
「おお、よくぞまいった、勇者達よ、久しぶりであるな」
 
「こんちは、国王さん、で、今日は何の用だい?」
 
「……実はな……、再び、ギアガの大穴が開いた……と、言う噂が
流れておるのだ……」
 
「ええっ!?」
 
「マ、マジでか……!?今更……」
 
「また何かの前兆かなあ……」
 
いつもの如く、ダウドがオロオロし出した。
 
「それでな……、実はこの城に、こんな物が届いておったのだ……」
 
テオドールは城に届いたと言うレトロなテープレコーダーと
カセットテープを二人に見せた。
 
「おいおいおい、何なんだよ、マジで……」
 
「とりあえず……、聞いてみようよお……」
 
ダウドがテープレコーダーのスイッチを入れると、……聴こえて
来たのは……。
 
 
……おーほほほほ!馬鹿勇者達ー!お久ー、なのねー!
 
なのねー!
 
なのねー!
 
 
「なのね……?なーんか、懐かしい様な……、聞いてて
腹の立つ様な……」
 
 
ボクら、カネネーノネー3兄弟はこのたび、凄ーい力を