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zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 vs神竜

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手に入れたので、世界を制覇する大魔王になるのね!
 
のね!お前らはこの、どえらーいボクらにひれ伏すが良いぞ!
なのね!
 
謝ったって、もう許してやらんのね!
 
と、いうわけで……、ギアガの大穴も又開いたので、ボクらは
下の世界にこれから又行くのね!
 
数年前、お前の連れに飛ばされた時、ボクら何故か上の世界に
戻って来ちゃったのね!だから、今まで上の世界のどっかに
隠れてたのね!
 
 
「……冗談言うなよ……、たくっ、何処まで得体が知れない
奴らなんだよっ!」
 
 
と、言う訳で……、さいならー!なのねー!!ちゃんと聞いてる!?
さいならなのねえー!!
 
 
録音の最後には……、嫌味なのか、巨大な屁の音がついでに入っていた……。
 
 
「おおお、俺……、マジで生きるのが嫌になってきたわ……」
 
ジャミルがコテンと首を思いっきり曲げた……。
 
「……そう言う訳なのだ……、勇者達よ……、これはもしや世界の
危機ではないであろうか……」
 
「どこが危機なんだっ!!あ~っ、たくも~っ!!」
 
「要するに……、又オイラ達に行けって事ですよねえ~?」
 
「う、うむ……、手っ取り早く言うと……、そう言う事だ……」
 
テオドールは……、申し訳なさそうな……、困った様な顔を
ジャミル達に向けた。
 
「……行くよ、ったく……、これじゃ無限ループだな、くしょ~……」
 
「しょうがないよねえ、これが勇者としてのジャミルの
お仕事だもんねえ~……」
 
 
仕方なく、又覚悟を決め……、城の外に出ると……、其処に……。
 
「……ジャミルっ、ダウド!あはっ!久しぶりー!!」
 
「アイシャ……?戻って……、来たのか……?」
 
アイシャはジャミルの姿を見つけると、駆け寄って思い切り
ジャミルに飛びついた。
 
「……僕達も、国王様に連絡を受けて……、又アリアハンに
来たんだよ、世界の危機だって……」
 
「アルっ!お前も来てくれたのか!?」
 
アルベルトも、ゆっくりとこちらに歩いて来た。
 
「う~ん?世界の危機?……、に、なるのかなあ~???
……で、でもっ、又二人に会えて嬉しいよお!これで4人
そろったねえー!」
 
ダウドもアルベルトとアイシャに駆け寄ると、喜びと再会の
握手を交わした。
 
「……何回世界の危機になるんだかな、はあ~……」
 
「きゅっぴ!チビもまた、皆と冒険行くー!」
 
アイシャの足元からチビもひょっこりと顔を出す。
 
「……やれやれ、これじゃ本当に……、何も変わんねえや……」
 
そう言いつつも……、何だかジャミルの顔は嬉しそうであった……。
 
「それじゃ、行きましょっ!まず目指すはギアガの大穴よっ!」
 
「行こう、ラーミアも待たせてるよ!」
 
「行こー!行こー!」
 
「きゅっぴー!」
 
「んじゃま……、行くかっ!!」
 
4人とチビは再び新しい冒険の第一歩へと踏み出すのであった……。
 
 
 
……その後、このお調子者の勇者が伝説になったのかは……、
それは誰にも分らない……
 
       けれど、……多分、きっと……         
 
 
                               fin