zokuダチ。セッション1 新生活暴走編
「また何か引っ張り出しやがったな……、いい加減休ませてくれよ、
馬鹿作者、ネ○トモで変な言葉教えてゲラゲラ笑ってんじゃねえっての、
ブツブツ、ブツブツ……」
今回も巻き添えを食らったのは、この男、ジャミル……。
ちなみに今回は普通の一般人の設定の為、服装は白Tシャツの上に
青パーカー、下はジーパン、青野球帽子後ろ被りの平均的なスタイルである。
「此処があなたの住むマンションです、どうぞ、中に入って下さい」
「うわ!何だよ!」
ジャミルが振り向くと、後ろに変な黒子が立っていた。
「お早くお入り下さい……」
「まあ、いいか、前のと違って、バトルも完全に無さそうだしな!」
「間もなく、あなたのお隣の部屋の住人様もご到着なさる筈です……」
「俺の他に?もう、このマンション入る奴がいんの?」
「それでは、ごゆっくり、まずはお部屋でお寛ぎ下さい、後の事は
後日、ご説明致します」
黒子はジャミルに頭を下げ、去って行く。ジャミルはマンション内へ、
自分の住む部屋、101号室らしい、……へと入って行った。
ピンポーン
インターホンを鳴らす音がする。
「おっ、来たな!」
ジャミルが急いでドアを開けると……。
「こんちはー!オイラ、ダウドだよおー!」
「……またお前かよぉぉー!!」
「何だよおーー!又ジャミルじゃないかあー!!
オイラ、又別の話にオファーが来て、今度はバトルも何もない、
まったり系だって聞いたから……、OKしたのにいいー!!」
お約束です……。
「それはこっちのセリフだ!!あああーっ!これじゃ又なんか
変な話になりそうな気がするーーっ!!」
すいません、それは避けられません……。
「お前も平均的なルックスだなあ、トレーナーと短パンかよ」
「いいんだよっ、はあ、取りあえず、オイラ自分の部屋に戻るよお……」
ダウドは自分の部屋に戻って行く。
「……ふう、あいつが来たって事は……、やっぱり、アイシャも
来るんだろうな、ふ、ふ……、ふふふ……」
何となくにやけてみるジャミル。
と、其処へ又誰かがインターホンを鳴らす。
「おっ、もう来たか!はいよー!今開けるよーーっ!!」
ジャミルが期待してドアを開けようとすると、勝手にドアが少し開き。
「……俺の仲間になれる程……、君は強いのか……?」
「うわぎゃああああーーっ!!」
灰色の髪のポニーテールの男性がドアの隙間からジャミルを
見ていた……。
「ふっ、……」
「……」
ポニーテールの男性は髪をかき上げ、それだけ言うとスタスタ
去って行った
「グ、グレイがきやがった……、ああ、今回も偉い事になりそうだ……、
あ、あああ……」
つづく、つづかない
天然温和姫様降臨
ジャミルは何もする事が無い為、部屋で寝っころがっていた。
「……今日はこの島での注意事項と、施設についての説明があるって
あの変な黒子が言ってたっけな、はあ、どうでもいいや……」
ピンポーン
又誰かがインターホンを鳴らす。
「どうせまた、碌なんが来ねえんだろ、へいへい、今開けますよーっと!」
ジャミルがドアを開けると……。
「……おおっ……」
「こんにちは、……初めまして……、私、今日……、此処のマンションに
越して来た、クローディアと申します……、って、知ってるわよね、私も
今日から此処に住むの、宜しくね、ジャミル……」
茶髪でロングヘアーの物静かな清楚で美しい女性が立っていた。
迷いの森の女神姫様こと、クローディアである。この世界でも
服装もお嬢様らしく、清楚な物であり、花柄模様のふわりとした
ロングワンピで着飾っていた。
「そうか、アンタも此処で暮らすのか、ま、色々宜しく……」
「私……、あまり人と話すのに慣れていないから……、此処でも
不安な事も多いの、同じマルディアス出身同士、良かったら又色々
お話してくれると嬉しいわ……」
「ああ、よ、喜んで……、!?」
クローディアの横から……、昨日の灰色ポニーテールの男性がぬっと
顔を出す。グレイである。
「げっ……!」
こちらの容姿は白スーツにネックレスと……、まるでチンピラ男
その物であった……。
「……俺は此処でもクローディアの護衛だ、……もしも彼女に
何かあったら……、その時はお前を殺す……、殺ス……」
グレイはジャミルにずけずけと近寄ると、力を込めて頬に手を掛け、
口元を思い切り横に引っ張った。
「あがががが!ががががが!」
「グレイったら、もう……、御免なさいね、ジャミル、それでは私達は
一旦これで……」
「……殺す……」
クローディアはグレイを連れ、ジャミルに頭を下げ、挨拶すると
去って行った。
「あああ、びっくりしたあ~……、何なんだよ、んっとに……、
本編の時からそうだけど……、得体が知れねえのは同じだなあ、
はう~……」
……トウルルルルル!
ジャミルの部屋に突然電話が掛かってくる。やかましいのでジャミルは
仕方なく受話器を取った。
「もしもし?何だよ!」
〔……黒子です、今日は、施設についてのご説明と……、この島に
ついての注意事項があると昨日、お伝えした筈ですが…〕
「分ったよ!忘れてたんだよ!今いくよ!」
〔そうでしたか、それでは今すぐ市役所にいらして下さい、
……では……〕
「はううう~……」
ジャミルは市役所に行き、取りあえず黒子から説明を受ける。
……要するに、マンションの住民が増えれば、施設もその内勝手に
建つと言う事であった。朝と夕方には住人が交代でキャスターを勤め
色んな出来事を放送するmiiニュースが流れるとの事。黒子の説明が終わり、
マンションに戻ったジャミルは部屋に戻ってひっくり返る。
「つまんねーな、んじゃ、TVでもつけるか……」
早速、部屋に置いてあるTVを付けると……。
「こんちわ、オイラ、キャスターのダウドだよ!miiニュースを
お伝えするよ!」
「……はああ?」
今日、TVに映っていたのはダウド……。
「本日、食べ物屋さんオープンだよ!食料は此処で好き勝手に買ってね!
……こんな風に、miiニュースはお知らせと緊急時、通常は毎日、朝と夕方に
放送するよ!ちなみに、本日のニュース!マンション在住のジャミルさん、
(20歳)がおなら罪の刑で連行されちゃったよ!」
突撃取材、町の方に聞きました!
グレイさん 24歳:ふっ……
クローディアさん 22歳:何だか怖い世の中ですね……
「……何じゃそりゃーーっ!俺は連行なんかされてねえーーっ!!」
食料品店とおはぎ
「きゅぴー!ドラゴン印の郵便屋さんだよおー!あけてー!」
ジャミルがドアを開けると……。尻尾ふりふり、ドラゴンの子、
チビである。
「何だよ、チビ、お前も前作から来たのか……?」
「違うよおー!チビはこの島の郵便屋さんなのー!
作品名:zokuダチ。セッション1 新生活暴走編 作家名:流れ者