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zokuダチ。セッション4 もっと増えます住人さん編

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鑑定屋でGО!

月末が来て、ジャミルも待望の募金のお零れを貰ったが、
前にホークが言った通り、やはり、大した金額では無く……。
 
「……分ってた事だけどな、あはは、あは、あはは……」
 
「ジャミルっ、いるかーい!」
 
「……やべっ、妖怪オバ……、オホン、な、何か妖怪……、
じゃ、なくて、用か……?」
 
声の主はバーバラであったが、いつもと様子が違い、
やけに声が裏返っていた。
 
「ジャミルちゃーん、あんたもお零れ貰ったんでしょーっ、幾ら?」
 
「べ、別にいいだろ、俺の金だぞ……」
 
ジャミルは慌ててバーバラからお零れを後ろに隠す。
 
「ケチな子だねえーっ、その返済分は、あたしの募金した金額も
含まれてんだからね!」
 
「……俺だって募金したんだよっ!」
 
「そりゃ、分かってるけどさ、……ねえ、記念すべきお零れの
初回分、今回は皆でお金出し合ってさ、……焼肉でも食べに
行かないかい……?……何なら、焼肉じゃなくても、アンタの
好きな食べたい物でいいからさあ、んねえ……」
 
バーバラは笑顔を作り、揉み手をしながらジャミルに近寄って来る……。
 
「……キタっ……!わりいけど、俺、用事があるんで、んじゃっ!」
 
ジャミルはお零れを抱えて、猛ダッシュで自部屋からマンションの
外へと逃走するのであった。
 
「あ、ジャミルっ!こらっ、お待ちーーっ!!」
 
 
「はあ、やれやれ、焼肉なんか食いに行く心境じゃねーっつーの、
……お婆に狙われる前に、とっとと使っちまった方がいいな、
はした金……」
 
ジャミルは僅かなお零れを抱え、何処かで気のすむまで買い物を
して来ようと島の商店街に在る店に出向く事にしたのだった。
商店街をフラフラ歩いていたジャミルはふと、奇妙な店を見つける。
 
「ん?質屋……、(お宝鑑定屋)?……こんな店あったかな……」
 
……お宝の文字についつい惹かれ、ジャミルは店内へと入って行った。
 
「いらっしゃいませ、鑑定人の黒子です、……ご不要な骨董品、道具……、
その他、あなたの要らない物、何でも買取致します……」
 
「アンタ、鑑定屋までやっとんのかい……、けど本当に?マジで?
何でもか?」
 
「……はい、まずはお品物を……」
 
「よし、分ったーっ、持ってくるっ!」
 
「……」
 
ジャミルは衝動買いも忘れ、再びマンションへと戻って行った。
 
「ダウド、お前確か、夜間の遊園地で買った福袋で余計なモン
当たったって言ってたよな、まだ処分してないか?」
 
「うん、あるにはあるけど……、どうしようかと、困っては
いたけどさ……」
 
「見せてみ?俺が処分してやらあ!」
 
「本当に……?う~ん……」
 
ダウドは暫く考えていたが、やがて部屋から変な物を抱えて
持って来た。
 
「これ……」
 
「マ、マンホールの蓋、プ……」
 
「……何だよお!だから見せるのは嫌だったのに……、
これ以上笑ったら自分で処理するからいいよお……」
 
「あー!分った、分った!もう笑わないからさ!」
 
ダウドをいじけさせない様に、何とか宥めて漸くマンホールの蓋を
譲って貰う。
 
「だけど、そんなもの一体何処へ持って行くの……?」
 
「それはだな……」
 
「……ジャーミールー……」
 
と、言ったジャミルの処に、黒い影……、バーバラが迫って来た……。
 
「うわっ!……怪奇、三十路近いオバーア!!」
 
「……んとに、よく回る口だこと……、本当に感心するわよ、この毒舌
坊主っ……!!アンタのアタマん中、1回切って覗いてみたいわ!!
てか、さっきはよくも話の途中で逃げ出したねっ……!!」
 
「やめろ、やめろっ!頭は殴るなーっ!!」
 
(なんだか、この二人見てると出来の悪いバカ息子とカーチャンて、
感じするなあ……)
 
「……何だっ!?」
 
「何だいっ!?」
 
「……二人してオイラを睨まないでよおお、もう~……」
 
「けど、アンタ一体なんなんだい、その蓋は、まさか、頭にでも
被るワケ……?」
 
「……アホッ、違うわいっ!お宝鑑定屋に持っていくんだよっ、
どんなモンでも引き取って金に替えてくれんだとさ……」
 
「えっ……」
 
「本当に……?」
 
「らしいぜ……」
 
「……や、やっぱりオイラのマンホールの蓋だよおーっ!
オイラが持っていくーっ!!」
 
ダウドは態度を一変させ、ジャミルからマンホールの蓋を
引っ手繰ろうとする。
 
「……何だよ!俺にくれたんだろーがっ!!離せーーっ!
これは俺のだあーーっ!!」
 
傍から見ると何やってんだか……、の、アホとバカの喧嘩にしか
見えない状況である。
 
「こりゃ、偉い事だね、……あははっ!お零れなんかアテにしないで、
あたしも自分でも探してみよーーっと!」
 
バーバラは華麗に踊りながら腰をくねくね、自分の部屋へと戻って行った。
 
「バカーー!!」
 
「うるせー!アホヘタレーー!」
 
……結局、ジャミルとダウドは、部屋から飛び出して来た
ホークに両成敗で殴られ、ジャミルの方はマンホールの蓋も
ダウドにしぶしぶ返したのであった……。
 
「うわあ、あははっ!蓋で引き替え、5000円になっちゃったあ~!
あはははっ!」
 
……元々、福袋自体の値段は5000円なので、果たしてこれは
損なのか、得なのか……。
 
「……畜生……、ダウドの野郎……、あーあ、口が滑っちまったなあ、
どうしてこう、イラン事で失敗すんのかなあ、俺って……、とほほ~……」
 
 
……数日後……。
 
「いらっしゃいませ、ご不要な物はございますか……?」
 
「持って来たぜ、二つとも鑑定してくれる?」
 
 
「らんらんるー!ですっ、らんらんるー!」
 
「……我が洗濯機ー、プライドチキンは列記とした、国産ハーブ鳥を
使っております……」
 
 
「お客様、申しわけございませんが……、……当店は生物は
取り扱っておりません、御了承下さい……、例え買い取ったとしても、
全然値段の付かない者です……」
 
「えー!要らない物、何でも買い取るって言ったじゃん!」
 
「……お引き取り下さいませ……!」
 
「けちっ!!」


遊園地編 1

今日のジャミルは、うら若きガールズ達の護衛?で、遊園地に
駆り出される事となった。メンバーはアイシャに、みらい、リコ、
はーちゃんの魔法ガールズ3人とモフルンである。
 
「たく、……何で俺が……、ふぁあ~……」
 
女の子達の後から、暇そうに着いていくジャミルが欠伸をした。
 
「ほら、ちゃんと歩いてよっ、結構頼りにされてるんだからねっ、
ジャミルはっ!」
 
アイシャがそう言うが、ジャミルは頭をかきかき、又欠伸をした。
 
「どうせ、帰りに荷物持ちさせる気だろ?分ってんだよ……」
 
「もうっ、そんな事させないったらっ!大丈夫よ!」
 
「どうだか……」
 
「遊園地、楽しみモフ~!」
 
「ジタンさんもすっごく来たがってたのにね、でも、今日はダガーさんの
方のお買い物の方に行く予定みたいだったから、残念だったね!」
 
「モフ!次はいっしょに行けるといいモフ!」
 
「そうだね!」