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zokuダチ。セッション4 もっと増えます住人さん編

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みらいとモフルンは顔を見合わせて笑った。
 
(……さすが、あのお嬢さんだなあ、しっかりしてら、監視が凄すぎらあ……)
 
「はーっ!遊園地、楽しみだよっ!あっ!」
 
はーちゃんは真っ先に、前方に見えてきた遊園地目指し
ダッシュで駆け出す。
 
「こらっ、待ちなさいっ!はーちゃんっ、団体行動乱しちゃ駄目っ!
迷子になるわよっ!」
 
「……あはは、リコに言われたくないかも……」
 
「なあに、みらいっ、何か言った!?」
 
「何でもな~いっ、はーちゃーん、待ってーっ!」
 
笑いながら、笑顔ではーちゃんを追ってみらいも駆け出した。
 
「ちょっ、待ちなさいったらーっ!はーちゃん、モフルン、みらいーっ!
……もうーっ!!」
 
燥ぐみらい達を追い、リコも慌てて走り出す。みらい達に漸く追い付き、
ジャミル達はチケットを買い、早速遊園地入口のゲートを潜る。
 
「やっぱり、定番はあれですよねーっ!」
 
みらいが指差すのは、お約束のジェットコースター。
 
「最初から、かっとばすなあ、……おっさん、若いモンに
ついていけないわ……」
 
「何がおっさんなのよっ、もうーっ!」
 
アイシャが呆れてジャミルを見上げた。
 
「はーっ!ジャミル、ジェットコースター、怖いんだあーっ!」
 
「モフーっ!」
 
「べ、別に怖かねえけど……、……あるジェットコースターに
纏わる話、してやろうか……?走行中に停電でコースターが
止まってだな……、観客皆、空中で止まったまま、全員、見事に
逆さ吊り……、あてっ!」
 
「此処で立ち往生しててもしょうがないよっ、込んでくるから
さあ、どんどん乗ろーっ!」
 
ジャミルの背中を叩いて、アイシャが歩き出した。
 
「のろーっ!」
 
「モフーっ!」
 
「はーっ!」
 
「燥ぎすぎないのよ、みんな!」
 
「……」
 
……ガールズ達のパワーに、やはりジャミル、付いていけず……。
 
「……モフ……」
 
「ん?なんだい?」
 
モフルンがジャミルの手を引っ張った。
 
「……モフルンも、みらい達と、ジェットコースター、乗りたいモフ……、
けど、このままじゃ乗れないモフ……、だから、ちょっと待っててモフ……」
 
「???」
 
モフルンはとてとて、茂みに入って行き、そして……。
 
「モッフーっ!!」
 
「……ブッ!」
 
「モフルン、皆と一緒に遊びたいと強く思ったら……、また
キュアモフルンになれたモフーっ!!みらいーっ、リコーっ、
はーちゃーん、待ってモフーっ!!」
 
「わぁ……、モフルン、人間の女の子にもなれたんだ、すごーいっ!」
 
口に手を当て、アイシャもびっくりである。
 
「そういう問題じゃねえだろ……、……何かもう、この話もどんどん
暴走して最高に歯止めが効かなくなってる様な……、この先、んとに
どうなるんだか……」
 
「!?モフルンっ!」
 
「はーっ!モフルン、またキュアモフルンになってるーっ!」
 
「だ、駄目よっ、モフルンっ!その恰好じゃ!……すみませーんっ、
ジャミルさーんっ!!」
 
「モフ?」
 
リコがモフルンの手を引っ張り、ジャミルの処に連れて行く。
 
一時、ジェットコースターを中断し、一行は先に、遊園地内の土産ブースの
子供服売り場に立ち寄り、モフルンの私服を買う事に……。
 
「あはっ、キュロットスカート!絶対似合うよっ! 」 (みらい)
 
「短パンの方が動きやすくて可愛いわよっ!ねえ、これにしたら?
モフルンっ!」 (リコ)
 
「ねえ、お花模様のスカートも可愛いよ!」 (はーちゃん)
 
「お帽子は?夏も近いし、マリンルックのお帽子っ!」 (アイシャ)
 
「モフ?」
 
ガールズ達は、モフルンの洋服選びのコーディネイトに夢中であった。
……中に居づらいジャミルは、外に出てライターを取り出し、一服する。
 
(まあ、……少しだけなら、吸っていいだろ……)
 
「……ねえねえっ、ジャミルも来てっ!一緒に選んでよーっ!!」
 
アイシャが店の外まで聞こえる大声でジャミルを呼ぶがジャミルは
顔を赤くしてその場を動かず。
 
「兄ちゃん、……可愛い妹さんが沢山いていいねえ、ははは!」
 
「え?ははは、……はあ~……」
 
通りすがりの変なおっさんが、笑いながらジャミルの方を見て
素通りして行った。
 
「お待たせモフーっ!」
 
やがて、オレンジ色のツイードワンピースでお洒落に着飾り
チェンジしたモフルンが女の子達と店から出て来た。
……ちなみにモフルンの服はジャミルの小遣いが半分犠牲になっている。
 
「良かったな、じゃあ……、行くか……」
 
「あ、ねえねえ、ジャミルのも選んであげるっ!メンズ服売り場に
行こうっ!」
 
「……俺はいいっつんだよ、余計な事言うなよ、オメーはよ……」
 
ジャミルがアイシャに軽くデコピンした。
 
「ぶうーっ!」
 
「でも、ご迷惑お掛けしましたし、今度は私達がジャミルさんのお洋服、
見立ててあげますっ!」
 
「さ、いきましょ、いきましょ!」
 
リコまでジャミルの背中を押し始める……。
 
「はーっ!」
 
「モフモフモッフーっ!」
 
「ちょ、お前ら……、乗りモン乗りに来たんだろーがっ、だから、俺は
いいって言ってんだよ!おーいっ!……勘弁してくれっ!!」
 
女の子は本当にこういう事が好きである。しかし、連れて行かれた先は
メンズではなく、レディース服売り場……。
 
「さあっ、ジャミルさんのお洋服選んであげますねっ!ワクワクもんだぁ!」
 
「おい、ちょっと待てよ……、此処、女モン服売り場じゃねーかよっ!!」
 
「よーし!ジャミルthe・レディース計画発動よっ!!まずは
ウイッグからねっ!」
 
「はーっ!メイドさんー!メイドさーん!」
 
「うふっ、私のセンスが問われる時ね……、しっかり素敵なお洋服
見立ててあげますからっ!この十六夜リコにお任せあれっ!!」
 
「……いつからそうなったんだよーっ!!……てか、お前ら真面目にだな、
乗りモン乗って遊んで来いっつーんだよっ!!コラーーっ!!」
 
「ははは、兄ちゃん、本当、可愛い妹さん達と一緒で羨ましいなあ、
ははっ……」
 
再び、さっきの通りすがりのおっさんが、構われるジャミルを
羨ましそうに眺めていたのであった。
 
 
「もう、ジャミルったら、ほんの冗談なんだから……、私達、
そんなにお金が有る訳じゃないんだから……、あんな高い服
買えるワケないでしょ……」
 
「あのな……、冗談でも悪戯が過ぎるぞっ!買いもしないのに
店の奴も迷惑だろうがよっ!」
 
ジャミル達は、現在お昼タイム中で、園内の値段安めのレトルトカレー屋
ハウスにいる。レトルトカレーなので、直ぐ注文が届く上、味も中々
美味しいのである。午前中はこんな事↑ばっかりしていて結局、碌に
乗り物にも乗らなかったのであった。
 
「えー!?ジャミルから、人に迷惑掛けるとか、悪戯が過ぎるとか
聞くと、何かへーん!」
 
テーブルに頬杖をついて、アイシャが首を傾げ不思議そうな顔をした。
 
「でもっ、楽しかったねっ、いつかお小遣い溜まったら、お金出し合って