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zokuダチ。セッション5 騒動もっと盛り沢山編

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まあ、購入した訳だけど、その、何だ、……ああー、めんどくせえなあ~!」

「……」

「昨日は、ホント、悪かったよ、ごめん!俺、……その、どうにも
口がわりィからさ、……あんなに落ち込むとは思わなくて……、
マジで、ほんっと、ごめん!!でも、それは……、その、お前を
構うのが俺の楽しみで……、怒った顔を見るのがだな、その、つい……、
可愛いくて……、あ~っ、うう~っ……」

ジャミルは顔を赤くし、言葉を詰まらせながらも必死になって
アイシャに頭を下げるのであった。

「ふふ、もういいよ、ジャミル、ジャミルが毒舌なのは、
今に始まった事じゃないしね、ただね、私にはこういうのは
やっぱり似合わないのかなあと思ったら……、何だかね、凄く
悲しくなったの……」

紙袋を抱きしめ、アイシャが切なそうな顔をする。

「アホっ!誰が似合わねえなんて言ったんだよっ!……その、
お嬢にも色んなタイプがいるんだぞ?お淑やかなのばっかじゃねえよ、
……お前みたいなジャジャ馬系のお嬢だっているんだよ……」

「……ジャミルが言ったんじゃないの、やめとけって……」

「だからっ、それはっ、構って言ったんだよぉお~!頼むから、
機嫌直してくれ……」

「ふふ、ジャミルったら……」

「あ……」

アイシャはそっとジャミルの手を握った。

「私、これ……、着てみて大丈夫かな?似合うかな……、
お嬢様になれるかしら?」

「絶対、に、似合うって!……自信持てよ!な?」

「うん……」

アイシャは顔を赤くし、再び紙袋をぎゅっと抱きしめる。
その様子を見て、ジャミルも心から安心したのであった

「じゃ、じゃあ……、マンション戻るか……」

「ちょっと待って!私、まだ完全に許した訳じゃないよ……」

「……え、え、ええ~!?」

アイシャはジャミルを連れ、再び洋服屋の中に入って行く。

「どれがいいかなあ~、あ、これっ!」

「……ああ~?」

アイシャはにこっと笑って、ジャミルの前に自分が選んだ
洋服を突き出した。

「……アイシャ、俺、これマジで着たまんま……、マンションまで
行くのか……?」

「あはっ、似合ってるよっ、ジャミルっ!」

「……とほほ~、誰にも……、特にマンションの住人共……、
オババ隊に遭遇しません様に……」

ジャミルはアイシャの昨日の仕返しで、ハゲカツラ&腹巻股引セットで
マンションまでの道のりを歩かされているのであった。

「あっ、ママっ!加〇ちゃんだっ!加〇ちゃんぺが歩いてるっ!!」

マンションの住人ではないが、ジャミル、早速通りすがりの
親子連れに目を付けられ、からかわれる。

「まあ、変わったカップルさんね……」

「……うるせーなこの野郎!!」

「ねえ、このままちょっと喫茶店寄っていこっか、私、新作の
さくさくミルフィーユ食べたいっ、もちろん、ジャミルの
おごりでねっ!」

「……あ、アイシャさ~ん、本当にあっしが悪うござんした、
もう許して下さい……」

「いやっ!ミルフィーユ食べるんだからっ!……うふふっ!」

すっかり元気を取り戻したアイシャはジャミルに向かって悪戯っぽく
微笑むのであった。